萌え体験談

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セクハラ

痴漢

私が今働いている病院は、今は看護師にとって良いところですが、
昔は本当に地獄の様な所でした。

毎日点滴を取り替えていると、パンツの中に手を入れてアソコに指を入れられるのなんて、いつものことですし、
運が悪い日には、夜の見回り中に医師や、軽いケガで入院している患者さんに犯される事もありました。

これは私の体験です。

真夜中に、ナースコールが鳴りました
私 「個室の人?」
その患者さんは、30代後半で、軽い突き指で、もう完全に治っているのに病院に居座って看護師にセクハラをする、いわゆるニートです。

私 「ついてないなぁ、あの患者なんて…」
その時私は、後輩の女の子と一緒でした。
後輩「はぁ…私子さん、質問とかには全部きちんと答えなさいって…」
私 「本当…何をされても言われても我慢だって院長が言うんだから…」

コンコン
私・後輩「失礼します」
患者「あぁ、僕、今日は眠れないんだ。僕とちょっと良いことしよう」
私 「あ…はい」
患者「じゃあさ、今ジャンケンして、一番勝った人が一晩中王様ね?王様の命令は絶対だよ!」ニヤニや
私・後輩「は、はい…」

案の定私と後輩は負ける…
患者「わぁーい!王様だ!じゃあ2人にしつも~ん!何カップ?」
後輩「B…」
私 「そんなこと聞かないでくださいよぉ!」
患者「なにさお姉さん、言えないの?」
私 「えっ」
患者「僕が当ててあげるぅ」

私はナース服を脱がされ、下着姿になった
患者「おぉ~お姉さんおっきいねぇ♪何カップ~?」
私 「教えます!教えますから!」
患者「そっかぁ…じゃ、何カップ?」
私 「ぇ…H…です…」
患者「そうかぁ…若い方のお姉さんは可愛い大きさだねぇ」
後輩「嫌っ」
後輩はブラも外されていた
患者「おおぉ♪かーわいぃ♪」
クニッ
後輩「あぁんっ」
患者「このお姉さんはぁS夏さんっていうんだ~♪巨乳のお姉さんは、私子さん♪」
私 「はっはい…」
患者「呼び捨てにしちゃう♪だからそっちもタメ口でね!」
私 「はい」
クニッ…クニッ…クニッ…クニッ
後輩「あぁんっいやあっぁんっぁんっあぁあ…」
患者「S夏さん、漏れてるよぉ♪ぐちょぐちょ♪」
後輩「ねぇ?ヤろ?ヤろぉ?」
患者「いいよぉ♪」
後輩「っあ♪あんっ♪あんっ♪」
私は、患者とヤっている後輩を見ていることしかできなかった…
患者「ねぇ、私子さん?S夏さん失神しちゃった次は君の番だよ」
私 「えっお願いがあるのっ乳首だけは…触らないで?」
私は乳首が異常に弱く、1分間ずっと愛撫されでもしたらすぐにイッてしまう

患者「お姉さん、手を後ろに回して」
私 「はい…」

私は手をベッドの上の部分に縛りつけられ、バンザイの姿勢になった。
私 「いやぁ…見ないでください…」
患者「お姉さんココ、弱いんでしょ」
クニッ…クニッ…クニッ…クニッ…クニッ…クニッ…クニッ
私 「いやぁあああやめてっやめてぇいやぁっいやーーーーーーーっ」
患者「うわっこれだけでべっちゃべちゃ…本当に弱いwwwwwww」
私 「いやっ下はやめてっ」
患者「仕方ない…」

患者はセロテープを持ってきた
患者「お姉さん、これ何に使うかわっかるっかなぁ♪」
私 「え…なに?」
ピトッ ピトッ
患者は私の乳首にセロテープを貼った
患者「お姉さん…これはこうやって使うんだよね♪」
私 「え?何?」

ビリッ
私 「あっんぁあ」
乳首が弱い私にとっては、テープを剥がされた衝撃は大変なものだ
患者「wwwもっかい」
私 「いやっ」
ビリッ
私「んぁんああああぁ」
患者「wwwお姉さんのコレ、僕がぎゅーって握ったら…どうなる?」
私 「やめてっやめてくださいいやでっすぅぁんぁあぁあぁにっ…にぎら…な…いでっあんっああぁ」


私と後輩は次の日気づいたらナースセンターで倒れていました。
2人とも下着を着ていなく、私の乳首には強力な粘着テープが貼ってあり、後輩はその後病院を辞めました。

断れない看護士1

私は28歳独身、彼氏なしの小さな整形外科医院に勤める看護師、ゆかりです。先生は70歳、看護師は、私を含めて4人で、私以外は皆40歳以上で結婚しています。患者さんは、整形外科なので怪我や事故などがほとんどでした。一応入院設備もあり現在5人入院しています。夜勤も週に2回あります。独身は私だけなのでよく患者さんにセクハラまがいのことをされます。朝、検温に行くとお尻を触られたりナース服の下から覗かれ下着の色を言われたりしました。5人の入院患者の内4人はかなりの高齢者なのですが、1人だけ36歳の田中さんと言う患者さんは、工事現場で右腕を骨折と右足の打撲で入院して2週間でした。田中さんは、私がほかの患者さんにお尻を触られたり下着を覗かれているのを見て興奮しているようでした。その晩私は1人で夜勤で11時ごろ各部屋を見回りに行くと田中さんの部屋だけ薄っすら明かりが付いていたので部屋に入ると、田中さんがエッチなdvdを見て左手でペニスをしごいていました。田中さんは私に気が付くと慌ててペニスを隠しました。私は「ごめんなさい。」と言い部屋を出ようとすると田中さんが、「お願いがあるんだ。」と言いました。私が、「何。」と聞くと、「左手だとうまくいかなくて。手伝ってくれませんか。」私は、「だめですよ.そんなことできませんよ。」と断ると、「もう、2週間以上出してなくて我慢できないんです。お願いです手でいいのでお願いします。お願いします。」と何度も頭を下げて頼まれて仕方なく「わかりましたから、頭を上げてください。」と言ってしまいました。田中さんは凄く喜んでくれてすぐにパジャマのズボンとパンツを脱ぐと物凄く大きなペニスが私の目に映りました。私は、「本当に手だけですよ。」と言い両手で田中さんのペニスを掴み上下に動かすと更に大きくなり両手でも隠れないほどで私が見たペニスで1番の大きさで20cm以上ありました。しばらく動かしていると田中さんが「ゆかりさん、おっぱいさわらせて。」と言いました。私は「うん。」と、うなず区と、田中さんの左手が私の胸をさわり始め、やがてブラの中に入ってきて直に揉まれ乳首をつままれて感じてきてしまいました。いつの間にか田中さんは全裸になっていて私もナース服のボタンは外されブラも外されていました。田中さんは建築の仕事をしていて筋肉もりもりで身長も180ぐらいあってかなりのマッチョな体型です。私は153・85・55・84の細身の華奢な身体で大きな田中さんの手で胸をもまれながら一生懸命ペニスを上下させていると、田中さんが「キスしていい。」と言い、私が頷くと顔を寄せキスをしました。すぐに田中さんの舌が私の口の中に入ってきました。舌を絡ませ激しいディープキスに私は全身の力が抜けてしまいました。そして、田中さんが、「今度は、ここでしてくれる。」と言いながら私の唇を指で触りました。私は、「えっ。口で。フェラするの。」田中さんが「お願い。しゃぶって。お願い。」私は「大きすぎるよ、無理だよ。」と言ってもお願いされ仕方なく口を開けペニスを口に入れてしまいました。田中さんは「凄く気持ちいい。」と喜んでいましたが、私は、大きすぎて半分ぐらいしか口に入らずにいると田中さんが左手で私の頭を掴み奥に入れようとぐいぐいと押し込んできました。私は堪らずペニスから口を離しむせ返って「げほっ。げほっ。」と苦しんでいるとまた、口に入れられ田中さんが「もっと奥まで咥えて。」と言い更に奥まで入れられました。そして激しく出し入れされ私は口からよだれを垂らし、涙を流しながら耐えていると田中さんが,「ああっ、あっ、いく。いく。いくよ。ゆかりさん。」と言いながら私の口内に物凄い量の精液を注ぎ込んできました。田中さんはペニスを抜いてくれず私は大量の精液を飲み込むしかありませんでした。田中さんは「ありがとう。飲んでくれてうれしいよ。」と喜びながら言い「じゃあ、もう1回ね。」と放心状態の私の口にペニスを入れてきました。田中さんは、「本当はここに入れたいんだけど今日は口で我慢するからね。」と言いながら私の股間を撫でながらペニスを私の口に出し入れし続けました。その後2回目、3回目と続き、結局朝まで6回も口内に精液を出されすべての精液を飲まされました。やっと開放され夜勤明け引継ぎをして家に帰りシャワーを浴びてくつろいでいると急に吐き気がしてきて洗面所で吐くと夕べから何も食べずに精液だけ飲まされたので出たのは乳白色の田中さんの精液だけでした。私はこれからのことが少し不安になりました。きっと、田中さんは私の身体を求めてくるだろうし私も拒めないかも知れません。続きはまたあとで報告します

旦那の借金でアダルトショップで事務員のバイト

私は、32歳の専業主婦やっている人妻です。

先日、旦那の遊び友達でアダルトショップ経営してる菅さんが来ました。

来た理由が、旦那がパンチンコとマアジャンで借りた三百万の回収の話で、

私は、びっくりして旦那に聞くと三ヶ月前にリストラに合ったことを言えず

給料をかけ事で工面していたが、初めは良かったみたいで、段段負ける様になり

菅さんに泣きついて立て替えてもらって遠方の出稼ぎになりますが、就職まで

世話になるはめになったことを聞かされた。

お金の返済は、条件として毎月十万円払うことと私が元事務職の仕事していたこと

聞いた菅さんが、バイトでいいからアダルトショップの事務をしてくれのことです。

旦那と私は、家のローンが、毎月十万円もあるし小学二年の娘のこともあり

菅さんに相談すると私のバイト代を時給千五百円でバイトの時間は、オープン前の

午前九時から午後三時まで一日九千円で二十日勤めて十八万円で税金なんか引かれても

十六万円にはなるからと説明を受けた。

また、残業になった時は、時給が二千円と月一回の深夜の棚卸は、時給三千円の

約束をしてくれた。

菅さんにそんなにしてもらっていいのかとお聞きすると、以前税務署にやられて

余計なお金を払ったので、それより働いてもらって早くお金を回収して尚且つお店の

経理が良くなるなら問題無いと言ってくれました。

ただ一つ問題がありましてバイト先が、アダルトショップと言うことだけです。

後日、旦那は、半年間の季節労働に出かけました。

私も旦那とは、夜の生活が一年近くないので、意外とせいせいしています。

それより私は、アダルトショップに初出勤するのにドキドキしていました。

出勤して一週間もすると慣れてきてお店の従業員は、私と別に男性三人で

みんな優しくしてくれます。

初めは、変なことをしてくるのか セクハラしてくるのか警戒していましたが

何も無くただ、気になるのは、制服です。

経費節減か菅さんのいいかげんさかは、分かりませんが、制服は、お店で

コスプレで売られているもので、ブラウスはスケスケでブラは、透けてみえるし

スカートは、短いのです。

時々、三人の従業員男性の視線を感じてわざと、足を広げてパンティが見てる様にしたけし

ています。

メリットもあります。

型落ち下着を処分する時に私に合ったサイズの下着をタダで貰えることですが、

結構いやらしい下着で家で着た時は、はずかしくなりました。

他に処分品で黙って持って帰ったバイブとローターで娘が寝た後にオナニーを

お店で売られているDVDのタイトルを私に例えてする様になりました。

【人妻が白昼間レイプ】【集団痴漢に人妻】【レイプされ巨根に飢える人妻】

お店で発売前のDVDにパックする時に事務所にだれもいない時にこそ~と見たり

家に持って帰って見てオナニーをしたこともあります。

次第に、私は欲求不満なのか誰かに、痴漢かレイプされたい気持ちが高くなり段々と

露出が高い服を着たりお店で貰ったスケスケの下着でパンストは、つけずに生足で

お店に行くようになりました。

一ヶ月もすると平気で下ネタなんかを菅さん達と話すようにもなりみんなの視線も

快感になってきてわざと色物下着を着て行くようになりました。

お店からもらった黒の下着は、スケスケなのでブラは、乳首透けて見えてパンテイは、

アンダーヘアーが透けて見えます。

この前、お店に着て行くとみんなチラチラと見ていて私は、視線に感じてもっと見て舐める

様に見て乳首も立ちアソコが濡れて熱くなりトイレでオナニーをしてしまいました。

その日は、棚卸の日でもあり家に帰る時間が午前二時になり菅さんから時間があるなら

みんなとご飯を遅くなったけど歓迎会かねてと誘われました。

娘は、夜遅くなるので実家にあずけていたので、軽く返事をしたのが間違えでした。

食事のお店に移動して二時間ぐらいで終わり解散して私は、ご飯を食べた場所から

家まで歩いて10分くらいで帰れるので歩くことにしました。

いつもなら、お店で着替えて帰るのですが、その日に限って制服にカーディガンを

着てお店に行き帰る時にカーディガンをお店にわすれて帰りました。

家に帰るのに近道に公園を通れば早く帰るので公園の中を歩いていると

いきなり口をふさがれて草むらに引き込まれました。

相手は、男二人なのは分かりましたが顔まで暗くて分かりませんでした。

私の中では、もうすぐレイプされるのだろうと思いました。

私は、男二人にブラウスのボタンを外されブラは、上にめくられ胸を揉まれたり

舐められたりして私の心の中では、もっと舐めてもっと揉んでと思いながら

男二人に好きにやられおまんこを舐められた時は、すごく気持ちよくなり

いつの間にか男にしがみついていておちんちんも舐めていました。

男二人に順番にレイプされて気付いた時は、誰もいなく私は、家に帰りました。

接待で泥酔した私

皆さんこんにちは、博多の久美子です。
出張先での出来事でした。社の接待の席に参加したのですが
その夜は酔って自分を見失ってしまいました。
今日はその失態を書き込みたいと思います。

私は先方との契約を済ませ緊張の糸が切れたのか連日の疲労の
せいかは解りませんが接待の1次会からもう酔い始めていました。
2次会に先方の方からのセクハラを受け流しつつ飲んでいましたが
頭が重くいつもの調子が出ません。
 2次会の後、タクシーに乗った人達を見送った所までは
覚えているのですがその後の記憶があやふやになってしまい
宿泊先のホテルに戻ってきた時間も方法も覚えていませんでした。
 ただ2次会からやたらと私の隣に来ては飲み物を薦めて
次のお店に案内すると言っていた方がいました。
この方をEさん(仮名)とします。

 私の経験では飲んで記憶を無くしたことは非常に稀でした。
それでも不思議なことに起きた時はホテルの宿泊した自分の部屋に
ちゃんと居ました。
 持ち物も全て有り、服も着て下着もちゃんとつけていました。
ただ化粧は落としていたのに服を着て寝ていたこと、髪も洗って
きちんと乾かした後が残っている事が不可解でした。
 それだと一度、何処かでお風呂に入ってまた服を着てここまで
戻ったことになるからです。


 スマホの時計を見ると時間はまだ8時前、今日の打合せ時間まで
にはかなり余裕がありました。

 ラインにメッセージが入っていたので何の気なしに見ると
一番最新のメッセージが小さく表示されていました。
「お疲れ様でした。昨夜は凄かったですね(絵文字の笑顔)」
と文の後に添付画像がありました。
送り主は全く聞いた事もない名前の人でした。
 それは仕事用のアドレスでもナンネットのアドレスでもなく
ラインで送信されていたので知らない方ではないはずですが
全く記憶にありません。それとも夜に認証したことを私が
覚えていないだけでしょうか。
 しかしかなりの件数の分と添付がついているようでした。
それに所々で私も返信をしているのです。


 1枚目[受信]
スナックと思われる薄暗い店内、それが3次会か4次会の様子かは
はっきりとは解りませんが相手企業の方と知らない人達が3名程
でしょうか。その人達の中でマイクを持ってステージ上で熱唱している
私がそこに映っていました。
(私、何歌ったんだろ?)

その画像に私が書き込んで返した内容がありました。
 2枚目[返信]:「今、みんなで飲んでるよ。」
先程の1枚目の写メを引きで映した物です。男性が4名くらい、
女性は私ともう一名いるようでした。
画像が小さいため男性の正確な数がよく解りませんでした。
やはりどこかの小さなスナックらしく映っている人達がその夜の
お客のようです。恐らく契約相手企業の方(Eさん)に連れられて
入ったお店でしょう。
周りには私の同僚は誰もいないようで知らない人ばかりです。
しかしこの時私は誰と遣り取りしていたのでしょうか?

 3枚目[受信]
知らないグループのお爺ちゃん達と頬を付け歯並びの悪い口を
大きく開けて馬鹿笑いする私。
その手には一升瓶をサッカーの優勝カップのように讃えた姿の私が
超ご機嫌で映っていました。
(一升瓶でも貰ったのかしら)

 4~8枚目[受信]
私が知らない人やお爺ちゃん達と次々とキスをしていました。
それは唇を軽く付け合って「チュ」としているものや、男性から
頭に手を添えられてディープにしているものまでありました。
(うぇ~~何してるのよ)

 9枚目[受信]
椅子に座っているおじいちゃんがズボンが足首まで卸され
股間に私が顔を埋めていました。
その写真からは私の後頭部しか写っておらず私の表情は解りませんが、
おじいちゃんのおちんちんを咥えているような姿です。
(ちょっとふざけてるだけよね)
(ほんとに咥えてないよね)

 自分が信じられなくなりました。
過去にも書きましたが私は口でするのがとても苦手です。
苦手というよりも嫌悪しています。
その行為に「フェラチオ」という名前を付けたのかも理解
できません。いえ、理解もしたくありません。
その9枚目の画像の後にも私が返信をしていました。

 10枚目[返信]:「おじいちゃん元気だよね~(笑)」
心臓が「ドックン」と大きく振るえました。
白髪交じりの陰毛がちらちらと見えるおじいちゃんのおちんちんに
舌を出して咥えカメラに目線を送りながらピースサインをしている
私がいました。

 11~13枚目[受信]
昔、自動車で追突事故にあったときに身体に感じた衝撃を再び
受けたような気がしました。
店内の違う場所で其々、意味不明なポーズをとり男性のおちんちんを
咥えている私とその順番待ちをしているかのように並んだ男性が
写っていました。
(もしかしてみんなの咥えちゃったの!)

もしかしてこの夜ここに居た男性のおちんちんを全て咥えて
しまったのでしょうか。ただ咥えただけなのでしょうか。
酔って抵抗しない女にそれだけで男性が許してくれるでしょうか
おそらく口の中に男性自身から精子を吐出され飲まされて
いるでしょう。

 14枚目[受信]
お店の隅にあるボックス席という所でしょうか。そこに
移動していました。その両隣にはEさんと知らない男性が
座っています。
両脇の男性からスーツの上着を脱がされている私が写され
15、6枚目ではブラウスのボタンを男性二人掛りで外そうと
する画像が、そして17枚目ではブラウスは脱がされ上半身は
キャミソールだけにされていました。

18枚目[受信]
両脇の男性二人がスカートを脱がそうとしていました。
スカートは膝まで脱がされそれを押さえて制止する私、しかし
私の顔はそれ程嫌がっておらずむしろ笑っていました。
19、20枚目ではスカートを足から抜き取る姿が映っていました。
 
 21枚目[返信]:「今日のラッキーカラーは黄色なんだよ。(笑)」
スカートは脱がされたようでキャミも着ていません。
今夜は上下セットのレモンイエローのブラとパンティだけの
姿でシートに座りながら飲み続ける私。目はもう普段の半分
くらいしか開いておらずトロンとしていました。

この21枚目に又、私が返信をしていましが
まるで朝の情報番組の中にある占いコーナーのように
軽く呟いているのです。

 22枚目[受信]
両脇に座る男性二人の手が私のブラの中やパンティの中に入って
居る様子が写されはっきりと触られていると確信しました。
私の表情はそれほど嫌がっていない様でしたがもう意識が
ほとんど無かったのかもしれません。

 23枚目[返信]:「一応Dあるんだよ(笑)」
ブラジャーは外されていてその代り自分の両手でおっぱいを
下から持ち上げて「見て」と言わんばかりに男性陣に突き出し
ていましたが瞼は半分も開いておらずもう落ちそうです。

 24枚目[受信]
顔は映っていませんが女性がパンティ1枚で床に転がっています。
床の模様の感じからするとまだ店内だと思われます。
この女性がこの後、どんな目に遭うのか想像するとおぞましい
ものがあります。
しかしパンティと体型から私だとは容易に解りますが・・・・

 25~28枚目[受信]
パンティに誰かの指がかけられ脱がされていく画像が続きました。
パンティが下がり陰毛が露わにされ膝、臑、足首へと脱がされて
いく画像でした。

[返信]:「今、いいところなんだ(笑)」 
[返信]:「もういいところなんだから邪魔しないで」
何でこんなところで返信をしているのか理解できません。

 29枚目[返信]:「欲求不満なんでしょ。Hな写真あげるから」
先ほどの女性が手を万歳の状態に広げて胸を肌蹴け、足は
閉じていますがパンティは履いておらず、全裸にされていました。
顔にはタオルかお絞りでしょうか。白い布が掛けられてその
人物や表情は判りませんが絶対、私でした。

 私は取り乱してしまい、手にしていたスマホを投げつけて
いました。ただそこが部屋のベッドの布団の上だったので
ただスマホは跳ねて転がっただけでした。
(何がいいところなのよ!)

 呼吸が不規則に激しくなり自分の唾を誤嚥し咽返りました。
顔は熱が出たときのように紅潮していました。

 30枚目[返信]:「まだ刺激足りないよね?」
そこには大開脚した女性の全裸画像。それに手は写っては
いませんが、明らかに両側から誰かに足を引っ張られている
ようです。

 心臓が止まったかと思いました。
目を閉じて冷静になれと自分に命じました。
(深呼吸よ・・・・・)
落ち着いてみると不自然なパーツに気がつきました。
この写メは自分で撮ったものじゃない!
(誰かに撮られてるんだわ)
この意味不明な写メをもう一度、見直す。
(どこかに矛盾があるはずよ・・・)

 30枚目に写っている女性の手足からは完全に力が抜けて
意識がないようにも見えました。
それに私のパンティを脱がす手の指先にはマニキュアが塗られ
ているのです。その手首は男性にしては華奢で明らかに女性の
手首でした。

 31枚目[返信]:「ネットデビュー(笑)」
次の画像はまんぐり返しの上思いっきり両足を開脚させられ
ている写真でした。そして今度の画像の女性の顔には何も
掛けられておらず私だとすぐ判りました。

 私の心の中には敗北感しかありませんでした。
もはやどうすれば良いのか分かりません。

 32枚目[受信]
私の股間のアップ画像が送られていました。それは太ももの付け根の
筋や血管が浮き上がって見えるほど開脚され強引に開脚されたせいで
あそこは左右に引っ張られ大きく口を開けていました。

 33枚目[返信]:「ねえ見て見て」
両手で裂けるのではないかと思えるほど(たぶん)私のあそこが
広げられている画像でした。指先は先ほどのマニキュアを塗った
女性の指でした。その指によってクリトリスは剥かれおしっこが
出る穴までも判るくらいに広げられています。

 34枚目[受信]
私の傍で二人の男性がお尻を出して立っています。
その男性は二人とも後姿しか映っていませんが絶対に
おちんちんを出して大きくしているはずです。
その男性の反対側にはスマホで撮影している女性の姿が
写り込んでいました。

 35枚目[返信]:「浮気しちゃうよ」
今度の画像は私のあそこと大きくなったおちんちんを写した
ものでした。

 34枚目と35枚目の画像はほぼ同時刻に送受信されおり、
写りこんでいる女性のスマホケースをよく見ると私の物と同じか
もしくは私自身の物のようでした。
これで同じ店内で悪意を持った第三者が私のスマホを使って
ラインをしていると確信しました。
しかしそれが今わかった所でどうなるのでしょう。

 私は枕に頭を埋めて悔しがるしかありませんでした。
次の画像がどんなものになるのか予想はできました。
もはや思考は停止し、只、画像を次々と眺めることしか
できません。

 36枚目[返信]:「ちょ~気持ちいい~」
やはり挿入されていました。
男性に跨り、騎乗位で挿入しているあそこを後ろから
写されていました。37枚目ではそのお尻を割るように
広げられ結合部分と肛門までもがはっきりと見えるように
アップで撮られていました。

 38枚目[受信]
さらにもう一人男性が上から覆いかぶさるように増えていました。
そしてその男性のおちんちんは私のお尻の穴に挿入し、私の肛門を
犯していました。

 39枚目[受信]
次は崩れ落ちて腹這いになっている私のお尻を持ち上げ後背位で
挿入されている画像
それにしてもいくら泥酔したからといっても、こんなに酷い事を
されれば気付くと思うのですが・・・・

 40枚目[受信]
先の画像から少し時間が空いていることから男性達にずっと
交代で犯されていたと思います。
私のあそこは数名の男性のおちんちんによって蹂躙されて
しまいました。あそこの周りは不特定多数の男性の精液で
汚されお尻の穴は強引に挿入されたせいか、肛門から少し
出血している画像が送られていました。

 41枚目[受信]
床に転がって意識のない私の顔が撮影されています。
その顔にも髪にも男性の精液が大量に掛けられていました。
これが最後の添付画像でした。

最後の受信画像の時間は7月3日(金)午前2時23分と
表示され既読となっていました。

 何故でしょうか。全てを見終わった後、五分も経つと
「あれは私じゃないから、知~らない」と割り切ることが
できました。
 シャワーを浴びながら体に傷なんか付けられていないか
確認しましたがおっぱいや乳首の周りを強引に吸った痕以外は
ありませんでした。
歯を磨き化粧を直し終えると予定とおり当日の仕事に
向かいました。

人妻 香苗 2

11


しかし2人からのその提案に、香苗はどうしても乗り気にはなれなかった。


香苗 「ご、ごめん私、明日朝から色々とやらないといけない事あるから……。」


恭子 「朝からって、祐二さんが帰って来るからですか?」


香苗 「う、うん、一応ね……。」


中嶋 「旦那さん想いなんですねぇ、ますます旦那さんが羨ましい。」


香苗 「そんなに大した事ではないんですけどね。」


本当の理由はそれだけではない、中嶋に対して生まれている警戒心が、早く自分の部屋に戻りたいという気持ちにさせていたは確かだった。


恭子 「そうですかぁ、でもまた何時でもできますしね。お隣同士なんだし。」


香苗 「そうね、またいつでもできるわ。」


中嶋 「次はぜひ旦那さんも。」


香苗 「そうですね。」


片付けを終えた頃には時計は0時を回っていた。

帰る香苗を玄関まで見送りに来た中嶋と恭子は仲良さげに肩を寄せ合っていて、まるで新婚の夫婦のよう。


恭子 「今日は美味しい料理ありがとうございました。」


香苗 「いえいえ、こちらこそ美味しいお酒ありがとね。」


中嶋 「奥さん、旦那さんに宜しく言っておいてくださいよ。」


香苗 「はい。今日はホントに楽しかったです、また今度やりましょう。それじゃおやすみなさい。」


恭子 「おやすみなさ~い」



軽い挨拶をして恭子の部屋を出た香苗はすぐ隣、自分達の部屋のドアを開けて中に入っていった。


香苗 「……ふぅ……」


自宅の玄関で香苗は思わず深く息をつく。

香苗はなんだか妙に疲れを感じていた。

久しぶりにお酒に酔っているからだろうか、それとも中嶋にあんな事を言われたからだろうか。


キッチンへ行き、冷蔵庫を開け、ボトルに入った冷えたミネラルウォーターを口に含む。


香苗 「……はぁ……」


アルコールで少し火照った身体がなんだかだるく感じる。

鏡に映っている火照った自分の顔を確認して、熱くなっている頬っぺたを手で触りながら、香苗は中嶋の言葉を思い出していた。


……奥さんも色々と溜まるものもあるでしょう……


……美味そうな身体してるよなぁ……


香苗 「……何言ってるのかしら……あの人……。」


今1人になって冷静に考えてみればみる程、中嶋という男が下品に思えてきた。

あのニヤけた表情。

中嶋に言われた言葉を思い出すだけで、なんだか今まで感じた事のないような変な気分になる。

不快感?嫌悪感?違う、そんなんじゃない。


……なんなのよ……


まだ今日会っただけなのだが、香苗にはどうしてあのような男性が恭子のような真面目な女性と恋仲になれたのか疑問に思えてきていた。

もちろん、ああいった男性が恭子のタイプだというだけの話なのかもしれないが。

香苗に対するセクハラ的な言葉も、もしかして中嶋にとっては日常茶飯事でごく普通の挨拶のようなものなのかもしれない。

それでもあんな事をストレートに男性に言われた事など香苗は今までなかったのだから、驚いてしまっても仕方ないだろう。

そんな事を考えると、何かちょっと、恭子と中嶋が別の世界の人間であるかのように感じてしまう香苗。

同じ男性でも祐二とは全く違う人間性を感じる中嶋、そしてその男を恋人として選んでいる恭子に距離を感じたのだ。


香苗 「恭子さんも、変ってるわよね……。」


そんな事を呟きながら、香苗はミネラルウォーターのボトルを片手に何気なくリビングから窓の外を見た。


香苗 「あらやだ!洗濯物っ!」


ランダに祐二のシャツを干したままにしていた事に気付いた香苗は、思わずそう声を上げ、慌てて窓を開けてベランダに出た。


香苗 「あ~ん、ちょっと湿気吸っちゃったかなぁ……明日もう一度陽に干さないと。」


干されていたシャツの生地を触り、残念そうにそう呟いた香苗は、洗濯物を一度部屋に取りこむために物干し竿から外そうとした。


と、その時だった。


「アッアッ……ンァ……ハァ……ダメ……ハァ……アッアッ……!」


香苗 「……!?」


何処からともなく聞こえてきた、誰かの声。


……ぇ?……


洗濯物を手で掴んだまま動きを止めた香苗は、そのままその場で耳をすましてしまう。


「ァハァ……アンッ…アッアッスゴイ……ああ……」


香苗 「これって……」


その声が女性の喘ぎ声だという事にすぐ気付いた香苗は思わず口に手を当てた。

この喘ぎ声が恐らくあの行為の最中のものである事は、大人の女性である香苗には当然簡単に予想の付く事である。

しかし香苗が驚いている原因はそれだけではない。

それは香苗がその女性の声に聞き覚えがあるという事と、その声は明らかに隣の部屋から聞こえてきていたからだった。


12

恭子さん……


この声質、それに明らかに隣の部屋から聞えてきているという事実に、この声の主が恭子のものである事は明確だった。

隣のベランダとの間にはしっかりとした壁があるので向こうの部屋からこちらの香苗の姿が見えることはないだろう。

しかし香苗はその声が隣の恭子のものだと分かると、反射的にその場に隠れるようにしゃがみ込んだ。

腕に洗濯物を抱えたまま、香苗は先程恭子の部屋で聞いた2人の会話を思い出していた。


……前までは毎日ヤリまくってたのによ、俺が一日3発は出さないと気が済まない事は知ってるだろ?……

……わかった、分かったから、後で、ね?……


中嶋と恭子は恋人同士だ。もちろん、大人の2人がこういった行為をする事は当たり前である。

それを盗み聞きするなんて常識的にやってはいけない事である事は香苗はよく分かっていた。それに恭子は香苗の大事な友達なのだから。


……ダメよ……こんなの聞いてちゃ……


そんな風に考えながらも、香苗はまるで固まってしまったかのようにベランダにしゃがみ込んだまま動けずにいた。


恭子 「ァ……ハァ……アンッ…それダメだって…イヤ…ァ…アッアッ……」


中嶋 「何がダメなんだよ……好きだろこれ?お前すっげぇ感じてんじゃん。」


いつもの落ち着いている恭子とはまるで違う切羽詰まった甘い喘ぎ声。

中嶋の恭子を責める言葉が、なんだかそれを聞いている香苗に妙に臨場感を伝えてくるようだった。


香苗 「……。」


それにしても隣とはいえ、これ程までに声がハッキリ聞こえてきてしまうなんて。

聞えているのは窓越しや壁越しに聞こえるような篭った声じゃない。まるで2人がすぐ隣にいるかのように声がクリアに聞こえるのだ。


……もしかして、窓開けてしてたり…するのかな……


恭子 「ハァ……ァ……チュパ…チュパ……」


粘着質な音と、微かに聞こえるギシギシというベッドの軋む生々しい音が聞こえてくる。

無意識の内にその音を聞く事だけに集中し始めてしまっている香苗。

集中すればする程、声や音は鮮明に聞えてくる。


グチャ…クチャ…ヌチャ…

ハァ……ハァ……


2人の息遣いまで聞えてきそう。

香苗の頭の中にはすでに裸で抱き合う中嶋と恭子の姿が思い浮かんでいた。


ドキドキドキドキドキ……


速まる鼓動。思わず飲み込んだ生唾。

初めて耳にした他人のSEX。

こんな事してたらダメ……そんな風に思いながらも香苗がそれを止める事ができないのには、明確な理由があった。

ただ今はまだ、香苗自身は自分のその気持ちに気付いていない。

無意識の内に香苗の心の奥に芽生えていた気持ち。

それは他人のSEXに対する強い好奇心だった。


香苗 「……。」


ベランダでしゃがみ込み、壁の一点に視線を向け、黙って盗み聞きを続ける香苗。

頭の中は軽いパニックを起こしていて何も考えられない。ただジッと身動きをしないで聞いている。


中嶋 「おら……早くケツこっちに向けろって。」


恭子 「ン~……」


中嶋 「早くしろよっ!」


バチーンッ!!!!!


恭子 「アアッ!!」


香苗 「えっ!?」


突然鳴り響いた何かが叩かれたような大きな音。

それにビックリした香苗は思わず小さく声を上げてしまい、慌てて両手で口を塞いだ。


中嶋 「俺を待たせるなっていつも言ってるだろ?おら、もっとこっちに突き出せって。」


恭子 「ハァハァ……はい……。」


中嶋の乱暴な物言いと、恭子の弱々しい返事。


……暴力……?


……もしかして恭子さん、中嶋さんに暴力を振るわれているの?……


なんとなく隣から伝わってくる様子で、そんな事を想像をしてしまう香苗。

そう考えた瞬間から、香苗は好奇心よりもむしろ恭子の事を心配し始めていた。


……恭子さん、大丈夫かしら……


しかしそんな香苗の恭子を心配する気持ちはすぐに打ち消される事になる。


恭子 「アッ……ハァアアア……」


中嶋 「好きなんだろ?これが。」


恭子 「アアア……ハァァ……ンァ…スゴイ……奥まで…アア……」


……恭子…さん……?


そして香苗は気付く。
恭子が上げていた声は、痛さや辛さから出ている声などではなく、悦びから出ている声だという事に。


ギシッギシッギシッギシッ……!!!


中嶋 「お前も溜まってたんだろ!?オラァ!好きなだけイケよ!」


恭子 「ハァアアア!!!アッアッアッアッンァ……!!!」


2人の行為が盛り上がり始めると、香苗は再び胸の鼓動が速くなるのを感じ、さらに自身の身体の中心がカァっと熱くなっていくのを感じた。


13


頭の中をグラグラと揺らされているような気分だった。

パンッパンッパンッ……!と柔らかな肌がぶつかる音と、激しくベッドが軋む音。


恭子 「アアアハァァン!アッアッアッンーーー……ァアッアッアッ……」


恭子の切羽詰りながらも、どこか悦楽に浸っているかのような喘ぎ声。

激しい性交音を聞く事だけに集中してしまっている香苗は、まるで自分が身体を激しく揺らされているような感覚を覚える程に、中嶋に責められる恭子にシンクロしていた。


香苗 「ハア…………ゴク…………」


半開きになった口、いつの間にか乱れている呼吸。

そんな事にも自分で気付かない程に、香苗は他人のSEXを盗み聞きする事にのめり込んでいった。


恭子 「ハァァ……アッアッアッ…ダメ…もうダメェ…ンッンッンッ!」


恭子が徐々に興奮を高めていっているのが分かる。


……こんなにも声をあげて……


香苗は結婚はしている訳だし、当然SEXは経験している。だから他の多くの人々が知っているSEXを、自身も知っていると思っていた。

新婚ではないが、まだ結婚して数年、夫婦の性生活も決してセックスレスなどではないし、夫・祐二との抱き締められながらの愛情あるSEXに、香苗は満足感を得ていたし、不満などなかった。

しかし、今耳に届いている恭子のあられもない喘ぎ声は、そんな香苗にカルチャーショックを与えていた。

なぜなら、香苗はSEXの時にそんな風に声を上げた事がなかったからだ。

我を忘れているかのような喘ぎ声。理性も何もかもを無くしているかのような喘ぎ声。

それに、このベッドの軋む音、息遣い、パンッパンッパンッ!と肌がぶつかる音。
その全てが激しいもので、今隣の部屋で行われている男女の性行為が、香苗が今まで経験してきたSEXと同じものだとはとても思えなかった。


……SEXってこんなに激しいものだったの……?


まるで未知の世界を覗き見、いや、盗み聞きしているかのようだった。


恭子 「ハァァアッアッンッンッ……!」


ギシギシギシギシッ……!!!


恭子 「アッアッ…ンーー……アッアッイクッ……イクッ……ンァアアッ!!」


……


香苗 「……。」


ベッドの軋む音が止み、恭子の荒い息遣いだけが聞こえる。


恭子 「ハァ……ハァ……ン……ハァ……」


恭子の口から漏れた〝イク〟という声。香苗にはその〝イク〟という意味に心当たりがあった。

絶頂……

女性の身体が性的快感の頂に達した時にそれを経験するという事は、香苗も知識としてはもちろん知っていた。
そう、知識としてだけは。

絶頂という感覚がどういったものなのか、まだハッキリとは知らない香苗は、自分がその絶頂を経験した事があるのかないのか、それさえもよく分からなかったのだ。

しかし恭子の反応を聞いていると、恐らく自分はそれを経験した事がないのだろうと、香苗は思った。


恭子 「ハァ……もう……やっぱり英治凄いよぉ…ハァ…」


中嶋 「へへッ、また派手にイッたなぁ恭子ぉ、隣まで聞えてたんじゃないか?お前声出し過ぎなんだよ。」


恭子 「ハァ……だって……我慢できないんだもん……あっ!やだぁ窓開いてるじゃない!」


そんな恭子の慌てたような声の後に窓が閉まる音がして、恭子達の声は聞こえなくなってしまった。


香苗 「……。」


香苗は集中して耳をすましてみたが、2人の声はやはり聞こえない。

代わりに静まり返った夜の街から救急車の走る音が聞こえる。


……や、やだ…私、何やってるのかしら……


2人の声が聞こえなくなった事でやっと我に返った香苗は、1つ深呼吸をしてから、しゃがんでいた体勢からゆっくりと立ち上がった。ずっとベランダでしゃがんでいたから、脚が少し痺れている。

まだドキドキと胸の鼓動が高鳴り続けていて、身体もまだ熱を帯びたままだ。もちろんそれは今日飲んだお酒の影響だけではない。

香苗は洗濯物を抱えて、そっと足音を立てないように意識してゆっくりと自室へと入っていき、そして窓も同様に音をたてないようにそっと閉めた。


香苗 「はぁ……」


リビングのソファの上に洗濯物を置くと、香苗はため息と共にソファの空いている場所に腰を下ろした。


香苗 「はぁ……なんか疲れたぁ……」


久しぶりのお酒、そして先程の非日常的な体験。気疲れなのか、香苗はグッタリとソファの背にもたれた。


……すごいの…聞いちゃったなぁ……


恭子の喘ぎ声はまだ鮮明に香苗の頭の中に残っている。


『ンーー……アッアッイクッ……イクッ……ンァアアッ!!』


香苗 「あ~ダメダメ、忘れよっ。」


香苗は頭を横に振りながらそう呟くと、ソファから立ち上がり、汗を流すためにお風呂場へと向かった。


……他人の生活を盗み聞きするなんて…何やってるのよ私ったら…忘れないと……忘れないとダメだわ……


そうもう一度自分に言い聞かせる香苗。


しかし、人間は一度頭の中に入ってしまった刺激的な体験を、そう簡単には忘れる事はできない。

そして今日のこの体験が、香苗の中の何かを狂わせ始める事になるのであった。


14


祐二 「それで?昨日はどうだったんだ?」


香苗 「……え?」


祐二 「昨日の食事会の事だよ、来たんだろ?恭子さんの彼氏も。」


翌朝、徹夜の仕事から帰ってきた祐二は、香苗が用意しておいた朝食を取りながらそう聞いてきた。


香苗 「うん……まぁ、楽しかったわよ。」


祐二 「ん?なんだよ、楽しかったって言う割には浮かない顔してるなぁ。恭子さんの彼氏はどんな人だったんだ?」


香苗 「う~ん…それがねぇ、ちょっと想像と違ったんだよねぇ。」


祐二 「へぇ、どう違ったわけ?」


香苗 「なんて言うかなぁ、こう真面目で堅そうな感じじゃなくて、どちらかと言うと活発でスポーツマンタイプ?みたいな感じだったのよ。」


祐二 「ふーん……いいじゃないか、真面目な恭子さんの相手ならそういう人の方が結構お似合いなんじゃないか?」


香苗 「ん~でもなんかねぇ……。」


活発でスポーツマンタイプというだけならそのイメージは良いはずなのだが、あのセクハラ紛い言葉やイヤらしい視線を向けてくる男性としてのイメージがある香苗は、中嶋に対する印象は決して良くない。

しかし香苗は自分が中嶋にセクハラ紛いの言葉を掛けられた事を、なぜか祐二には言えないでいた。


祐二 「仕事は?仕事は何してるって?」


香苗 「え?えーっと……確か株のトレーダーをしてるって。」


祐二 「トレーダー?企業の資産運用とかの?」


香苗 「ううん、個人でやってるんですって。」


祐二 「はぁ?個人で株のトレーダーって、株で生活してるって事か?」


香苗 「う~ん、たぶんそういう事じゃないかなぁ。」


祐二 「それは珍しいなぁ……珍しいっていうか普通じゃないよな、そんなのギャンブルみたいなモノだろ?」


香苗 「私もそう思ったけど、それで暮らしていけるのかしらねぇ。」


祐二 「なんか意外だなぁ、恭子さんがそういう生活してる人と付き合ってるなんて。」


香苗 「うん、意外だよね……。」


仕事は何かと聞かれて〝株で生活してます〟なんて、一般的にあまり良い印象はない。
昨日は仕事の話をそれ程深くまで聞かなかったが、その事も香苗が中嶋に対して疑念を抱く要因になっている事は確かだった。


香苗 「旦那さんに宜しくって言ってたわ。今度は4人で飲みましょうって。」


祐二 「あぁ、まぁ俺としては会って見ないとどんな人か分からないし。あ~でも俺仕事忙しくなりそうだからしばらくは無理かもなぁ。」


祐二の話では、職場で少し厄介な事が起きて、しばらく残業や出張が多くなりそうだという事だった。

近頃責任ある役職についたばかりの祐二。やっと仕事にも脂がのってきて、男としては忙しいけれども働き甲斐のある時期でもあった。


香苗 「そっかぁ…でも無理しないでね祐二。」


祐二 「ハハッ大丈夫だって、まだまだこのマンションのローンもあるしな、頑張り時さ。」


香苗 「昨日の夜ご飯はコンビニでしょ?これから残業長引きそうな時はお弁当作るから言ってね、栄養ある物食べないと。」


祐二 「あぁ、ありがとう……なんだか妙に優しいなぁ香苗、何かあった?」


香苗 「べ、別に私は主婦の仕事をちゃんとしたいだけよ、祐二にはいつも働いてもらってるんだし。」


実は香苗は普段あまり表には出さないが、仕事で頑張っている祐二に対して、自分の事で心配を掛けないように心掛けていたりした。それが夫を支える妻としての正しい姿勢だと思っていたからだ。

だから香苗は結婚してからは、少々の悩みなどは自分の中に閉じ込めて1人で消化していたり、少しばかり体調が悪くても祐二には気付かれないように笑顔を作っていたりしていた。

そのため一度だけ、香苗が風邪を患っていた時に、祐二にそれを隠して無理に家事をしていたためにダウンしてしまった事があり、その時は祐二に凄く怒られた。夫婦なんだから変な気は使わなくていいと。

そういうところは香苗の長所でもあり短所でもあるのだが、ある意味それが根は優しくて真面目な香苗らしい所でもあった。


香苗 「祐二、少し睡眠摂った方がいいんじゃない?寝てないんでしょ?」


祐二 「あぁ、そうだな、もう眠いわ。香苗はいいのか?昨日は遅かったんだろ?」


香苗 「え?わ、私は大丈夫よ!昨日は結局祐二と電話した後すぐにお開きになったし。」


正直に言えば香苗も眠かった。

実は昨日はベッドに入ってからも殆ど眠れなかった香苗。

その理由は、とても香苗の口から祐二に言えるようなものではない。

そう……昨日ベランダで隣の音を盗み聞きをした後、どうしようもなく熱くなってしまっていた身体を香苗は、ベッドの中で自分で慰めていたのだ。

香苗にとっては久しぶりの自慰行為であった。

思い出すだけで、香苗の頬はポッとピンク色に染まる。


祐二 「ん?どうしたんだ香苗?顔赤いけど。」


香苗 「……え?ううん!なんでもないよっ。」


恥ずかしい……余計な心配を掛けたくない……いや、それ以前の問題として香苗がそれを祐二に言える訳がないのだ。


なぜなら香苗は昨日の夜、祐二以外の男性の事を考えながら自分を慰めてしまったのだから。


15


香苗 「……はぁ……」


香苗はため息混じりに頭を抱えていた。

昨日の出来事がどうしても頭から離れない。それに昨夜ベッドの中で1人でした事も。

愛する夫以外の男性を想像しながらしてしまった事への罪悪感も香苗を悩ませていた。

非日常的な体験・記憶から早く脱したいと思っていても、ふと気付いた時には昨日中嶋に言われた事やベランダで盗み聞きした時の事を考えてしまっている。

それ程に昨日の体験は香苗にとって衝撃的で刺激的な出来事として記憶に刻み込まれてしまっていたのだ。


……時間が経てばきっと忘れる事ができる……でも、なるべく早く忘れたい…いいえ、早くこんな事忘れないといけないわ……


そんな事を考えながら香苗は日常通りの家事を続けていた。

しかし家事をする事で気を紛らわそうとしても、やはりあの記憶は頭から簡単には離れてくれない。



夜、祐二と2人で使っているベッドに入った香苗は、何かを求めるようにして横にいる祐二に身体を寄り添わせた。

祐二の仕事が特に忙しくなってからはめっきり少なくなっていた夫婦の夜の営み。

祐二が疲れているのは分かっていたが、今の香苗にはどうしても肌で感じる祐二の愛情が必要だったのだ。


香苗 「ねぇ祐二……」


横で寝ている祐二の肩を指先でツンツンと突く香苗。


祐二 「……ん?何?」


祐二がそれに反応して香苗の方に顔を向けると、香苗は少し甘えるようにして布団の中で祐二に抱きついた。


祐二 「珍しいな、香苗の方からなんて。」


香苗 「もぅ……恥ずかしいからそんな事言わないでよ。」


祐二 「そういえば最近してなかったもんな。」


香苗 「……ウン…。」


香苗のささやかな求めに応じるようにして祐二は香苗にキスをした。


香苗 「ン……ハァ……」


久しぶりに感じる夫・祐二の味。

キスをされた瞬間から、香苗は身体の奥から熱い興奮が込み上げてくるのを感じた。


ハァ……ハァ……ハァ……


自然と荒くなる呼吸。


香苗 「ン……ァ……祐二…ハァ……」


祐二の手が身体に優しく触れてくる。そして香苗の方からも手を祐二の肌着の中に入れてみる。

素肌から感じる祐二の温かい体温。心臓の鼓動。祐二の身体を弄るように手を動かす果苗。


祐二 「ハァ……今日はいつになく積極的だな?何かあったのか?」


香苗 「ン…ハァ……ううん…別に…ン……」


祐二の愛で忘れさせて欲しかった。

香苗の中にある、祐二以外の男を想像してしまったという記憶を。

香苗の中に入り込んできたあの男。

好きでも何でも無いはずの、いや、寧ろ警戒感さえ抱いている男に抱かれるところを想像してしまった事。

そう……まだ一度しか会っていないあの中嶋に抱かれるところを想像してしまった記憶を、香苗は祐二の愛で打ち消してもらいたかったのである。


香苗 「ァァ……祐二…ハァ…好き……愛してる…ハァ……」


布団の中で生まれたままの姿になった2人は、お互いの愛を確かめるように肌と肌を合わせた。

そして祐二の手はゆっくりと香苗の大事な部分へと流れていく。


香苗 「……ァン……」


祐二 「ハァ……香苗…凄い濡れてる……」


香苗 「イヤ……言わないで……」


祐二の言うとおり、今日の香苗の興奮はいつもより数倍大きなものであった。

こんなにも男の人を、祐二を欲しいと思ったのは初めてかもしれない。

恋人、夫婦として今まで何度も身体を重ねてきた事のある祐二、そして香苗自身でさえも、香苗はこういった性的な事には淡白な方だと思っていた。

もちろん男女の関係において大事な事だという認識はあったが、正直自分から求める程好きではなかったというか、生活の中で優先順位がそれ程高いものではなかったというのが、香苗の本心だった。

しかし今の香苗は違う。

こんなにも身体が疼くのはどうしてだろう……。


香苗 「ハァ……祐二……早く…ハァ……」


殆ど愛撫の必要がない程に濡れていた香苗の秘部は、すでに祐二のモノを欲していた。

祐二もいつもとは違う、香苗の火照った表情に興奮を掻き立てられる。

香苗の潤んだ目が自分を欲してくれている。

こんなに欲情している香苗を見るのは初めてかもしれない。


祐二 「香苗…ハァ……入れるぞ?」


香苗 「……ウン…」


ストレスの多い最近の生活の中ではなかったくらいに固く勃起した祐二のペニス、その先端が香苗の濡れた秘裂に当てられる。

そして祐二はゆっくりと腰を前に進めた。


香苗 「……ン……ァァ……」


自分の身体の中に祐二が入ってくるのを感じると同時に、香苗は祐二の愛に身体が満たされていくような幸せを感じたのであった。


16

祐二は隣でグッスリと眠りについている。やはり仕事で疲れが溜まっているのか少しイビキも掻いているようだ。


香苗 「……」


もう時計が0時を回ってから大分経っていて、すっかり夜中だ。

香苗もいつもなら疾うに寝ている時間帯である。


……どうしよう…寝れないわ……


子供の頃から大人になるまで、両親の教育のお陰か至って健康的な生活を送ってきていた香苗。

夜更かしなどはなるべくしないようにしていたし、規則正しい生活で夜眠れなくなる事なんて殆ど無かった。

それが昨日に引き続き今日もこんなに眠れなくなってしまうなんて、香苗にとっては珍しい事であった。

そうだ……香苗は昨日も同じように寝れなかったのだ。

身体の中に溜まっていたモヤモヤとしたモノがどうしても解消できなくて。

そして今香苗が眠れない原因も、実は昨日と同じであった。


香苗 「……はァ……」


隣で祐二が眠るベッドを抜け出した香苗は、リビングで温かいお茶を入れて口に含んだ。


……どうしてなの?……・


寝間着の上から自分の下腹部にそっと手を当てる香苗。

香苗は自分自身の身体に戸惑いを感じていた。


……さっき祐二としたばかりなのに……


そう、先程祐二と性的交わりを終えたばかりだというのに、未だに香苗の身体にはモヤモヤとしたモノが残っていたのだ。

いや、今やモヤモヤなんて生易しいモノではない。

それは昨日よりも、そして今日祐二と交わる前よりも酷くなっていたのだ。

身体が疼いて疼いてたまらない。

思わずテーブルの下で腿と腿をすり合わせてしまう香苗。


……イヤ…どうして……


祐二とのSEXに幸せを感じていたのに、満足感を感じていたはずなのに、香苗の身体はまだまだ足りないと言わんばかりに疼いている。


香苗 「……ハァ……」


どうして?と、心の中で自問する香苗であったが、それは決して香苗の本心ではなかった。

本当は心の奥にある気持ち、香苗の本心はその答えを何の疑いもなく知っている。


香苗は…もっと多くの性的快感を欲していたのだ。


そして香苗は今、逃れようのない現実にぶつかっている。


〝自分は、いや、自分の身体は祐二とのSEXに満足していないと〟


香苗は今、女性の身体に生まれて初めて感じているのであった。性的な欲求不満というものを。


香苗 「……ダメ……」


香苗は思わず首を横に振った。

認めたくなかったのだ、そんな風に夫のSEXに不満を抱き、身体を発情させている自分を。

そして香苗は今心の中で闘っていた。

どうしようもない程に自身の股間に手を伸ばしたくなっている自分と。


香苗 「……ァァ……」


自分の意思とは関係なく、頭の中に淫らな妄想が勝手に拡がっていく。


……イヤ……ダメよ…ダメ……


拒否すればする程、駄目だ駄目だと自分に言い聞かせる程、なぜかそれはエスカレートしていってしまう。

香苗の脳内に拡がっていく妄想は徐々に鮮明な映像に変わっていく。

そしてその映像の中に今ハッキリと1人の男の姿が現れたのであった。


香苗 「……ゴクッ……」


その瞬間思わず生唾を飲み込んだ香苗。

香苗の頭の中に現れた男、それはもちろん夫の祐二ではない。

祐二よりも大きく逞しい肉体、あのイヤらしい目付き、言葉……何かは分からないが、明らかに同じ男性でも祐二からは感じない何かを持っているあの男。


そう……それは中嶋だ。


中嶋が頭の中で香苗に声を掛けてくる。


中嶋 『どうしたんですか奥さん、そんな顔して……』


香苗 『ぇ……?』


中嶋 『へへっ……惚けたって俺にはすぐに分かるんですよ、奥さんが今何を考えているのか。』


香苗 『な…何を言ってるんですか……』


中嶋 『奥さん…ホントは凄くエッチなんでしょ?俺奥さんの顔を一目見た瞬間に分かりましたよ。あ~この女エロいだろうなぁ……飢えてるんだろうなぁ……てさ。』


香苗 『……イヤ……』


中嶋 『奥さん正直に言ってくださいよ、いつも我慢してたんでしょ?旦那との退屈なSEXに』


香苗 『……そんな事……』


中嶋 『ほら、今だって顔に分かりやすく書いてあるじゃないですか。〝私は欲求不満な女です〟ってさ。』


香苗 『……』


中嶋 『いいんですよ奥さん、俺の前では本性を剥き出しにして淫らになっても。』


香苗 『……中嶋さん……』


中嶋 『ほら…我慢しなくていいんです。』


香苗 『……ン……』


中嶋 『そう、手を奥さんの一番エッチな所へ……思う存分気持ち良くなればいいんです。』


香苗 『ハァ……ァァ……』


香苗は妄想の中にいる中嶋の指示通りに自ら手を寝間着の中、疼いて疼いて仕方ない秘部へと持っていってしまう。


……もう……ダメ……我慢できない……


クチュッ……


指先に感じた湿った感覚、香苗のアソコは自分でも信じられない程濡れていた。

その原因が今香苗の頭の中にいる男の存在にあるという事は、香苗自身も疑いようの無い事実であった。

香苗の身体は中嶋に濡らされていたのだ。


17


……ハァ……こんなに……


自分の愛液に濡れた指先を火照った表情で見つめる香苗。

そしてゆっくりと目を閉じ、再びその手を下へと移動させる。

明かりを消し薄暗くなったリビングのソファで、香苗は本格的な自慰行為を始めたのだ。


香苗 「……ン……ァ……ハァ……」


夜中のリビングに小さく響く、香苗の湿った声と息遣い。


中嶋 『そうです奥さん…ほら、空いてる方の手で胸も揉んでみたらどうです?俺に激しく揉まれるところを想像してみてくださいよ。』


妄想の中で耳元に囁いてくる中嶋の言うとおりに、香苗は片方の手を自身の胸の膨らみへと移動させる。

寝間着のボタンを外し、乳房を露出させると、先程祐二の前で裸になった時とは違う興奮を感じた。

それはここがリビングだからなのか、それとも妄想の中に中嶋が居るからなのかは分からない。


香苗 「……ンッ……」


白く柔らかな乳房をゆっくりと揉み始める香苗。


中嶋 『乳首も……勃起させるともっと気持ちよくなりますよ。』


香苗 「ン…ハァ……」


乳首を人差し指と親指で摘まんだり転がしてみたり、すると香苗の乳首はあっという間に固くなり勃起する。

胸と股間にそれぞれ手を伸ばし、淫らに性感帯を刺激する人妻。

夜中の薄暗いリビングで発情したメスの姿を露わにした人妻。


香苗 「ァ……ン……ハァ……」


愛液が付着しヌルヌルと滑りのよくなった指で特に敏感な陰核を刺激してみる。


香苗 「…アッ……」


触った瞬間、香苗の口から思わず声が漏れる。

香苗の自慰行為は主にその陰核への刺激によるものだった。

自分の身体の中で一番はっきりとした快感を感じられる場所であるクリ○リス。

香苗はそこを集中的に刺激し続ける。


香苗 「ン……ァ……ン……ン……」


中嶋 『へぇ~奥さん、クリが好きなんですかぁ、ヒクヒクしますよ?イキそうなんですか?』


イキそう……?


香苗は昨日聞いてしまった恭子の喘ぎ声を思い出した。


……アッアッ…ンーー……アッアッイクッ……イクッ……ンァアアッ!!……


あんなに切羽詰った声。いや、あんなに気持ち良さそうな声を上げていた恭子。

香苗は今までの人生で性的な快感絶頂を経験した事がなかった。

それは高校時代に初めて覚えた自慰行為でも、そして今まで付き合った恋人や今の夫・祐二とのSEXでも。


……イクのってどんな感じなんだろう…そんなに気持ちイイの……?


今までの自慰行為でも身体が熱くなって、何かが近づいてくる感覚はあった。

でもなんだかそれを迎えてしまう事が、頂に達してしまう事が怖くていつもできなかった。


中嶋 『イッた事がないんですか奥さん、では今日はイクところまで刺激してみましょう。』


香苗 「ハァ……ァァ……」


中嶋 『怖くないですから大丈夫ですよ、凄く気持ちいいですから。』


香苗 「……ん……」


中嶋 『ほら、手をもっと激しく動かして、乳首も少し痛いくらいに摘んで…そうです…イクまで止めちゃいけませんよ。』


香苗は妄想の中の中嶋に煽られながら、自分の身体を刺激する手をより激しく、より淫らにしていく。

身体がどんどん熱くなっていくのが、そしてあの頂が近づいてくるのが、今まで経験した事がないにもかかわらず本能的に分かる気がする。


香苗 「ン……ァ……ハァ……アッ…ン……」


寝室に祐二がいる事も忘れて、快感に浸る香苗。

夢中になっているのだろう。ソファの上で乳房を曝け出し、股も普段の香苗では考えられない程だらしなく開いている。

今自分がどれだけ淫らな格好をしているのか、香苗は気付いていない。


中嶋 『……イヤらしいですねぇ奥さん……』


ピチャピチャピチャ……


香苗 「ハァ…ンン…ン…ンー……」


ついには大量に溢れ出した愛液が指の動きに合わせて音を立て始めた。

そんなイヤらしい粘着質な音も、今の香苗にとっては興奮の材料にしかならない。

無意識の内にわざと音が鳴るように指を動かしている自分がいる。


ピチャピチャピチャ……


香苗 「ああ……ハァッ……ハァ……ンン……」


気持ちが高ぶり、声も自然と大きくなっていく。


中嶋 『もうイキそうなんですね?指は止めないで、そのままイってしまいましょう。ほら、さらに激しくして……もっとです、もっと激しく。』


香苗 「ああ……ハァン……アッアッ…ンーー…」


絶頂はもう目の前まで来ている。

初めての経験という恐怖から、一瞬指を止めてしまいそうになった香苗だったが、なぜか頭の中の中嶋の声に従ってしまう香苗は指を止める事ができない。


……ああ……もうダメ……もうダメッ……


ソファの上で目を閉じたまま身体を仰け反らせるようにして顔を天井に向ける香苗。

気持ちよすぎる快感がもうその決壊を向かえそうだ。


中嶋 『イキそうでしょ?イキそうなんだろ奥さん?イク時はイクって言うんですよ、昨日の恭子のように……言えばさらに気持ちいいですから……さぁ、思う存分イってください。』


クチュクチュクチュチュクチュ……!


香苗 「アア……ンッンッンッ…ハァァァ!」


身体の奥から吐き出すような喘ぎ声がリビングに響く。

ジェットコースターで一番高い所へ到達し、そこからグワンッと身体が一気に真下へ向かっていくような感覚だった。

身体をさらに仰け反らせ、ソファから腰を大きく浮かせる香苗。


そしてついに、


香苗 「ハァァンッンッンッ……ああ!……イッ……イクッ……アンッ!……」


ビクビクビクビクビクン……!!!!!


真っ白になる脳内、震える身体、痺れる感覚、そして…信じられない程甘い快感が香苗の全身に広がる。

こうして香苗は、妄想の中の中嶋に誘導されるようにして、人生初の快感絶頂を迎えたのであった。


18


祐二 「じゃあ、行って来るわ。」


香苗 「うん、いってらっしゃい。」


朝、仕事に向かう祐二をいつも通りに見送った香苗。

笑顔で見送ったものの、祐二が出て行くと香苗はすぐさまその場で欠伸(あくび)をしてしまった。

完全に睡眠不足だ。2日続けての夜更かしが原因である。


香苗 「……はぁ……」


そして欠伸をしたかと思えば、今度は深いため息が口から漏れる。

キッチンに戻って朝食で使った食器を洗いながら、香苗は同じようなため息を何度も出していた。

その原因はやはり、昨日夜中に自分がしてしまった事だ。


夜中に1人でリビングでした自慰行為。

昨日はなぜか信じられない程興奮している自分がいて、女性として初めての快感絶頂も体験してしまった。しかも夫・祐二とのSEXの後にだ。

身体の中心を突き抜けるような刺激的な快感。

これがイクという事なんだと、その女性だけが経験できる快楽に悦びを感じている自分がいて、そして素直にイク事は気持ちイイのだと全身をもって感じた。

絶頂の余韻に身体を震わせながらそんな事を本能的に感じていた香苗。

しかし、その後に香苗を襲ってきたのは強烈な罪悪感と後悔だった。


香苗は真面目な女性だ。

妄想の中とはいえ、祐二を裏切ってしまった自分が許せなった。

香苗は妄想の中であの男、中嶋の声によって人生初の快感絶頂へと導かれたのだから。

夫以外の男性に性的な感情を抱いてしまった自分が情けない。

自分はそんなにだらしない女だったのかと、心の中で強く自分を責めた。

その後しばらくソファの上で泣き続けた後、香苗は祐二がいるベッドの中に戻った訳だが、仕事に疲れてグッスリ眠っている祐二の顔を見ると余計に辛かったし、今朝の祐二が仕事へ向かう姿を見るのも辛かった。


……祐二は一生懸命私のため、家族のために頑張ってくれているのに……


そんな強い罪悪感と後悔を感じる中で、香苗は強く心に決めるのであった。

もうあんな裏切り行為はしたくない、いや、絶対にしない。

心の中だけでも他の男性の事を考えるなんて、そんな事はもう二度とあってはいけない。


……私は祐二の妻で、祐二は私を愛してくれてるし、私も祐二を愛してるんだから……


祐二を愛してる……それは香苗の心に確かにある揺ぎ無い気持ち。

それを再確認した上で、罪悪感や後悔が大きかった分、香苗のその決意は固いものであった。


そう……少なくともこの時は香苗の決意は相当に固いものであったのだ……この時は……。


朝の洗濯という仕事を終えた香苗は少し仮眠を取る事にした。

昼間から寝てしまうような主婦にはなりたくないと思っていた香苗だったが、今日は別だ。

少しでも睡眠をとらないと晩御飯の仕度にも支障がでそうだし、今日は食材の買出しや祐二に頼まれている銀行の手続きにも行かないといけない。

こうやってまた家事に集中できる生活が戻ればあんな事はきっとすぐに忘れられる。香苗はそう考えて気持ちを切り替える事にした。

お隣でせっかく友達になれた恭子だったが、もし次に中嶋が来るような機会にはしばらく参加しないでおこうと思った。

中嶋という男をそんな風に変に意識する事自体間違っているような気もしたが、よくよく考えてみればみる程、やはり香苗は元々あんな風にセクハラ紛いの言葉を女性に対して平気で掛けてくる男性が好きではなかった。

祐二もしばらく仕事で忙しいと言っていたし、恭子だって同じように忙しいだろう。どうせそんな機会しばらく無いとは思うが、もし誘われてもやんわり断ればいい。

そんな風に自分の中で考えをまとめ、ある程度気持ちを落ち着かせる事に成功した香苗は、目覚まし時計をセットして仮眠のためベッドに入った。


……大丈夫、すぐに忘れられるわ…ううん、もう気にしてないんだから……元に戻ろう……


ベッドの中で目を閉じ、そう何度も自分に言い聞かせる事で安心できたのか、香苗はすぐに眠りの世界へと落ちていった。

安心という感情は良質な睡眠のために絶対に必要なもの。

大きな後悔から、なんとかある種の安心を生み出す事ができた香苗は、気持ちよく眠りの世界に浸っていた。


しかしこの後、香苗は思わぬ形で眼を覚ます事になる。


19


「え~スゴ~イ!ホントにいい部屋じゃん!」


「だろ?ここ昼間は俺の自由に使えるからよ。」


微かに聞こえる、男女の声。

せっかくよく眠っていたのに、どうしてこんなに小さな声が耳に入ってきてしまうのだろう。


「いいなぁ私もこんな部屋に住んでみた~い。」


「ハハッだったら金持ってる男でも捕まえるんだな。」


どこかで聞いた事のある声。


香苗 「……」


まだ半分眠りの中、ボンヤリとした頭で香苗はその声が誰のものかを思い出そうとしていた。


……祐二……じゃない……祐二の声はもっと安心できる声だもの……


……じゃあ誰なの?……何……この感じ……


なぜかこの微かに聞こえる声に集中してしまう香苗。


香苗 「……ん……」


そして香苗はその気に掛かる声のせいでついに目を覚ましてしまう。

そっと目を開け、ベッドから顔を上げる香苗。

時計を見るとまだ昼前、あと1時間くらいは眠っている予定だったのに。


「へぇ~その人トミタで働いてるんだぁ、じゃあエリート?よくそんな人をモノにできたね。」


「そういう女程普段から色々と我慢して溜め込んでるからな。金持ってるだけじゃなくてそいつ結構いい身体してるしよ、最近の女の中じゃ1番だな。」


「え~じゃあ私はぁ?ていうか英治って最低な男ね、フフッ……」


声は微かに窓の外の方から聞こえる。


香苗 「……中嶋さんの……声…?」


隣のベランダで話をしているのか、それとも窓を開けたまま大声で話しているのか。このマンションはそんなに壁が薄くはないのだから。

声は中嶋のものともう1人、女性の声が聞こえるが、それは声質からして明らかに恭子のものではないように思えた。


……恭子さんは仕事のはずなのに、どうして中嶋さんがいるの……


そんな事を考えながらゆっくりとベッドから起きて寝室からリビングの窓の近くまで歩いていく香苗。

無意識の内にもっとその声がハッキリと聞こえる場所へと向かってしまう。


……この女性の声……誰なの?


初めて聞く声だし、それにその言葉使いなどから考えると随分と若い女性なのではないかと香苗は思った。


香苗 「……。」


香苗は窓の鍵をゆっくりと下ろして、窓を音がしないようにそっと数cmほど開けた。

寝る前にもう中嶋の事は気にしないようにと心に決めていたはずだったのに、まだ眠りから覚めたばかりの香苗は、ボンヤリとしたままそんな事は考えいなかったのかもしれない。
ただ、なんとなくこの女性の声が気になっていたのだ。

窓を開けた事で声はよりハッキリと聞こえるようになった。


中嶋 「まぁ正直恭子にも最近飽きてきたけどなぁ、でもアイツ金持ってるからなかなか捨てれねぇんだわ。」


「フフッ…ホント悪い人。」


中嶋 「へへ……でもそんなお前も俺に夢中なんだろ?」


「自惚れないでよ、英治とはこっちだけ……」


中嶋 「そんなに俺のコレが好きか?」


「……うん……」


中嶋 「彼氏のよりもか?」


「……うん……だって、英治って凄過ぎるんだもん。」


中嶋 「今までの男達と比べてもか?」


「うん…ダントツで……だから……ねぇ…」


中嶋 「おいおい、もう我慢できねぇのかよ、仕方ねぇなぁ。」


いつの間にか先日と同じように隣から聞えてくる声を盗み聞きしてしまっている香苗。

窓の近くにしゃがみ込んで耳を少し開けた窓の外へと向けている。

胸がドキドキと高鳴って、先日の記憶が蘇ってくるようだった。


……何…してるの…恭子さんの部屋で……


「うん……我慢できないよ…だって英治とは久しぶりだし……」


中嶋 「ずっと彼氏ので我慢してたのか?」


「もぅ……彼氏の事は言わないで……」


中嶋 「俺の代わりをできる奴はそうはいないからなぁ。」


「……なんかもう別れようかぁって最近思ってるし……」


中嶋 「SEXに満足できないから別れますってか?エロい女だなぁお前も。」


「……だってぇ……」


中嶋 「フッ…でも別れるなよ、これは俺の命令だ。人の女じゃないとあんまり興奮しないんだわ俺。」


「もぅ……ホント変態だよね、英治って……」


中嶋のその言葉を聞いて香苗は胸をつかれたような思いになった。


香苗 「……」


……人の女……


自分の事を言われた訳でもないのに、香苗がその言葉に反応してしまうのは、『人の女』という条件に既婚者である自分は該当してしまっているからかもしれない。


20

少し静かになって隣の雰囲気が一気に変わった事が分かった。


「ン……ァ……ン……」


微かに聞こえる女性の吐息。

男女2人が何かを始めた事は確かであったし、何を始めたのかは容易に想像できる。


香苗 「……ゴクッ……」


思わず生唾を飲み込む。

先日と同じように、またも隣の部屋の世界へとのめり込みそうになる香苗。

しかしふとした瞬間、香苗は一瞬我に返った。


……はっ……わ、私……何やってるのよ…またこんな盗み聞きみたいな事……


自分がしている他人の生活を盗み聞くという普段では考えられない異常な行動に、香苗は今再び気付いたのだ。


……ダメ……ダメよ……


香苗は何度も頭を横に振り、心の中で自分にそう言い聞かせると、そっと立ち上がり開けていた窓をゆっくりと閉めた。

窓を閉めたら殆ど声は聞こえなくなったが、よーく耳をすますと微かに聞こえるような気もする。


……もう気にしないって決めたんだから……騒音って程うるさい訳でもないし……気にしなければ聞えないはずよ……


部屋の時計を見ると、もう買い物に出掛ける予定の時間だ。

香苗はお茶を一杯飲み落ち着きを取り戻すと、出掛ける準備を始めるのであった。



香苗 「中嶋さんってやっぱりああいう人だったのね、他の女の人を恭子さんの部屋に連れ込むなんて最低だわ。」


車を運転しながら運転席で香苗はブツブツと独り言を呟いていた。

それにその様子はどこか怒っているようにも見える。


香苗 「それに恭子さんが可哀相だわ……あんな……」


〝でもアイツ金持ってるから捨てれねぇんだよなぁ〟


香苗 「……さいっ低!!最低っ!女の敵よ!あんな男。」


どうやら冷静さを取り戻してからは、中嶋が言っていた言葉を思い出し、それに対して怒りが収まらないらしい。

そして同時に香苗は自分自身にも腹が立っていた。あんな男の事を考えて恥ずかしい事をしてしまった自分に……考えれば考える程腹が立つ。


香苗 「恭子さんに…教えてあげた方がいいのかしら……」


恭子さん、あなたの彼氏…中嶋さん浮気してるわよ、しかも他の女の人を連れ込んでるわよ…


香苗 「……はぁ…でもそんな事簡単には言えないわ、きっと恭子さんその事知ったら深く傷つくもの。」


先日の食事会で恭子が楽しそうに、幸せそうに中嶋と話していたのを思い出すと、心が痛む。

そしてそんな恭子を裏切っている中嶋への嫌悪感がどんどん増してくる。


香苗 「どうしたらいいのかしら……友達としてほっとけないわ。」


香苗はそんな風に頭を半分抱えたように悩みながら買い物をしていた。

せっかくできた大切な友人。恭子が隣に引っ越してきてくれてどんなに嬉しかったことか。

あんなに礼儀正しくて優しい恭子…しかし、そんな恭子の相手が中嶋のような男とは、やはりどうしても納得できない。


……同じ女性として尊敬さえしていた恭子さんがあんな男に騙されてるなんて……


人は誰にでも欠点はある。

一見完璧に見える恭子も、男性を見る目はあまり無かったという事だろうか。

なんにしても、やはりこのまま中嶋がしていた事を友人として見過ごしたくはなかった。


香苗 「今夜、祐二に相談してみようかな……」



買い物を終えた香苗はマンションの地下駐車場に車を止めて、両手に買い物用バッグを抱えながらエレベーターへと向かった。


……そういえば祐二、今日も遅くなるかもしれないって言ってっけ…早く帰ってきてくれるといいなぁ……


なんとなく今日は早く祐二の声が聞きたい気分だった。

それは午前中にあんな事があったからだろうか。

自慰行為の罪悪感を感じてから、香苗の心の中では逆に夫・祐二との愛を確かめたいという気持ちが沸きやすくなっていたのかもしれない。

そんな事を考えながらエレベーターを待っている香苗。

しかしその時だった。


香苗 「………?」


ふと、香苗は背後から人の気配を感じた。


中嶋 「あれぇ?奥さん!ハハッ偶然だなぁ!買い物の帰りですかぁ?」


その声に驚くようにして振り返る香苗。


香苗 「……な、中嶋さん!?」


香苗の表情は明らかに動揺しているようだった。

しかしそれは仕方のない事なのかもしれない。
振り返った香苗の目の前には、あの中嶋がニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべながら立っていたのだから。

メンメンの官能小説
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人妻 香苗 1


食卓に美味しそうなタイ料理が香る。

辛味と酸味の効いた旨みのあるスープ、トムヤムクン。魚介のすり身で作ったタイ風さつま揚げ、トートマンプラー。そして丁寧に作られた生春巻きと、パラパラに仕上がったチャーハン。

食卓に並んでいる料理達は実に彩り豊か。タイ料理は夫・祐二の大好物である。

今日は夫婦にとって何か特別な日という訳ではなかったが、明日は休日であったし、なんとなく香苗は祐二のために頑張ってみたのだ。


祐二 「ん……美味しい、香苗はまた腕を上げたね。これからは外にタイ料理を食べに行かなくてもよさそうだな。」


香苗 「フフッそう言ってもらえると頑張って作った甲斐があるわ。ねぇ祐二、生春巻きも食べてみてよ、今日初めて作ってみたんだけど、どうかな?」


祐二 「おぅ、綺麗にできてるな、どれどれ……ん、美味しい、美味しいよこれ、うん、凄い美味しい、大したもんだなぁ香苗。」


自分が作った料理を次々と口に運び美味しそうに食べる祐二の姿を見て、香苗は満面の笑みを浮かべていた。

心を込めて作った料理を、家族のために一生懸命働いてきた夫が美味しそうに食べてくれる。これ程幸せな事はないのではないか。


祐二 「あ、そうだ。なぁ香苗、明日久しぶりに休みだし、ちょっと2人で出掛けないか?ほら、前に香苗が行きたいって言ってた美術館あるだろ?あそこに連れて行ってやるよ。」


香苗 「わぁホントに?嬉しいなぁ。あ、でもいいの?たまの休みくらいゆっくりしたいんじゃない?身体も休めた方が……。」


祐二 「大丈夫だよ、香苗と出掛けた方が良い気分転換になるしな。それに俺もあの美術館行ってみたかったんだよ。有名な建築家が設計した美術館なんだろ?」


香苗 「うん、凄く綺麗な建物だよ。」


祐二 「へぇーじゃあ明日は楽しみだな。」


香苗 「フフッありがとね、祐二。」


夫婦生活は至って順調だった。

祐二は香苗に対してとても優しかったし、妻である香苗のため、いつか生まれてきてくれるであろう未来の家族のために毎日一生懸命に働いてくれている。

割かし若くして街中の高級マンションを購入し、2人はそこに住んでいる。仕事も人並み以上にできる祐二の収入は十分過ぎる程あって、香苗はそのお陰で働きに出る必要はなく、専業主婦として仕事で頑張る祐二をサポートする事だけに集中できた。

好きな人と結婚できて、何の問題もなく余裕のある生活を送れている。これはとても幸せな事。

香苗はそう思っていたし、この生活に十分な満足感を持っていたはずだった。


そう……はずだったのだ……あの男と出会うまでは……。


祐二 「あ、そういえばさっき管理人さんに会ってさ、うちの隣、空いてるだろ?そこに新しく誰か引っ越してくるみたいだぞ。」


仕事から帰ってきた祐二がスーツの上着を脱ぎながら言った。


香苗 「え?そうなの?へぇ……隣、小林さんの家族が引越ししてからずっと空いてたものねぇ。また家族連れかしら?」


祐二が脱いだ上着を丁寧にハンガーに掛け、香苗はスーツに付いたホコリなどをチェックする。

このマンションの祐二と香苗が住んでいる部屋の隣には、一年前まで小林という4人家族が住んでいた。

小林家は香苗達と同じ年の夫婦と子供が2人という家族構成。

とても優しくて感じの良い夫婦で、お隣だった香苗達は特に小林夫婦と仲が良かった。

共働きの小林夫婦が仕事で忙しい時に香苗が2人の子供を何度か預かっていた事もあったし、お互いの部屋に作った料理を持ち寄って共に楽しい食事の時間を過ごした事も何度もあった。

しかし残念な事に1年前、小林家は主人が仕事で転勤する事になり、遠い県外へ引っ越してしまったのだ。

今でも時々奥さんと香苗は連絡を取り合っているが、これだけ遠い事もあって引っ越してからは1度も会っていない。

専業主婦の香苗は、祐二とここに引っ越してきて最初にできた友人が小林さん夫婦であったから、居なくなってしまってからは寂しい思いもしていた。


祐二 「いや、詳しくは聞いてないから分からないけど、きっと家族連れじゃないか?このマンションに住んでる殆どがそうなんだし。夫婦2人だけの俺達は珍しいくらいだしな。」


香苗 「そっかぁ、そうだよね……また良い人達が隣に来てくれたらいいなぁ。」


祐二 「小林さんみたいな社交的な家族だといいよな。」


近所間、家族間などの関係が気薄になってきている今の時代だが、香苗と祐二は小林家との良い出会いを経験しているため、新しく隣に引っ越してくる人との出会いに、期待に胸を膨らませていた。

特に香苗の中では、余程小林家と過ごした時間が良い思い出として強く残っていたのか、その話を聞いてからずっと嬉しそうにしていて機嫌が良かった。


・・・どんなご家族が来るのかしら・・・フフッ・・・楽しみだわ・・・


そしてそれから1週間後、引越し会社のトラックが来て隣の部屋に荷物を入れ始めた。どうやら今日が入居日らしい。

土曜の昼間、祐二が仕事でいないため1人で部屋にいた香苗は、窓から下に来ているトラックを何度も見て、落ち着かない様子で過ごしていた。


香苗 「ん~もうお隣に来てるのかなぁ・・・ちょっとだけ顔出してみようかなぁ・・・でも急に覗きに行っても変よね・・・あ~気になるなぁ。」


普通なら今晩にでもお隣である祐二と香苗の所に引越しの挨拶に来るだろう。でも香苗はそれが待てないくらいにお隣の事が気になって気になって仕方なかった。


香苗 「ふぅ・・・なんかジッとして居られないわ・・・ちょっと早いけど、晩御飯の用意でもしておこうかな。」


深呼吸をして気持ちを落ち着かせた香苗は、冷蔵庫を開けて今晩の献立を考える。


香苗 「んー・・・・よしっ!カレーライスにしよっと。」


香苗が今晩の献立をカレーライスにしたのには理由があった。

カレーライスは香苗の得意料理の一つでもあり、小林家の家族が美味しいと絶賛してくれて、香苗がよく作っては小林家の家族を部屋に呼んでいた、そんな思い出のある料理なのだ。

香苗は心のどこかで新しく引っ越してくる家族を小林家と重ねていた。

きっと良い人達だと、そう願っての心理なのだろう。


香苗 「早めに作って少し寝かた方が美味しいのよねぇ。」


キッチンにスパイシーな香りが漂う。

コトコトと煮込まれている鍋の中を嬉しそうに笑顔で覗く香苗。


香苗 「ン~♪フフッ・・・今日のは特別美味しくできそうだわ。」


鼻歌交じりで楽しそうに料理をする香苗。

素敵な出会いの予感。それだけが香苗の頭の中をいっぱいにしていた。


祐二 「ただいま~」


夜、祐二が仕事から帰ってくると、キッチンから香苗が慌てた様子で玄関まで来た。


香苗 「お帰り~!ねぇねぇ今日お隣さんがね!」


祐二 「おぅ、引っ越してきたみたいだな、部屋の明かり点いてたし。」


香苗 「え~!見た?見た?どんな人だったか見た?」


少し興奮した様子でそう聞く香苗に、落ち着いた様子で祐二は答える。


祐二 「どうしたんだよそんなに興奮して。見てないよ、そのうちに挨拶に来るんじゃないか?」


香苗 「なんだぁ……見てないんだぁ……。」


残念そうに俯く香苗に、祐二は微笑みながら靴を脱ぐ。

珍しく子供のようにはしゃぐ香苗が可愛らしく見えたのだろう。


祐二 「お?今日カレー?」


部屋に漂う、家庭的で安心できるあの香りに気付いた祐二が今晩の献立を当ててみせた。


香苗 「うん、そうよ。今日のは特別美味しいよ、きっと。」


祐二 「へぇ~気合入れたんだぁ今日のは。どれどれ……。」


祐二はそう言いながらスーツのままキッチンに入って行き、コンロに置いてある少し大きめの鍋の中を覗き込んだ。


香苗 「フフッ……どう?美味しそうでしょ?」


そう嬉しそうに笑顔で祐二に聞く香苗。しかし香苗とは逆に祐二の表情は鍋の中を見た瞬間曇ってしまった。


祐二 「……おい香苗……こんなに多く作ってどうするんだ?この量じゃあと3日はカレーを食べ続けないと無くならないぞ……。」


香苗 「ん~だってもしかしてお隣さんが今日は引っ越して来たばかりで、晩御飯の用意してないかもしれないじゃない?」


当然のような顔をしてそう話す香苗を見た祐二は、ため息を漏らした。


祐二 「はぁ……なぁ香苗、まだお隣さんがどんなご家族か分からないだろ?小林さんみたいにフレンドリーとは限らないんだし。」


香苗 「え……でもぉ……。」


祐二 「それに、今時珍しいぞ。小林さんみたいに社交的な家族は。」


説得するように淡々と話す祐二。しかし今の香苗の耳にはあまりその言葉は届かないらしい。


香苗 「……ん~大丈夫よ!きっと今度のご家族も良い人達だわ。私、そんな予感がするの。」


祐二 「おいおい、あんまり期待しすぎて後で落ち込むなよぉ。」


香苗 「そんな事ないわよ!はぁ……いいわよもう、カレーは残ったら冷凍すれば良いんだし。ほらぁ早く服着替えてきて。あ!お隣さんが来ても恥ずかしくない服よ!」


祐二 「はいはい……。」


祐二の冷めた態度に少し怒り気味の香苗、どうやらお隣に対する期待が1週間待っている内に香苗の方だけ膨らみ過ぎてしまったようだ。



食卓にカレーライスと綺麗に盛り付けされたサラダが並ぶ。

カレーからは食欲をそそる美味しそうな香りが立ち上がっている。


祐二 「なぁ香苗……もう食べてもいいか?」


香苗 「ダメよ、もうちょっと待って。どうせならお隣さんが来てからいっしょに食べたいじゃない?」


祐二 「はぁ……腹減ったよぉ香苗ちゃーん、拷問だよこれは。」


ため息と共に、甘えた声を出す祐二。しかし香苗はそんな事など意に介さない様子で時計を見つめ続けていた。


香苗 「ねぇ祐二、まだかなぁ?お隣さんのご挨拶……。」


祐二 「はぁ……そんなのもしかして明日かもしれないし明後日かもしれないし、挨拶には来ないような人かもしれないだろ?」


香苗 「え~そんな事ないよぉ、絶対。」


祐二 「はぁ……もう付き合いきれん!先食べるぞぉ!せっかくのカレーが冷めちまうよ。」


さすがに呆れた様子で痺れを切らした祐二が、スプーンを手に取る。

と、その時だった。


……ピンポーン!


インターホンの音を聴いた瞬間、香苗の表情が満面の笑みに変わった。


香苗 「ねぇ祐二。」


祐二 「あ、あぁ……よし。」


祐二はインターホンのモニターのボタンを押した。

するとモニターには1人の女性が映った。結構な美人だ。
歳は祐二達と同じくらいだろうか、それとも少し上かもしれない。
大人の落ち着いた女性といった感じだ。


祐二 「は……はい、どちら様でしょうか?」


妙に緊張してしまっていた祐二は、少し声を裏返しながらモニターに向かって言った。


恭子 「あの……今日隣に引っ越して来た高山と申します。」


祐二 「あ、そ、そうですか。ちょっと待ってくださいね。」


高山と名乗る女性は容姿もそうだが、その声もどこか上品に聞こえた。


祐二 「2人で行くか?」


香苗 「うん、もちろんよ。」


祐二と香苗は細い廊下を2人で肩を並べて歩き、玄関へと向かった。


ガチャ……


祐二 「あ、どうもぉ。」


祐二がドアを開けると、そこにはモニターで見た通りの美人な女性が一人で立っていた。


恭子 「夜遅くにすみません。えっと……」


祐二 「吉井と言います、こっちは妻の香苗です。」


香苗 「こんばんは、高山さん……ですよね?」


恭子 「はい、高山恭子と言います。あのこれ、大した物ではないんですけど。」


そう言って恭子が手に持っていた菓子折りを渡してきた。

今時こういうのは珍しい。容姿も上品であるし、礼儀正しい人なのだなと祐二と香苗は思った。


恭子 「あの、吉井さんはご夫婦お2人でお住まいなんですか?」


祐二 「えぇ、もう新婚って訳でもないんですけどね。」


香苗 「高山さんは、ご家族で引っ越してきたんですか?」


恭子 「いえ、あの……私はまだ結婚はしていなくて、1人で越してきたんです。」


祐二 「1人……ですか?」


恭子のその言葉を聞いて、祐二と香苗は思わず顔を見合わせた。
ここはファミリー向けマンションで、どの部屋も80㎡以上はある。女性の1人暮らしには広すぎるし、それにかなり贅沢だ。購入にしても賃貸にしても、価格はそれなりにするはずである。


恭子 「やっぱり変、ですよね?こんなマンションに女で1人だなんて。」


祐二 「いえいえ、そんな事はないと思いますけど……。」


香苗 「う、羨ましいよね?」


祐二 「あぁ……だ、だよな。」


このマンションに1人暮らしできるという事は、余程経済的に余裕があるのだろう。

想像するに、元々親がお金持ちとかそういう感じかもしれない。このマンションで1人暮らしなんて、一般的にはちょっと考え辛い。

しかし祐二と香苗は、恭子に悪い印象は持たなかった。いや寧ろ、恭子の綺麗な容姿と礼儀正しさにその印象は良いくらいだ。
2人共、この人ならお隣同士で良い関係が作れるのではないかと感じていた。


香苗 「じゃあ女性一人で引越しは大変なんじゃないですか?何かできる事あれば手伝いますよ?」


さっそく良心を見せた香苗。恭子と仲良くしたい、そういう気持ちの表れであった。


恭子 「え?あ、でもそんな……悪いです。」


祐二 「遠慮せずに言ってください、せっかくお隣になれたんですから。どうせうちの妻は昼間とかずっと暇なんで、どんどん使ってやってください。」


香苗 「ちょっと祐二、暇ってのは言い過ぎなんじゃないのぉ?主婦を馬鹿にしてるでしょ?……あ、でも高山さん、本当に遠慮しないで言ってくださいね。重い物とかあったら全部うちの旦那がやりますから。」


恭子 「フフッ、ありがとうございます。」


祐二と香苗のやり取りが面白かったのか、恭子はクスっと笑ってそうお礼を言った。


恭子 「あの、それじゃ夜遅くにすみませんでした。」


祐二 「いえいえ、これからよろしくお願いしますね、分からない事とか困った事とか何かあったら私達にいつでも言ってください。」


恭子 「はい、本当にありがとうございます……それでは。」


恭子はそう言って祐二達に向かって頭を下げると、隣の自分の部屋へと戻っていこうとした。


香苗 「あっ……高山さん!」


と、急に何かを思い出したように香苗が恭子を呼び止める。


恭子 「は、はい?」


香苗の声で後ろに振り返った恭子。


香苗 「夜ご飯……もう食べました?」


香苗 「え~凄い恭子さん、トミタって有名な会社だよね?」


祐二 「おいおい、有名なんてもんじゃないだろ?トミタグループと言えば世界でも有数の大企業じゃないか。若いのにトミタでそんな役職についてるって事は恭子さんは超エリートって事だよ。」


恭子 「い、いえそんな事……。」


香苗が作ったカレーを食べ終えた3人は、リビングで寛ぎながら話に花を咲かせていた。

初めて顔を合わせてからまだそれ程時間は経っていないのに、この夫婦と恭子との距離感はとても親密なものになっているようだった。

特に香苗はとても楽しそうに話していて、余程新たな出会いと友人ができた事が嬉しかったのだろう。


香苗 「第一線で活躍する働く女性って凄いわよね、尊敬しちゃうわ。」


恭子 「いえそんな……でも祐二さんと香苗さんを見てると凄く羨ましいです、とても幸せそうで。」


お互いを下の名前で呼び合っているのは、恭子が自分達と同い歳であったため香苗がそうしようと提案したからだ。


香苗 「恭子さんは恋人とかはいるの?」


恭子 「……はい、一応いますけど……。」


祐二 「そうだよなぁ、これ程の美人を男が放っておくわけないよなぁ。」


祐二の言うとおり恭子は美人であるし、中身もしっかりしている印象であるため、きっと恭子の恋人は素敵な男性なんだろうと2人は思った。


香苗 「そっかぁ、じゃあもう結婚も近いんじゃない?」


恭子 「……どうかなぁ……そういう話って彼から聞いた事ないですから……私と結婚するつもりがあるかどうか……。」


香苗の問いに、恭子は自嘲気味に薄笑いを浮かべながらそう言った。


香苗 「……恭子さんは、結婚願望とかはあるの?」


恭子 「私は……できれば今の彼と結婚して家庭を持ちたいって思ってるんですけど、彼は……。」


そう話す恭子の表情はどこか寂しげである。


香苗 「そっかぁ……でも恭子さんの彼氏さんなんだからきっと素敵な人なんでしょうね。」


恭子 「フフッ……どうですかね、私男運無いですから。」


香苗 「そうなの?でもなんか恭子さんの彼氏さんがどんな人かちょっと見てみたいなぁ。」


祐二 「おい香苗、あんまり恭子さんを困らせるような事言うなよ。」


恭子 「いいんですよ祐二さん。また今度彼氏を紹介します、次は私の部屋にお2人を招待させてください。皆で一緒にお酒でも飲みましょ。」


香苗 「わぁいいね、私料理作って持ってくよ。」


香苗は恭子と話していて、この人なら良い友達になれそうと感じていた。



祐二 「よかったな、恭子さん良い人そうで。」


香苗 「うん、それに今日は本当に楽しかったわ。」


ベッドの中でそう話す祐二と香苗。

その夜、最後に香苗と携帯番号を交換してから恭子は隣の部屋へと帰っていった。


香苗 「また小林さんの時みたいに、楽しく過ごせそうね。」


祐二 「でも香苗、嬉しいのは分かるけどあんまり誘い過ぎるなよ。恭子さんは1人で働いてるんだから、きっと疲れてる時も多いからな。」


香苗 「あ~……うん、そうだよね。それは気をつけないとね。でも凄いよね恭子さん。」


祐二 「ま、女性でも人それぞれ、色んな人生があるからな。」



恭子は本当に忙しく仕事をしているようだった。

引っ越して来た次の日から朝は祐二よりも早くマンションを出て、帰ってくるのはいつも深夜。

それだけ働いているからこそ、このマンションに1人暮らしできるだけの収入があるのだなと、納得できた。

しかし睡眠時間も少ないであろうその生活の様子を傍から見ていて、香苗は恭子の事を友人として心配せずにはいられなかった。

だから香苗は日々考えていた、恭子のために何かできないかと。

しかしその良心が時に相手に迷惑を掛ける事にもなりかねない事を、香苗も大人なのだから知っている。

だから香苗は、恭子にどのタイミングでメールを送ればいいのか、いつも悩んでいた。


香苗 「ねぇ祐二、恭子さんちゃんと夜ご飯とか食べてるのかなぁ?」


恭子が引っ越してきてから数日後のある日、香苗は祐二に聞いてみた。


祐二 「ん?どうだろうなぁ、外食でもしてるんじゃないか?」


香苗 「でもそれって絶対身体に良くないよね。」


祐二 「え?あぁ……まぁな。でもさすがに食べるものまで他人に何か言われたくないだろ?」


香苗 「そうだけどぉ……。」


祐二 「恭子さんにメールでもしたのか?」


香苗 「してないよ、一回も。だって凄い忙しそうなんだもん。」


祐二 「まぁそれが恭子さんにとっては普通の生活なのかもしれないしな。向こうから困った事とか相談してきたら隣の友人として香苗ができる事をすれば良いんじゃないか?」


香苗 「ん~……。」


まるで恭子の母親にでもなったかのように恭子の身体の事を心配している香苗。
本当は些細な事でも相談できるような、恭子にとって信頼できるそんな友人に、香苗はなりたかったのだ。


と、香苗がそんな風に考えていた時だった。


♪~♪~♪~……


香苗の携帯の着信音が鳴った。


少し慌てたように、携帯を手に取りディスプレイを確認する香苗。


香苗 「あっ……。」


恭子からだ。



恭子 『もしもし香苗さん?この前言ってた私の部屋での食事会の事なんですけど、彼が来週の土曜にでもって言ってるんですけど、どうですか?』


突然掛かってきた電話、その恭子の声を聞いた瞬間香苗の表情はパァっと笑顔に変った。


香苗 「うんうん!……え?土曜日?うんオッケー大丈夫よ、大丈夫だよね祐二?」


祐二 「は?何が?」


少し興奮気味の香苗、電話の会話が分からない祐二には、香苗が何のことを言っているのかサッパリ理解できない。


香苗 「土曜日よ!大丈夫よね?」


祐二 「いやだから何の事だよ、土曜日に何があるんだよ?」


香苗 「食事会よ!恭子さんと恭子さんの彼との、ほらこの前言ってたでしょ?」


祐二 「あ~あれね…そう言ってくれないと分からないよ。」


香苗 「で?大丈夫でしょ?土曜日。」


祐二 「あぁ大丈夫だよ、普通に仕事休みの日だし。」


香苗 「もしもし恭子さん?祐二も大丈夫だって言ってるから……うん……うん……じゃあ来週の土曜で決まりね。」


電話をしながら子供のように無邪気な笑顔を見せる香苗。


香苗 「うん……うん……恭子さん凄い忙しそうよね……え~そんな事あるってぇ……きっと祐二より忙しいと思うもの……うん……それでね、もしかして余計なお世話かもしれないけど、恭子さん夜ご飯とかどうしてるの?……うん……え?ほとんど外食?……やっぱり忙しいとそうなっちゃうよねぇ……。」


香苗は所謂〝世話好き〟である。誰かのために何かをしたりするのが好きなのだ。
それは学生時代から変らず、香苗の長所の1つでもある。
友達の誰かが風邪を引けばすぐに駆け付けたし、女友達の恋の悩みなどもよく聞いてあげていた。


香苗 「いいのいいの!いつでもこっちに食べにきてよね。」


その電話をした日から、香苗と恭子は頻繁にメール交換をするようになり、夜には仕事を終えた恭子が香苗達の部屋へ食事に来る事も少しずつ増えていった。

そのたびに、香苗と恭子の女友達としての仲は急激に深まっていく。

最初の頃こそ、恭子はどこか気を使い遠慮していた部分もあったのだが、すぐにそれは無くなり、今では仕事の悩みなども香苗に気軽に相談してくる程だ。

どうやらこの2人は色々な面で気が合うらしい。


そして、恭子の恋人がやってくる食事会の日も刻々と近づいていた。


香苗 「あ~なんか緊張してきた私……。」


恭子 「そんな緊張するような相手じゃないですよ、英治は。」


食事会を翌日に控えた夜、2人は明日来る恭子の恋人について話をしていた。


香苗 「どんな人なの?その中嶋さんって。」


恭子 「ん~……きっと香苗さんが思っているような人ではないですよ。」


香苗 「そうなの?私の想像だと恭子さんの恋人なんだから、頭が良くて仕事ができて、紳士で……。」


恭子 「フフッ、全然そんなんじゃ無いですよ、本当の英治を見たら香苗さんビックリするかも。」


香苗 「え~そうなんだぁ……ねぇねぇ、じゃあ一言で言えばどんな人なの?」


恭子 「ん~……元気な人……かな。」


香苗 「え~それはちょっと抽象的すぎるよぉ。」


恭子 「フフッ、まぁ明日会ってみれば分かりますよ。」


これ程の仲になっても未だに言葉の中に敬語を交えて話すような真面目な恭子。その恭子の恋人なのだからきっと真面目な男性なんだろうと、恭子を知っている人間なら皆そう思うだろう。

香苗ももちろんそう思っていて、恭子がいくら『そんなんじゃないですよ』と言っても、きっと結局は真面目な人なんだろうなぁと予想していた。

しかしその香苗の予想は良い意味でも悪い意味でも裏切られる事になる。


少しの緊張を感じながらも、明日ある新たな出会いへの期待に胸を高鳴らせる香苗。

また1人仲の良い友人ができるかもしれないと思うと、嬉しくて仕方なかった。


食事会当日、予定外の出来事が1つ起こった。

祐二が突然の仕事で食事会に参加できなくなったのだ。


祐二 「仕方ないだろ?なんか現場でトラブルがあったらしいからさ、とりあえず行って来るよ。」


香苗 「ん~……残念ね。ねぇ祐二、何時頃に帰って来れそうなの?」


祐二 「どうかな、今は何とも言えないよ、現場に行って直接状況を確認しないと。」


香苗 「そっかぁ……気をつけて行ってきてね。」


祐二 「あぁ、恭子さんとその彼氏さんにも宜しく言っておいてくれ。」


玄関で仕事に出る祐二を見送り、香苗はキッチンに戻った。
食事会で持っていく料理を作っていた香苗。今日のは特別に力を入れていたようだ。


香苗 「祐二ったら、よりによってこんな日に仕事が入るなんて…。」


料理の中には祐二の大好物である唐揚げの南蛮風もある。


香苗 「祐二が来ないなら絶対作り過ぎよね、これ…。」


ため息混じりにそう呟いた香苗だが、料理の出来栄えには満足しているようだ。
祐二が来れないのは残念だが、夜の食事会が楽しみである事には変りはなかった。



恭子 「あっ香苗さん、どうぞ上がってください。」


夕方、料理の準備を終えた香苗は、服を着替え身形を整えてから隣の恭子の部屋を訪れた。
隣人の部屋とはいえ、あまりラフ過ぎる格好では行けない。特に今日は恭子の彼氏とも初めて顔を会わせる訳なのだから。


香苗 「うん、料理作ったからそっちに運んでいいかな?」


恭子 「わぁありがとうございます。私も運ぶの手伝います。」


皿に盛られた彩り豊かな香苗の手料理が、恭子の部屋のテーブルに並べられていく。


恭子 「やっぱり香苗さんの料理ってプロ級ですね、どれも本当に美味しそう。」


香苗 「フフッそんな事はないけど、今日はいつもより張り切っちゃった。」


恭子 「英治はさっきメールでもうすぐ着くって言ってましたから、きっとこんな豪華な料理見たら驚きます。」


恭子のその言葉を聞いて、香苗は祐二の事を思い出す。


香苗 「あ、そうだ!実はね恭子さん、うちの祐二が急な仕事で来れなくなっちゃったのよぉ。」


恭子 「え?そうなんですか?それは残念ですね……。」


そう言って本当に残念そうな顔をする恭子。そんな恭子の表情を見て、香苗はそれをフォローするように口を開く。


香苗 「でもまぁお隣だしね、またいつでも出来るわ。それより、恭子さんも何か作っていたの?美味しそうな匂いがするけど。」


恭子 「えっとぉ……簡単なおつまみを。私料理は得意ではないので、そのかわりに美味しいお酒用意しましたよ、香苗さんも今日は飲みましょう。」


香苗 「え~そうなんだぁありがとう、じゃあ今日は祐二もいないし、久しぶりにしっかり飲んじゃおうかなぁ、フフッ。」


2人がそんな会話をしていると、インターホンの音が鳴る。

それを聞いた瞬間、2人の表情は笑顔になった。


恭子 「あっ、きっと英治です。」


香苗 「う、うん……。」


恭子はそう言って玄関へ向かう。

香苗は嬉しそうでもあったが、やはり少し緊張気味でもあった。

別に初対面とはいえそれ程緊張するような事ではないと香苗自身思っているのだが、それでも何故か香苗の鼓動は速くなっていたのだった。
その理由は自分自身でも分からない。

でも、もしかしてそれは結婚してからは新しい出会い、それも男性との新しい出会いというのを香苗が経験していなかったからかもしれない。

特に親しい男友達はいない香苗。夫以外の男性との新たな出会いに対して、無意識の内に過剰に気を使ってしまっているのかもしれない。

もちろんそれは、独身の時のような異姓に対する感情とは違う。香苗はもう結婚しており、祐二の妻であるのだから。


香苗 「……ふぅ……」


……緊張なんてする事ないわよ……


そう香苗は無意味に緊張している自分自身に言い聞かせて、恭子の彼氏に笑顔で挨拶できるように心構えた。


中嶋 「おいおい恭子お前、こんな良いマンションに住んでるのかよぉ!」


リビングで1人立ち竦んでいる香苗に、玄関の方から恭子の彼氏と思われる男性の大きな声が聞こえてくる。


中嶋 「さすがトミタで働いてるだけあるなぁ!……で?もう来てるのかよ?お前が言ってた隣の人妻って。」


香苗 「……。」


……人妻……


玄関の方から聞こえてきたその言葉。

きっと私の事を言っているのだろうと香苗は思ったが、同時に自分が人妻と呼ばれている事に違和感を感じた。

いや、結婚していて人妻である事には違いはないのだが、何となく他人から自分がそんな代名詞で呼ばれた事なんて今までないから違和感を感じたのだ。


中嶋 「ハハッ!お?なんかすっげぇ美味そうな匂いすんじゃねぇか。」


そんな男性の声と、廊下を歩く足音が徐々に近づいてくる。

それに比例するように、香苗の鼓動も速くなって行く。


ドキドキドキドキ……


……ガチャッ!


リビングのドアが開き、そしてその男は入ってきた。


中嶋 「あ!どうもぉ!」


香苗 「え?あ……こ、こんばんは……」


香苗は目の前の男の容姿を見て意外に思っていた。

礼儀正しく優しい恭子の彼氏という事で、真面目で爽やかな男性の姿を勝手に想像していた香苗。

今目の前にいる男性は、程よく焼けた小麦肌で体格も大きく、良く言えば男らしい感じもするが、香苗が想像していた真面目な会社員風の男性とは全く違う。
どちらかといえば活発な印象というか、悪く言うと若干チャラチャラしてそうな感じがした。

顔も整っているし、こういうタイプが好きな人には人気があるだろうなぁと香苗は思ったが、あの恭子がこういったタイプを好んでいたとは少々驚きであった。


中嶋 「いや~初めまして中嶋です。」


香苗 「あ……は、初めまして、隣の吉井です。」


話し方も良く言えば社交的、悪く言えば軽そうな印象である。
しかし決して香苗の中で中嶋の第一印象が凄く悪い訳ではない。
人を見た目で判断してはいけないという事を、香苗は心得ているつもりだった。


恭子 「フフッ香苗さん、なんか意外ってお顔されてますね。」


中嶋の後から部屋に戻ってきた恭子は笑顔でそう言った。


香苗 「え?別にそんな事ないけど……あ~でもちょっと正直に言うと予想外ではあるかも。」


片手を頬に当てながら言う香苗。
女性2人が顔を見合わせながら笑っているのを、中嶋は何の事だか分からないといった様子で見ている。


中嶋 「え~なになに?俺の事?」


恭子 「うん。香苗さんはきっともっと違う感じの男性を予想してたんですよね?」


香苗 「う、うん…まぁね。」


中嶋 「へぇ~そっかぁ、どんな男だと想像してたんです?」


香苗 「え~っと……ん~もっとこう、真面目でお堅い感じかなぁって。」


中嶋 「え!?いやいやいや!俺超真面目ですって!え?真面目に見えないですか?」


香苗の言葉にオーバーとも言えるような大声で反応する中嶋。
そんな中嶋の反応を見て恭子はクスクス笑っている。


恭子 「見えない見えない、英治は絶対そんな風には見えなわよ。ですよねぇ?香苗さん。」


香苗 「フフッ、ちょっとね。」


中嶋が来てからの恭子の表情はとても明るかった。
きっとこの中嶋という男を本当に好いているのだろう。
それを見ていて香苗はなんだか微笑ましかった。


中嶋 「うわぁマジかよぉ、俺そんな印象かよぉ……でもまぁ、俺も意外だったけどな、恭子がこんな綺麗な奥さんと友達になってるなんてよ。」


中嶋はそう言ってニヤニヤと笑みを浮かべながら香苗の顔を見た。


香苗 「ぇ……そ、そんな事……。」


急に綺麗な奥さんなどと言われて、少し恥ずかしがる香苗。


恭子 「ダメよ英治、香苗さんには祐二さんっていう素敵な旦那様がいるんだから。」


中嶋 「わかってるって、別にそんな意味で言ってねぇし。まぁでも、奥さん普通にモテるでしょ?だってマジで美人だし。」


香苗 「え~全然そんな事ないですよぉ、ホントに。」


香苗はそう謙遜しながら、頭の中できっと中嶋さんは色んな女性に同じような事を言っているだろうなぁと思っていた。
それは中嶋の話し方や態度が、女性の扱いに慣れているような感じがしたからだ。
まだ会って数分だが、香苗にはそれがなんとなく分かった。

そして香苗はこうも思っていた。


……祐二とは全く逆のタイプだなぁ……と。


香苗が初めて出会った頃の祐二は、女性の前では眼を見てまともに話もできないような、そんなちょっと頼りない男だった。

友達から始まって1年くらいで、ようやく何の気なしに話せるようになり、その頃から2人の関係は徐々に近づいていき、そして結局出会ってから1年半後に香苗と祐二は付き合い始めたのだ。

香苗にとっては人生で2人目の恋人だったが、祐二にとっては香苗が初めてできた恋人だったらしい。

そんな初々しい祐二が少し香苗の母性本能をくすぐられるようでもあったし、同時に香苗よりも勉強も仕事もできる祐二が凄く頼もしくもあった。

そして大した問題もなく数年の付き合いの後、2人はごく自然な流れで結婚に至ったのだ。


中嶋 「いやぁマジで旦那さんが羨ましいですよ、こんな綺麗な奥さんがいるなんて。」


香苗 「そんな……お世辞言い過ぎですよ。それに恭子さんなんてもっとスッゴイ美人じゃないですか。」


祐二は初めて会った女性にこんな事は絶対に言えない。

中嶋の言葉を聞きながら、やっぱり全然違うタイプだと香苗は思っていた。

それがこの日、香苗が初めて出会った中嶋に対する第一印象だった。


皿に盛られた香苗の手料理が、中嶋の口の中に勢い良く豪快に運ばれていく。
見ていて気持ち良いくらいの食べっぷりだ。


中嶋 「ん~美味い美味い、いやぁ美人で料理もできる奥さんって最高ですね、完璧じゃないですか。」


香苗 「フフッそんな事ないですけど、でも作った甲斐があります。これだけ美味しそうに食べてもらえると。」


中嶋 「恭子には絶対こんなの作れないよなぁ。」


恭子 「もぅ……どうせ私は料理が下手ですよ。」


普段は真面目でスキの無さそうな恭子が中嶋にからかわれ嬉しそうにしている。
恭子は恋人の前では意外と甘えたがり屋さんなのかもしれないと香苗は思った。

その日、中嶋が話し上手だった事もあり、3人の食事会は大いに盛り上がった。
恭子が用意した美味しいお酒もよく進んだ。
夫の祐二がアルコールが苦手だった事もあって、普段はあまり飲むことのなかった香苗も、今日は頬をピンク色の染めながらお酒を楽しんでいる。

食事を終えた後も話題は途切れる事がなく、3人はダイニングからリビングへと移動し、ソファでお酒を口にしながら色々な話をしていた。


中嶋 「あの時は若かったからなぁ、今はあんな事はできねぇわ。」


香苗 「へぇ~随分無茶してたんですねぇ。」


恭子 「フフッどこまで本当の事やら、私はこの話もう何回も英治から聞かされてるんですよ。」


中嶋の学生時代の武勇伝的な話や、趣味の話。
調子よく中嶋が話して女性2人はそれを聞く。

おしゃべりな中嶋相手にしばらくそんな一方的な状態が続いていたが、香苗がふと思った事を何気なしに中嶋に質問した。


香苗 「フフフッ、中島さんって面白いですね。……あ、そういえば中嶋さんってお仕事は何されているんですか?」


こんな質問、大人同士が知り合ったなら当然のように聞かれる事だ。
だから香苗は何に気を使う事もなく、ごく当たり前のように、自然にそれを中嶋に聞いた。

しかし香苗のその言葉を聞いた瞬間、今まで快調に動いていた中嶋の口は急にその動きを鈍くさせる。


中嶋 「え……?あぁ仕事?仕事ねぇ……」


香苗 「……?」


中島の何か言い渋っているような様子に、香苗はもしかして聞いてはいけない事を聞いてしまったのかと思った。
もしかして世間では言いにくいような仕事をしているのかと。


中嶋 「仕事はねぇ……一応トレーダーやってますよ。」


香苗 「……トレーダー?」


中嶋 「えぇ、株の。」


香苗 「あ、え~っと……どこかの企業の資金運用とか……。」


中嶋 「いえ違います、個人でやっているんですよ。」


香苗 「個人……へぇ、そうなんですか……。」


それ以上香苗が質問を繰り返す事はなかった。

何かこれ以上聞いてはいけないように香苗には感じたからだ。


……個人で株のトレーダー……株で生活してるって事なのかしら……


恭子 「フフッあんまりいないですよね、こんな人。……私、ちょっとお手洗い行ってきますね。」


香苗 「え?あ、うん。」


恭子が席を外し、今日初対面の2人だけになったリビングに、ほんの数秒間沈黙の時間が流れる。

少し空気が重い。

先程まで楽しく話していたのに、仕事の事を聞いたために若干気まずくなってしまったかと思った香苗は何を話したら良いのか分からなく、頭の中で懸命に別の話題を考えていた。


しかし先に沈黙を破ったのはやはり中嶋だった。


中嶋 「そういえば旦那さん、今日は土曜日なのに仕事って、いつもそんなに忙しいですか?」


香苗 「えぇ、最近は忙しくしてますねぇ、でも恭子さん程じゃないと思うけど。」


中嶋 「帰りも遅い?」


香苗 「ぇ……?えぇ、割かしそういう日が多いですね。」


何か探るような中嶋の聞き方に少し違和感を感じながらも、香苗はお酒の入ったグラスを片手に質問に答えた。


中嶋 「じゃあ寂しいんじゃないですかぁ?いつも1人で旦那さんを待っているのは。」


香苗 「ん~そういう時もあるけど、もう馴れましたね。」


中嶋 「へぇ~そうですかぁ……でも、旦那さんが忙しいとまだまだお若い奥さんは色々と大変でしょう?」


香苗 「……え?大変?それってどういう……」


ニヤニヤと笑みを浮かべながらそう聞いてきた中嶋だったが、香苗はその質問の意味も意図よく分からないでいた。
ただ、急に変った顔、中嶋のそのネットリとした笑みが、今日これまで中嶋が香苗に見せていなかった表情である事だけは分かった。恭子が居た時とはまるで別人のような表情だ。


中嶋 「ほら、色々と溜まるものもあるでしょう?奥さんくらいの女性なら特に。」


香苗 「え?」


中嶋 「忙しくても、そっちの方はちゃんと旦那さんに解消してもらっているんですか?」


香苗 「ぇ……え?……あの……」


そう言われてやっと中嶋が聞いてきている事の意味が大体分かった香苗。
いや、しかしそんな事は常識的にとても今日初対面の相手に、それも異性に聞くことではない。

なんにしろ、そんな事を他人から言われた事のなかった香苗は、中嶋からの急な質問に動揺していた。


香苗 「や……やだぁ、中嶋さん酔ってるんでしょ?」


一瞬言葉を失っていた香苗だったが、そう言って中嶋からの問いをはぐらかした。
わざとクスっと笑い、お酒の入ったグラスに口を付ける。

しかし大人の女性として中嶋からの少しセクハラじみた言葉を軽くかわしたつもりだった香苗だが、顔は先程までより赤くなっていて、内心の動揺を隠せていなかった。

耳の先が熱い。

なんとなく、こんな事で動揺している自分を中嶋に気付かれたくなかった。


中嶋 「へへ……冗談ですよ。でも奥さんは可愛らしい方だなぁ、これくらいの事で赤くなっちゃってさ。」


香苗 「も、もう!からかわないで下さい中嶋さん。恭子さんに聞かれたら怒られますよ。」


あっけなく動揺を見事に見抜かれた香苗は、さらに顔を赤くして中嶋にそう言った。


中嶋 「別に構いませんよ、恭子は俺がこういう男だって知ってますから。」


中嶋の言うとおり、香苗はこの程度の事で顔を赤くしている自分がどこか恥ずかしかった。

結婚する前までは普通に何気なく男性とも話していたし、飲み会などの席では男性陣から下品な言葉も飛んでいたけど、その時は別にそれに反応する事なんてなかった。

でも結婚してからは、めっきり旦那以外の男性との関わりは無くなっていたため、やはりそういったモノへの免疫力が下がっていたのかもしれない。


……もういい大人なのに……


中嶋 「ところで奥さんは、スポーツジムとかに通っているんですか?」


香苗 「……え?いえ、特にそういうのは。」


中嶋 「へぇ~そうなんですかぁ……でも凄くスタイル良いですよねぇ、よく言われるでしょ?」


そう言った中嶋の少し充血した目が、香苗の身体を下から舐めるかのように視線を送ってくる。


香苗 「ぇ……?」


女性なら多くの者が感じたことのある、男性からの胸や腰への視線。

学生時代も社会人時代も、多くの女性がそうであるように、香苗もよくそれを経験していた。

もちろん、時にそういった男性からの視線に嫌悪感を抱く時もあった。しかし中嶋のそれからは不思議と全くそういったものを感じない。

それがなぜなのか、今の香苗にはよく分からなかったが、とにかくその視線に反応しているのか、胸の鼓動が異常に速くなっている事だけは確かだった。


香苗 「ま、またそんな事言って……いつも会う女性にそんな事言ってるんですか?」


香苗は顔を赤くしたまま再び中嶋の言葉をはぐらかすように、そう言い放つ。


中嶋 「奥さんを見て素直にそう思ったから聞いたんですよ、ホントに旦那さんが羨ましい。でも興味あるなぁ……旦那さんはどんな方なんです?」


2人きりになってからの中嶋との会話に、驚くぐらいに緊張している自分がいる。
それに対して中嶋は凄く冷静に見えた。
やはり女性との会話に慣れているのか。中嶋の態度からは凄く余裕を感じられた。


香苗 「夫……ですか、うちの夫は……」


ガチャッ……


香苗がそう言いかけたところで、リビングのドアが開いた。

恭子が戻ってきたのだ。


恭子 「フフッ香苗さん、英治が変な事聞いてきませんでした?」


恭子がソファに腰を下ろしながらそう言うと、素早く中嶋がそれに反応する。


中嶋 「変な事なんて聞いてねぇよ。ねぇ奥さん?旦那さんの話をしてたんだよ。」


香苗 「え?えぇ……。」


中嶋のちょっとした嘘に、なぜか反射的に歩調を合わせてしまう香苗。


恭子 「へぇ……あ、そういえば香苗さん、祐二さん遅いですね、もうこんな時間なのに。」


恭子にそう言われて時計を見ると、もう時計の針は11時を回っていた。


香苗 「あらホント、途中からでも参加できそうだったら連絡してって言っておいたんだけど……忙しいのかな。」


中嶋 「残念、旦那さんがどんな人なのか一目いいから見たかったなぁ。また今度紹介してくださいよ。」


香苗 「……えぇ、またぜひ。」


気付いた時には、中嶋の表情は元に戻っていた。

恭子が帰ってくるまではまるで品定めでもされているかのような、ネットリとした笑みと視線を送ってきていたのに。


恭子 「でも休日出勤なのに随分遅いですね、何かあったんですかね?」


香苗 「う~ん……電話してみようかな。ちょっと……うん。」


祐二は今日突然の出勤であったし、確かに休日の出勤でこんなに遅いのは珍しい。

どうしたんだろう?と、少し気になった香苗は、携帯片手に席を外し、リビングを出た。


10

リビングから廊下へ出た香苗はさっそく携帯を開き、夫・祐二に電話を掛けた。


香苗 「もしもし?祐二?」


祐二 『あ~ごめん香苗、色々と面倒な事が起きてさ、今日はまだ帰れそうにないんだよ。』


香苗 「え?大変なの?大丈夫?」


祐二 『あ~いや、大丈夫だけど……少し時間が掛かりそうなだけだよ、たぶん明日の午前には帰れる思うけど。』


香苗 「そっかぁ……。」


祐二 『そっちは?食事会、楽しくやってるのか?恭子さんの彼氏も来てるんだろ?』


香苗 「う、うん……。」


祐二 『じゃあまた明日にでも話聞かせてくれよ。あっ、そろそろ休憩も終わりだ。』


香苗 「うん、頑張ってね。」


祐二 『はいよ。』


祐二との電話を終えた香苗は、ゆっくりと携帯を閉じて、そのまま廊下で少し考えていた。

夫が仕事で忙しい時に、自分だけ友人とお酒を楽しんでいるのがなんとなく申し訳ないような気がしていたのだ。

もう夜の11時を過ぎている。


明日祐二が帰ってきたら、温かい食事と温かいお風呂を用意しておかないと。
これ以上飲み続けて二日酔いなんかになっていられない。

祐二と結婚してからは外に働きには出ていない香苗。

一生懸命働いてくれている祐二のために、せめてそのサポートと家事だけはできるだけ完璧にやりたい。
ストレスの多い社会で働く祐二が帰ってきた時に、安心できるような場所を用意してあげたい。

それが香苗が専業主婦として心に決めている事だった。


……そろそろ帰ろうかな……


そんな事を考えながら、香苗はリビングのドアノブに手を掛ける。


……と、ドアを開けようとした香苗だったが、中から聞こえてきた声を聞きその動きを止めた。


恭子 「ちょっとぉ……駄目よ……ァ……香苗さん戻ってくるから……」


中嶋 「いいじゃねぇか……もう何日もお預けくらってんだぜ?」


恭子 「ァン……だって仕事で……」


中嶋 「前までは毎日ヤリまくってたのによ……俺が一日3発は出さないと気が済まない事は知ってるだろ?」


恭子 「……ン……ァ……」


中嶋 「そんな俺を1週間以上放置するとはな……今夜は覚悟しておけよ……」


恭子 「ハァ……ごめんなさい……でも……もうホントに香苗さんが……」


中嶋 「ぁあ?……あ~あの女、なかなか美味そうな身体してるよな……」


香苗 「……!?」


香苗は中嶋のその言葉を聞いた瞬間からドアノブを握ったまま、固まってしまっていた。

あの女……

そういえば中嶋がここに来た時も、自分の事を『隣の人妻』と呼んでいたのを思い出す。

それに先程までのセクハラじみた会話。

あのイヤらしい視線、言葉使い。


……中嶋さんって……


食事をしていた時は話していて楽しかったし、気さくで面白い人だと思っていた。

しかし今の中嶋の言動に、どうしても香苗は中嶋という男の人間性に疑念を抱かざるを得なかった。

何か自分の女としての本能が、中嶋に対して危険信号を出しているような気がする。


恭子 「もう……何言ってるのよ……香苗さんは結婚してるのよ……だいたい英治ったら私がいるのに……」


中嶋 「冗談だよ、でもちゃんと俺の欲望をお前が解消してくれないと、どうなるか分からないぜ?俺の身体は欲求に素直に動いちまうからな……」


恭子 「わかった……分かったから……後で、ね?ほらもう香苗さんが来ちゃうから……」


中嶋 「フッ……分かったよ……。」


……


香苗 「……。」


どうやら中の様子は落ち着いたらしい。

ドアノブを握っていた手にはジットリと汗を掻いている。

他人の性生活を覗いてしまったような気持ちと、中嶋が自分の事を言っていたあの言葉。


……あの女、なかなか美味そうな身体してるよな……


男性に自分の事をそんな風に言われた事への精神的ショックと、同時に何か自分の身体の奥から沸いてくる熱いモノを感じて、香苗の心は再び大きく動揺していた。

胸のドキドキとする鼓動がなかなか治まらない。


香苗がそんな動揺からなんとか落ち着きを取り戻すには少しの時間が掛かった。



香苗 「……ふぅ……」


……今日はもう帰ろう……


香苗は自分自身を落ち着かせるための深呼吸を1つすると、ゆっくりとドアを開けた。


ガチャ……


恭子 「あ、香苗さんどうでした?」


部屋に入ると、ダイニングの方から両手に食べ終わった皿を持つ恭子が笑顔で香苗にそう聞いてきた。

中嶋は、ソファに座ってタバコを吸っている。


香苗 「う、うん……なんかまだ遅くまで掛かりそうだって。」


中嶋 「へぇ、大変ですねぇサラリーマンは。」


中嶋はフゥーっと口から煙を吐きながらそう言った。


香苗 「恭子さん、私も手伝うわ。」


食器などの後片付けを女性2人が始める。

中嶋も手伝おうか?と聞いてきたが、恭子が邪魔になるだけだからと言って笑いながら断っていた。


中嶋 「じゃああれですか?旦那さんは今日は会社に泊まりですか?」


香苗 「え、えぇ……たぶんそうだと思います。」


中嶋 「そうかぁ……じゃあ折角だし今日は朝まで3人で楽しんじゃいますか?」


香苗 「え!?」


中嶋の思いがけない提案に香苗は少し驚いてしまった。さっきは恭子にあんな事を言っていたのに。


恭子 「フフッ、まだお酒もあるしね。どうします?香苗さん。」


メンメンの官能小説
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私の妻はいわゆる公衆便所女でした。

私の妻はいわゆる公衆便所女でした。
私自身、妻とは2回目のデートでやらせてもらっており、それ以降会えば必ずだったから
分かってはいましたがね。優柔不断というか求められるとなかなか拒絶できないタイプ。
しかしエッチのウマが合うというか、露出プレイやソフトSM的な事も楽しんでいるうちに
欲情と愛情が重なってそのまま結婚した。
最近セックスの時、妻に過去のことを告白させて楽しんでいます。
妻自身、自分の過去の事を話しながら羞恥心で昂ぶるようで、私もまた妻の告白に
妙に興奮を覚えます。しかし出ること出ること、さすが便所と言われただけの事はあります。
4P(妻は違うと言っているが)やら慰安旅行でしてしまったやら。
妻はかつて大手の銀行に勤めていましたが、今まで転職は配置された支店が通勤に不便だったから
とか聞いていたが、案の定、不倫が原因なようで
しかも便所女が知れ渡って居られなくなったようだ。
そんな話も夫婦のエッチの興奮剤にしている私も私だが、最近気になる事がひとつ。
妻は今の会社でも3人と途中まで関係したとのこと。しかもその中の一人は妻の上司。
私達の披露宴でスピーチをし、私にビールを注いできたあのエロオヤジだ。
妻は最後までは行ってないというが…。妻の話が本当だとしてもあのエロオヤジは
妻の乳房を揉みまくりむしゃぶりついたことがあるというわけだ。
別に嫌悪感や憎しみは感じていない、ただ何故か興奮を感じ、胸が熱くなる。
そして妻が他人に抱かれ乱れる様、便所女の姿を見たい欲求にかられてきている。
特にあのエロオヤジに。
結婚してからはなくなったというが、エロオヤジが妻の独身時代にしたセクハラの話に
興奮してしまったのかも。
(このHPのTOPの写真のイメージのようなことがあったらしい)
またおまえの体であのエロオヤジを挑発して虜にしてやろうか、但し最後まではやらせずに、
いっそのこと今の会社でも便所社員になるか?
などと妻とセックスの時に話しています。

妻は私の命令なら…などと、本気にしていないようだが、徐々に気持ちが膨らんできています。
どうせそのうち俺は転勤、妻は退職だしね。


家庭教師の女子大生が恋をした生徒は鬼畜青年だった2

前回↓

11


千佳はその後順調に家庭教師のアルバイトを続けていた。

このアルバイトを紹介してくれた友人の尚子の話通り、富田家が康介の家庭教師に払ってくれる給料は大学生のアルバイトとしてはかなり高額。
それに見合った成果を出すべく、千佳は康介のスキルアップのために一生懸命頑張った。

康介も要領が良いというか、きっと元々勉強はできるのだろう、千佳が教えた事をスムーズに吸収していってくれた。

そしてそんな教師と生徒、千佳と康介の関係も良好だった。

今ではまるで親しい友人同士のように会話をする2人。

その中で相変わらず康介は千佳に対して卑猥な質問や言葉を掛けたりしていたのだが、最初の頃はその度に恥ずかしそうに顔を赤くしていた千佳も、最近はそれにも段々と慣れてきていた。

大体が「今日何色の下着付けてるの?」などの割かしソフトな質問だったのだが、毎回康介が勉強に取り掛かるという条件と引き換えに千佳はその質問に正直に答えていた。

もちろん千佳は女性であるのだから、年下の高校生とはいえ、男性にこんな事を教えるのは恥ずかしい事には変わりはない。
それに普通の女性はそんなセクハラ紛いの事を聞かれてたら、その男性に対して嫌悪感を抱くものだ。

しかし千佳がその事に関して、康介に嫌悪感を抱く事は一度もなかった。

それどころか毎回、「え~またそういう質問?」と笑顔で言っている千佳は、康介からそのように聞かれる事を楽しんでいるようにも見えた。

〝軽い火遊び〟みたいなものだった。

康介は高校生の子供だが、千佳もまだ大学生だ。

それに性的な事に関しては経験が少ない千佳にとって、この康介との少し卑猥なやり取りは、ある意味刺激的でもあった。

SEXの経験が無いわけでないが、それでもすぐに別れてしまった前の恋人と数回程度。

まだ未知である性の世界に、千佳もそれなりに好奇心を持っていたのだ。

興奮と言う程のものではないにしろ、康介からエッチな事を言われて気持ちを高ぶらせてしまっている自分は確かにいた。

でもなぜだろう。

康介に対してだけ、こんなに開放的な気持ちになれるのは。

今までの千佳だったら考えられない。

普通に男性と会話するだけでも緊張していたのに。それは付き合っていた恋人でさえもそうだった。

自分の心を解放できずに、結局別れてしまった。

その経験がある種のトラウマになっていた千佳は、男性に対して臆病なっていたのだ。

でも康介に対してだけは違った。

こんなにも男性に対して笑顔を向けられるのは千佳にとって初めての事だ。

それはもちろん就職活動の面接の時にしていた作り笑顔でもなければ、女友達といる時に見せる笑顔とも違うもの。

心の底からの笑顔、千佳はそれを康介に見せていたのだ。



康介 「……ん?何?俺の顔に何か付いてる?」


千佳 「……えっ?」


横でいつものように問題集を解いていた康介にそう言われて、千佳はハッとして我に返った。

自分でも気付かない内に、真剣に勉強に取り組む康介の横顔を、千佳はじっと見つめてしまっていたのだ。

それを康介に気付かれてしまった千佳は、思わず顔を赤くしてしまう。


千佳 「な、なんでもないよ。あ、もう問題終わった?」


康介 「終わったよ。なんか俺、今までの人生で一番真面目に勉強してるかもなぁ……こんなの俺じゃねぇな。」


千佳 「フフッそれは良い事じゃん。……でもホント康介君って飲み込み早いよね。これなら志望大学、もっとレベル高いところに変えても良いと思うけど。」


康介 「そんなの面倒くせぇよ。あ、でもさ、千佳先生と同じ大学なら行けそうじゃね?」


千佳 「うん、うちの大学受けても康介君なら充分可能性あると思うよ。」


康介 「……あ、でも合格したところで俺が入学する頃には千佳先生はもう大学には居ないかぁ。それじゃ意味ないなぁ。千佳先生来年にはもう就職なんでしょ?」


千佳 「ぇ?……う、うん……そうだよ。」


そう、千佳は今大学四年目。来年からはもう社会人であり、今年が学生生活最後の年なのだ。

つまり、康介の家庭教師をするのも、あと数ヶ月だけだという事。

本当は康介が高校3年生になって、本格的な受験生になってもこうやって勉強をいっしょにやりたい。

でも現実的にはそれは無理だ。恐らく千佳がいなくなったら富田家は別の家庭教師を康介に付けるのだろう。

そう考えると、千佳は少し寂しい気持ちになった。

最近はこの離れの部屋で、康介と2人きりで居る事が当たり前かのように過ごしていた。

そんなはずはないのだが、なぜかそう思い込んでいた。

しかしその時間も永遠には続かないのだと気付いた瞬間、千佳の胸はきつく締め付けられるであった。


12

康介 「そういえばもうすぐテストなんだよなぁ。」


答え合わせの作業をする千佳の横で、椅子の背にもたれながら康介はそう言った。

窓の外はもう暗い。千佳の答え合わせが済めばこれで今日は終わりだ。


千佳 「テスト?大丈夫だよ、今の康介君ならしっかり結果出せると思うし、順位も上位に入れると思うよ。」


康介 「100位以内には入れる?」


千佳 「うん、それくらいは間違いなくいけるんじゃないかな。」


康介が自分から成績の話をしだすなんて珍しい事だと千佳はこの時思っていた。

今まで成績の事など全く気にしていない様子だった康介が、こうやってテストの順位の事を考え始めているというのは千佳が家庭教師についてからの進歩なのかもしれない。
それは真剣に勉強を教えてきた千佳にとっては嬉しい事だ。

が、しかし、康介がテストの順位の事を千佳に聞いてきた本当の狙いはそんな事ではなかった。


康介 「じゃあさ、もし俺が100位以内に入ったらさ、千佳先生何かご褒美くれる?」


千佳 「え、ご褒美?」


康介 「そ、ご褒美。」


千佳 「……康介君、もしかしてまたエッチな事を私に要求しようとしてるんじゃないでしょうね?」


康介 「当たり前じゃん。俺のやる気が出るようなご褒美なんだから。」


康介のご褒美要求は毎度の事だから千佳ももうある程度慣れている。

しかし今回の要求は、今までのそれとは違っていた。


千佳 「はぁ……また康介君の思い通りに事が進んじゃうような……でもさ、なんかそれで私が得する事ってないよね?」


康介 「こういう場合、生徒のやる気を最大限発揮させるのが家庭教師の役目でしょ?」


千佳 「ん~それはそうだけど……じゃあ一応聞くけど、何をすればいいの?そのご褒美って。」


千佳にそう聞かれた康介は嬉しそうに口を開く。


康介 「へへ……ご褒美はさ、100位以内に入ったらさ、先生のオッパイ触らせてよ。」


千佳 「え……?」


康介 「先生のEカップのオッパイだよ。この前触らせてくれなかっただろ?だから今回は俺が頑張ったらご褒美に触らせてよ。」


千佳はやはりそういう事なのかと思いながらも、今まで卑猥な事を聞いてくるだけだった康介の要求が、今回は身体に触るという直接的な事だったので少し驚いていた。


千佳 「……そんな事……」


康介 「ちょっとだよ。ちょっと触るだけだって。」


千佳 「ちょっとって言われても……」


そう口では言いながらも、千佳の表情は困ってしまっているというような雰囲気ではなかった。

胸を触らせてくれなんて要求は思いもよらぬ事ではあったけれど、自分の胸を康介に魅力的だと思って貰えているというのは、なんだか悪い気はしなかったのだ。

だがもちろん胸を触られるなんて千佳にとっては恥ずかしい事には変わりはない。

なるべくならそんな恥ずかしい事はされたくない。

康介に身体を触られるというのは、痴漢に触れるとかそういうのとは別の意味で、千佳には抵抗感があったのだ。


康介 「頼むよ千佳先生、そしたら俺すげぇテスト頑張るからさ。」


千佳 「……康介君ってホントにエッチだね。」


千佳は少し笑みを浮かべながらそう康介の顔を見ながら言った。


千佳 「……じゃあ、い、いいよ。別にそれでも……」


康介 「えっ!?いいの?マジ?先生のオッパイ触らせてくれるの?」


千佳 「う、うん……ただし、50位以内に入れたらね。100位以内じゃダメだよ。そんなの今の康介君には簡単過ぎるし。」


康介 「50位以内?それちょっと厳しすぎるでしょ、前のテストより100番以上順位上げないとダメじゃん。」


千佳 「厳しいくらいが丁度良いの。私の……その……触らせてあげるんだから。」


それに対して康介はしばらくグダグダ文句を言っていたが、結局千佳から出されたその条件を受け入れた。

確かに康介の学校で50位以内というのは相当にレベルが高いし、千佳が今の康介のレベルを見る限り、かなり厳しい目標ではある。

いや、たぶん50位以内は康介にはまだ無理だろうと千佳は思っていた。

無理だろうと思っていたからこそ、千佳は康介の要求を呑んだのだ。


康介 「よし、じゃあ俺マジで本気出すからさ。」


千佳 「フフッ、頑張ってね。」


今までにない程の意気込みを見せる康介。これなら50位以内は無理でも結構いい所までいくかもしれない。

理由はどうであれ、康介がテストに向けて勉強にやる気を出してくれるなら何よりだと思っていた千佳。


しかしそれから2週間後に康介が受けたテストの結果は、ある意味で千佳の予想を大きく裏切る結果となるのであった。


13

千佳は手に持った小さな紙を見て目を丸くしていた。

そしてその横にいる康介は驚いている千佳の様子を見て誇らしげに笑みを浮かべている。

今日は康介が先日受けたテスト、その結果が出た日なのだ。


康介 「どう?ビックリした?」


千佳 「う、うん……驚いちゃった……凄いね康介君。」


かなり高めに立てていた50位以内という目標。

それは千佳が恐らく無理だろうと思いながら立てた目標だ。

しかし康介のテストの結果はそれを大きく上回る30位だった。

その結果に千佳はただただ驚くばかり。


千佳 「本当に、康介君頑張ったんだね。」


康介 「フッ、まぁ俺がちょっと本気出せばこんなもんだよ。」


そう得意気に言う康介。

千佳も康介の家庭教師として成績アップに少しは貢献できたのだと思うと嬉しい気持ちになった。


千佳 「康介君の事見直しちゃった。これなら次は10位以内も夢じゃないね。」


康介 「え?いいよそんなの別に、今回だけだよ。」


千佳 「そんなのもったいないよ、この調子でいけばもっといい大学目指せるし。ね、また今日から頑張ろっ!よし、じゃあ早速今日も始めよっか!」


そう言って勢い良くソファから立ち上がった千佳は、いつも通りに康介の勉強机に向かおうとした。

しかしそんな千佳を康介がすぐに呼び止める。


康介 「ちょっと待てよ千佳先生、何か忘れてないか。」


そして康介のその声で、動きを止めた千佳はばつの悪そうな表情をしていた。

そう、千佳も忘れてはいなかったのだ、あの事を。

あのテスト前に康介とした約束の事を。


康介 「先生、忘れてないよね?あのご褒美の事。」


千佳 「……う、うん……」


まさかこんな事になるとは思っていなかった。

康介がテストであんなにいい点数を取るなんて。

いや、正直に言えば、もしかしてそういう事もあるかもしれないとは少し思ってはいた。

〝ご褒美〟の事も、万が一そういう事があれば仕方ないと覚悟を決めていた。

しかしこうやって実際にその時がやってくると、後悔の念を拭いきれない。


康介 「じゃあさ、ちょっとこっちに来てよ。俺の横に座って。」


千佳 「ぇ……康介君の横……?」


康介 「そうだよ、ここ来て。」


千佳 「でも……あのね、康介君……」


康介 「でもじゃなくて、早く来てよ。」


そう言って、康介は自分が座っているソファを手で軽く叩いた。


千佳 「……う、うん……」


約束した以上千佳もこの状況からは逃れられないと思ったのか、指示通りに康介の横に腰を下ろす。

この時すでに、これから起こることを想像してしまっているのか千佳の顔は真っ赤だった。

嫌じゃない。

触られたいと思っている訳ではないが、康介に身体を触られる事は不思議と嫌ではなかったのだ。

恋人でなくても、康介なら冗談っぽいノリで軽いボディタッチくらいは許せる気がした。

ただ、今は途轍(とてつ)もなく恥ずかしいだけ。


康介 「千佳先生どうしたんだよ、すげぇ顔赤いよ?別に男に胸触られるくらい初めてじゃないだろ?」


千佳 「……あ、あの……康介君、絶対しなきゃダメ?その……やっぱり私……」


康介 「はぁ?何言ってんだよ、約束なんだから当たり前じゃん。俺はそのためにテスト頑張ったんだし。」


千佳 「それは……そうだけど……」


康介に胸を触られるのは、恋人同士でするそれとは根本的に違う。

今横にいる康介は、明らかにスケベ心で千佳の胸の膨らみを見ているのだから。


千佳 「……。」


チラっと康介の手に視線を送る千佳。

男らしい大きい手。でも一方でそのスラッと長い指はとても繊細そうにも見える。

なんというか男性の手でも、康介の手は千佳の目から見て、とてもセクシーだと思えた。

この手がこれから自分の身体に触れてくる。そう考えるだけでなんだか身体が熱くなってくる気がした。


康介 「千佳先生ってホント恥ずかしがり屋なんだな。まぁその方が俺も触り甲斐があるけど。」


千佳 「……もう……エッチなんだから……」


考えてみれば、男の人に身体を触られるのは久しぶりの事。

康介とだって、これだけ長い時間この部屋に2人きりで過ごしてきたけれど、手や身体が触れる場面はなかった。
いや、もちろん2人は恋人ではないのだからそれは当然の事ではあるのだが。

兎に角、誰かに身体を触られるという事に千佳は全く慣れていないのだ。


康介 「じゃあさ、とりあえず俺に背中向けてよ。」


千佳 「え?……背中……向けるの?」


康介 「その方が触りやすいから。ほら、早くそっち向いて。」


千佳 「……うん……」


千佳はそう小さく返事をして、ソファに座ったまま康介に背中を向けるようにして身体の向きを変えた。


康介 「……先生ってさ、小柄だよな。後ろから見ると背中小さいし。」


千佳 「そ、そうかな……」


康介 「小柄なのに巨乳なんてエロイね?」


千佳 「ぅ……もう、変な事言わないでよ……あの、やるならやるで早く済ませて……」


もう顔から火が出そうだった。これ以上この緊張状態が続くのは辛い。

軽く触って、はい終わり!そんな感じでこの罰ゲームのようなご褒美を早く終わらせたいというのが千佳の今の気持ちだ。


康介 「はいはい、じゃあいくよ?」


千佳 「……うん……」


その返事を合図に、後ろから康介の大きな手が千佳の胸の前まで伸びてくる。

千佳はその康介の手を見て、恥ずかしさのあまり思わずグッと目を閉じた。


14


千佳 「……ん……」


千佳の胸の膨らみに、康介の手がそれを包み込むように触れてきた。


康介 「おおー、柔らかけぇ……」


服の上からでも、乳房のその柔らかさは充分に分かる。


康介 「千佳先生ってやっぱり胸でかいんだね。Eカップだっけ?」


千佳 「……あんまり言わないで……そういう事……恥ずかしい……」


耳まで赤くしながら恥ずかしそうにそう言う千佳。

それに対して康介はニヤニヤと笑みを浮かべている。まるで千佳の反応を楽しんでいるかのように。


康介 「千佳先生、すげぇドキドキしてるでしょ?手に伝わってくるよ、速くなってる鼓動が。」


千佳 「ぇ……やだ……」


そして千佳の胸に触れていた康介の手がゆっくりと動き始める。

それはもう軽いタッチというような生ぬるいものではない。

どちらかと言えば、胸を揉まれているという表現のが合っている。


千佳 「ん……あの……ちょっと康介君……もういいでしょ?ちょっと触るだけって言ったじゃん……ん……。」


康介 「先生のオッパイすげぇいいよ。だからもうちょっと楽しませてよ。」


千佳 「……もう……ン……」


その柔らかな感触を味わうように動く康介の手は、徐々にその動きを大胆にしていく。

優し過ぎず、強過ぎない。

痛くないけど、激しい。

こんなに他人に胸を激しく揉まれるのは、千佳にとって初めての事だった。


千佳 「ぅ……ぁ……ン……ン……」


康介 「あれ、千佳先生なんかエロい声出しちゃってるけど、それわざと出してるの?」


千佳 「ぇ……違…う……よ……ン……」


康介 「へぇ~、じゃあ結構敏感なんだね。」


千佳は今、康介の手馴れたような手の動きと、自分の体内に熱いものが拡がっていく初めての感覚に戸惑っていた。

康介に揉まれている胸が熱い。そしてなんだかその熱が下腹部の方に移動してくるような感じがする。


……胸を触られているだけなのに……何なの……


胸は前の恋人にも触れた事はあるが、こんな感覚には陥らなかったはず。


康介 「千佳先生、気持ちイイ?」


千佳 「ン……ぁ……ン……」


千佳には分からなかった。

今胸から全身に拡がり続けている甘い痺れが、快感なのかどうか。

ただ身体がどうしようもない程熱くて、それと同時にとても恥ずかしくて。

了承の上で受け入れた事だけど、今は頭が混乱していて何を考えれば良いのかさえ分からない。


康介 「段々解(ほぐ)れてきたね。さっきよりも柔らかくなってきてるよ。」


千佳 「ン……ねぇ康介……もう終わりにしよ?」


千佳がそう言うも、康介は千佳から離れようとはしなかった。

後ろからガッチリと掴まれた状態で、千佳も身体を動かす事はできない。

その力強さからこの時千佳は、康介から〝男〟を感じていた。

きっとこのまま強引に押さえつけられたら抵抗できない。

もちろん康介がそんな事までやってくるとは、千佳もまさか思っていない。

しかし千佳と康介は、家庭教師と生徒であると同時に、〝女〟と〝男〟でもあるのだ。

それを今更ながら、千佳は実感していた。

自分はいつも〝男〟と、この密室の中で当たり前のように過ごしていたのだと。


康介 「あれ、これ乳首じゃね?ブラがあってもなんか分かるよ。千佳先生、乳首立ってるでしょ?」


そう言って康介は、その部分を服の上から2本の指で軽く摘み上げる。


千佳 「ああッ!」


康介 「やっぱり乳首勃起してるね、コリコリしてるよこれ。ここ弄られると気持ちイイんだ?」


康介はそのまま千佳の乳首と思われる場所を、今度は強めに刺激し始めた。

手の平では千佳の乳房全体を揉み、指で乳首を責める。

それもやはり慣れているような手つきだ。


千佳 「ン……ぁ……ハァ……ねぇ……もうダメ……止めて…康介君……」


千佳は少し呼吸を荒くしながらそう言って、康介の腕を掴んだ。

そして胸を揉み続ける、康介の手を退けようとする。

しかし、康介の太い腕は千佳のか弱い力ではビクともしない。


康介 「だ~め、もう少し楽しませてもらわないと、俺勉強頑張ったんだからさ。まだまだ足りないよ。」


そう言って千佳の身体をさらに自分の方に密着させるように抱き寄せた康介は、千佳の耳元に口を近づける。


千佳 「ン……ァ……もう……いい加減に……」


康介 「千佳先生っていい匂いするね……」


康介は熱い吐息を千佳の耳に吹きかけるようにしてそう囁く。そして……


千佳 「もう……変な事……アッ……!」


千佳は思わず声を上げた。

不意に首筋に感じたネットリとした感覚。

康介が千佳の首筋を舌で舐め始めたのだ。


15


千佳 「な、何……もう……ンァ……」


康介 「ここも感じやすいんだ、千佳先生。」


千佳の首筋からは女らしい甘い香りがしていた。

康介はそれを舐めとるようにして白い肌に舌を沿わす。


チュパ……ネチャ……


くすぐったいような、でもなんだか身体がゾクゾクする。

少し汗を掻きそうなくらい身体が熱い。

それに千佳の体内では下腹部に集ってきていた熱が、むず痒いような疼きに変わり始めていた。

康介に後ろから抱き締められている事で自由にできない上半身、その下で千佳は太腿を無意識の内に擦り合わせるような仕草をする。


康介 「ハァ……千佳先生……」


康介の熱の篭った低い声が、千佳の耳にジンワリと染みる。

それはまるで呪文のような声だった。

女性の本能に響いてくるような康介の声。

千佳はそれを聞いた瞬間、頭の中がグラグラと揺れるような感覚に陥った。そして同時に胸がギュウっと締め付けられる。


千佳 「ハァ……ン……」


千佳の口からも甘い吐息が漏れる。

もう、理性が途切れる寸前だ。


しかし千佳が康介が作り出すその空間に呑み込まれそうになった時、一瞬カーテンを閉めていた部屋の窓に人影が映った。

ふと人の気配を感じて窓の方に視線を送った千佳はそれに気付く。


……山田さんだ……


富田家に家政婦として雇われている山田という年配の女性は、毎日庭の掃除をしている。

今は偶々康介の部屋の前の庭を掃除していたのだろう。

偶然ではあるが、それが康介が作り出す空間に呑み込まれそうになっていた千佳にブレーキを掛けた。


千佳 「ちょ、ちょっと……康介君……ホントにもうダメ……」


両肩を上げて首筋に吸い付いてくる康介の口から逃れようとする千佳。

今度は今までとは違い本気で康介から離れようとしている。

康介もそれが分かったのか、千佳を抱き締めていた腕の力を抜いた。


康介 「どうしたんだよ先生、いい感じだったのに。」


千佳 「いい感じって……違う……こんなの約束と違うじゃない、もう……」


そう言って腕を退けた千佳は、少し腰をずらして康介から離れる。

しかしドキドキと脈打つ胸の鼓動はまだ速いままだ。


康介 「千佳先生、俺マジで勉強今回頑張ったんだぜ?な?あと5分でいいからさ。」


千佳 「ダメ……あんな事までするなんて聞いてない……」


康介 「あんな事って?首舐めたりした事?あのぐらいサービスしてよ。」


千佳 「ダメだよ……触るだけって言ったじゃん……」


康介 「ダメとか言ってもなぁ、千佳先生も満更でもない感じだったでしょ?俺としてはあのまま……」


千佳 「……あのまま……?」


そう聞き返してきた千佳に、康介はイヤらしい笑みを浮かべながらこう言った。


康介 「へへ、結構いるんだよなぁ俺の周りでも。家庭教師とヤってる奴。」


〝家庭教師とヤッてる〟


康介のその言葉を聞いて、千佳は思わず頭の中で自分と康介がそれをしている場面を想像してしまい、また顔を真っ赤にした。


千佳 「く、くだらない事言ってないでもうご褒美は終わったんだから、勉強始めるよっ。」


その話題から逃げるようにソファから立ち上がり、少し乱れてしまった服を整える千佳。

千佳の動揺は康介から見ても明らかであったが、それでも千佳はそんな自分の心を見抜かれないようにと必死に装っていた。


千佳 「ほらっ、もう時間過ぎてるし康介君も早く机についてよ。」


康介 「わかったわかった。急に先生に戻っちゃうんだもんなぁ……まぁいいか。」


少し怒ったような口調で言う千佳に、康介は仕方ないかという感じで机に向った。


それからはいつも通りの時間がこの部屋で過ぎていった。

先程までとはガラッと変わった部屋の空気。

日常に戻った今は、まるであの時間に起こった事が別世界での出来事のように感じる。


康介 「はぁ……なんかテスト終わったばっかりだしやる気でないなぁ。」


千佳 「ダメだよちゃんとやらなきゃ、ほら、ここの問題から。」


またグチグチと文句を言いながら問題を解き始める康介。そしてその様子を見守る千佳。

それは今まで通りの光景だ。


千佳 「……」


しかし千佳の内心は動揺したままだった。

一度康介から〝男〟を感じてしまった千佳の女心と身体は、もう康介の事をただの〝高校生の男の子〟という風には思えなくなってしまっていたのだ。


家庭教師 小森千佳
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嫁には3人の恋人がいた

嫁の優香とは、結婚してもう17年も経つ。まだ20歳だった優香を妊娠させてしまった私が、責任を取って結婚した形だった。

優香は、大きな総合病院のナースだった。当時30歳の私は、その2年前に独立起業して、自分でも驚くほど順調に業績を伸ばしていた。そんな中、趣味のフリークライミングで指を酷く脱臼してしまい、治療に行った先の病院にいたのが、優香だった。

まだ見習いみたいな感じだった優香は、あまり上手とは言えない手際で、私に包帯を巻いてくれたものだった。
思っていた以上に重傷だった私は、結局半年以上も病院に通い、優香とはすごく親しくなった。
頼りなかった優香が、どんどんしっかりしていき、ナースとして成長していくのを見て、若干親心みたいなものを感じていた。

優香は、おっとりした顔をしていて、優しそうなイメージだ。でも、色々と話していると、芯が通った負けず嫌いの頑張り屋さんだった。
優しそうな雰囲気で、ルックスもかなり可愛く、おまけにけっこう胸も大きかったので、ちょくちょく他の患者さんにセクハラめいたことをされたりもしていたみたいだけど、けっこう強烈に反撃したり説教したりして、病院でも怖いナースとして有名になってきていたようだった。

でも、普通に接している分には、本当にいい子で、私は多少下心を持ちながら、食事に誘ったりするようになった。

最初は、
『高橋さんは、そういうキャラじゃないですよ! セクハラしたら、私怖いからw』
と、半ばため口で言ってきたりしていた。優香は、別に馴れ馴れしい性格でもなく、こんな風にため口で冗談みたいな事を言うのは、私だけみたいだった。初めから、けっこう馬が合ったのだと思う。

そして、リハビリも終盤になってきて、
「なんか、けっこう長くお世話になっちゃったね。会えなくなるのが寂しいよ」
と、半分……いや、8割くらいは真剣に言った。

『私も寂しいなぁ……あ、今度は、骨も折っちゃってよw 粉砕骨折なら、1年以上はかかるからw』
と、いつもみたいにため口で、おどけるように言う優香だったけど、目が真っ赤だった。

リハビリルームで、お互いに黙ってしまうと、本当に悲しくなってきた。

「これ、俺の会社だから。何かあったら電話でもメールでもしてよ。不動産業だから、優香ちゃんだったら手数料無料でお世話するよ」
私なりの、精一杯の行動だった。

すると、いきなり優香ちゃんにキスをされた。短く、唇がチュッと触れるだけのキスで、すぐに顔を離して、うつむいて真っ赤になる優香ちゃん。
私は、自分に起きた奇跡が、信じられなかった。でも、
「セクハラすると、俺も怖いよw」
と、おどけて言ってみた。
『怖いって? どんな風に?』
顔を真っ赤にして、上目づかいで言う優香ちゃん。不安と期待とが入り混じったような、何とも言えない表情をしている。

「無理矢理彼女にしちゃう」
私は、それほど女性経験が豊富というわけではなかった。付き合ったのも、過去2人だけだし、モテる感じでもなかったので、エッチしたのも、付き合った2人を含めて3人だけだった。

そんな私が、必死で声を震わせながら言ったその言葉に、優香ちゃんはニヤッと小さく笑うと、今度は舌を突っ込むような、激しいキスをしてくれた。
すぐ隣にはドクターもいるのに、大胆にもディープキスをする優香ちゃん。

『セクハラしちゃった? 彼女にされちゃう?』
と、目にハートが見えるくらいの、恋する乙女の目で言ってくれた。

そして、奇跡的に始まった二人の恋。でも、すぐにとんでもないことになってしまった。
生理が来ないと言うことで、検査薬で検査した優香。思いきり陽性だった。でも、私は喜んだ。

すぐに結婚しようと言うことと、私の会社を手伝ってくれという事を言った。
『雅治さん。こんな私だけど、よろしくお願いします……』
と、涙を流しながら言ってくれた。

出来ちゃった婚ということもあり、多少の後ろめたさも覚えながらご両親に挨拶をすると、意外なほど私を受け入れてくれたので、驚いたことを覚えている。私が10歳年上で、出来ちゃった婚……殴られる覚悟をして行ったので、拍子抜けしたような感じもした。

でも、嫌な言い方だけど、私の会社は規模もかなり大きくなっていたし、私個人の年収も、3000万円を超えていたので、嫁ぎ先としては悪くないのかな? と、多少の自負はあった。

そして結婚し、二人の生活が始まった。

優香とは、病院で会っていたときから相性が良いと思っていたが、まさか体の相性まで良いとは思っていなかった。すぐに妊娠したのも、相性の良さから来るものだと思う。

実際、優香と初めて結ばれて、その後2回ほどしただけで優香は妊娠した。最初の1回目は、コンドームをつけなかった。お互いに夢中だったので生でしてしまい、そのまま中に出してしまったという感じだった。
その後の2回は、ちゃんとコンドームをしていたので、最初の1回目で命中させてしまったという事になる。

その命中させてしまったときのエッチは、いまでもよく覚えている。優香とは、付き合い始めて以来、たくさんデートをした。時間の都合がつきやすい私が都合を合わせて、色々なところにデートに行った。
金銭的にも余裕があったので、食事も遊びに行く場所にもお金は惜しまなかった。

優香のキスで始まった付き合いだったので、何となく優香が主導権を握るような感じだったけど、基本、それほど自己主張が強くない私には、それが心地良かった。

優香も私にすごく惚れている感じはあったし、私もベタ惚れ状態だった。
そして5回目のデートの時に、婚約とか、そういうことは意識していなかったが、ホワイトゴールドとダイアのトリニティリングを贈った。
女性に指輪を贈るのは初めてだったし、安いBMWなら買えてしまうその価格にも驚いたが、店員さんの勧めに従って買って良かったと思った。
それくらい、優香は感激してくれた。贈った私も、当然下心はあったので、それを贈ったレストランのホテルに、部屋を取っていた。

そして、部屋に入ると、優香は私に抱きついてキスをしてきた。
『雅治さん、愛してます。ずっと一緒にいて下さい』
熱っぽい目でそんな事を言ってくれた優香。私はもちろんと答えながら、優香にキスをし、ベッドに押し倒した。

優香とのエッチは、情熱的だった。優香は、残念なことに処女ではなかった。と言っても、今時当たり前の事だと思う。

優香は、キスをしながら私のモノを握り、指でイカせる勢いで責めてくれたり、巧みなフェラで私を天国に連れて行ってくれた。
そのテクに、元カレなどの影を感じ、嫉妬で狂ったように優香に覆いかぶさり、服を脱がせるのももどかしく、二人とも半着衣のまま一つになった。

優香の膣は、信じられないくらい気持ち良かった。入れた瞬間から、ギュゥッと締め付けてきて、ピストンをしている間中、常にウネウネと複雑に絡みついてきた。これが名器なんだなと思う間もなく、射精感がこみ上げてきた。
『雅治さん、凄いぃ……あ、アァッ! 気持ち良いです……あ、アッ! 愛してます!』
泣きそうな顔で私を見ながら高まる優香。私はキスをして、そのままあっという間に果ててしまった。

『あぁっ……熱い……雅治さん……愛してます』
優香のその言葉に、中に出してしまったことに気がついた……。
慌ててペニスを引き抜き、謝ったが、
『責任取って下さいね?』
と、満面の笑みで言われた。私は、もちろんだと答えて、抱きしめた。

そして、私の中では結婚するのが確定路線だと思っていた矢先、優香の妊娠が発覚した。
でも、私も優香もショックを受けるというよりは、すごく喜んだ。

それからは、バタバタと忙しい日々が始まった。両親への挨拶、優香の退職にともなう引き継ぎ、新居探し、結婚式場探し等々……。


そして、結婚式もそれなりに大規模に行い、優香の職場の同僚やドクター、高校時代、中学時代の友人や、先生まで招いての式だった。

そして、生まれてきた息子に、優香は厳しくも優しく接した。本当に良い母親だと思う。
母乳で育て、悪いことをしたらきつく叱り、息子が上手に何かが出来たら、涙まで見せながら喜び、誉めた。
すくすくと育った息子も、もう高校2年生だ。反抗期らしい反抗期もなく、あっという間の17年だったと思う。

『あなた、もう朝ですよ! 和寿! いつまで寝てるの!』
いつも通り、優香の起こしてくれる声で朝が始まる。起こしてもらう前から、実はもう起きているのだけど、優香に起こしてもらいたくて寝たフリをする私。この朝のひとときは、すごく幸せを感じる瞬間だ。

そして息子は自室から、私は寝室からダイニングに降りていくと、良い匂いに包まれる。
結婚以来、毎日欠かさず朝食を用意してくれる。そんな事にも感謝しながら、朝の挨拶をする。
優香は毎朝、軽くだけどキスをしてくれる。息子に冷やかされながらも、欠かさずにそうしてくれる優香に、毎朝惚れ直す日々だ。

優香は、とてもしっかりした母親で、しっかりした妻でもあるが、方向音痴というか、迷子になりやすいという可愛らしいところもある。
買い物に行ったときや、車で出かけてサービスエリアに寄ったときなど、トイレに行くと、迷子になってなかなか戻ってこないことが多々ある。
どこに車を止めたかとか、どこで待ち合わせたかなど、すぐに忘れてしまう……というか、最初から覚える気がないように思える。
でも、迷子になって、時間がかかりながらも戻ってきたときに、恥ずかしそうに顔を赤くしている優香は、子供みたいで本当に可愛いと思う。

ただ、さすがに結婚して17年も経つと、エッチの回数は減ってしまう。でも、セックスレスというのとは違い、月に2回程度はしている。
優香は、初めてエッチをした時から今に至るまで、いつも積極的にエッチを主導してくれる。

長い結婚生活の中で、優香の昔の男性経験のことや、元カレのことなどを聞いたりもしたが、いつもはぐらかされた。
それを17年も繰り返してきたので、私の中で想像が広がり続け、優香の過去はもの凄く乱れたものだと思うようになっていた。
そして、過去の乱れた性遍歴を想像すると、嫉妬とともに、興奮するようになっていた。いわゆる、寝取られ性癖といわれるものに近い感覚だと思う。

優香が、他の男にフェラなどのテクを教え込まれ、奉仕する姿……そして想像の中では、いつもマッチョで巨根のイケメンが、優香を泣き叫ぶくらいに責め抜く。
最近の優香とのエッチでは、いつもそんな事を密かに想像している私がいる。

そして、もう数年で50歳になる私は、ますますセックスが弱くなってしまっていた。おまけに、変な想像までしてしまうので、もともと早漏気味ではあったけど、最近は本当に情けないほど早く果ててしまう。

「あぁ、優香、ゴメン、イク……」
最近では、こんな風に謝りながら射精するのが当たり前みたいになっていて、申し訳ないやら情けないやらで、本当に男として恥ずかしい。

優香は、まだ37歳だ。女盛りとも言えると思う。不満ではないか、心配になる。

でも、
『あなた、イッて下さいっ! 愛してます!』
と、こんな事を言いながら、私の早漏射精を受け止めてくれる。もちろん避妊はしているので、コンドームの中に出すのだが、それでも不満も言わず愛していると言ってくれる優香は、いつまでたっても私の大切な宝物だと思っている。


そんなある日、夜中に目が覚めて、キッチンにお茶を飲みに行くと、シンクのところに、後ろから押し出して食べるタイプのマーブルチョコみたいなパッケージがあった。
何気なく手に取ると、チョコではなく、薬みたいだった。その時はとくに気にせずにお茶を飲み、すぐに寝たが、朝になって気になり、
「優香、どこか体調悪いの?」
と聞いてみた。でも、不思議そうな顔をされて、どこも悪くないですよと言われた。

それ以上話を広げなかったが、会社に行った後、その薬の名前で検索してみた。

それは、低用量のピルだった……。
それを知り、一瞬浮気を疑った。私とのエッチでは、必ずコンドームをしているからだ。
私に内緒で、他の誰かのために避妊薬を飲む……そんな事を想像してしまった。
だけど、検索結果を見ると、生理を軽くするために飲むパターンもあると書いてあり、考えすぎかなと思った。

優香の日々の姿を見ていれば、浮気などあり得ないとわかるはずだ。

でも、一度気になりだしたことは、どんどん大きくなっていく。
1週間もすると、私は不安で眠りまで浅くなってしまった。


17年間、一度も疑いの気持ちを持ったことがない妻に対して、わずかとはいえ疑いの気持ちを持った私。もともと、それほどメンタルが強いわけでもなく、思い余った私は、探偵事務所に依頼するという暴挙に出てしまった。


生まれて初めて訪れた探偵事務所は、想像していたテレビドラマなどで出てくるような、胡散臭い感じはまったくなく、清潔で弁護士事務所とかそういう感じがするような事務所だった。

そこで事務的に説明を受け、結局依頼をした。説明してくれた探偵さんに、信頼感を持つことが出来たからだ。
探偵さんは私よりは若く、40代前半くらいに見える。探偵と言うよりは、テニスなんかのインストラクターみたいな、爽やかな印象の男性だ。

調査結果が悪かった場合のことを考えてか、浮気などは本当に良くある話で、ほとんどは遊びです、みたいなことを言ってくれた。
私は、まだこの時は優香に限って浮気なんてないと信じていた。ただ、心の中のわずかなモヤモヤを解消するために、調査をしてもらおう……その程度の感覚だった。

【凄く抜ける寝取られ体験談や萌えた体験談から転載】

探偵さんに依頼をすると、自宅に誰もいないときに、カメラをセットしたいと言うことで、タイミングを合わせた。カメラの位置は、私が知ってしまうと不自然になるという理由で、私自身どこにセットしたのか知らない状態だった。

家庭内で、妻を疑いカメラを設置するなど、夫としては最低だと思う。でも、これで昔みたいにモヤモヤのない毎日に戻れるなら、必要悪だと思うことにした。


そして、なるべくいつも通り、不自然にならないように日々を過ごした。でも、17年も連れ添った妻というのは鋭いようで、
『あなた、何か心配事でもあるんですか?』
と、真面目な顔で、心配そうに聞いてきた。私は、少し狼狽しながら、仕事で少しトラブルになっていて、気になっているとウソをついた。
そんな私にねぎらいの言葉をかけてくる優香に、胸がズキンと痛んだ。


そして、10日過ぎて探偵さんに呼び出された。
「落ち着いて下さいね。結論を先に言うと、奥様は黒でした」
ほとんど表情を変えずに、ゆっくりとした口調で言う探偵さん。私は、一瞬言葉の意味が理解出来ず、相撲なら黒はセーフだっけ? 黒ってどっちだ? あぁ、ドッキリか……とか、現実から逃げるようなことばかり考えてしまった。

私が何も言えず、ただうなずくと、いまわかっているだけで、3人と関係があると言った。そのうち一人は報告書が出来ていて、あとの二人は作成中と言った。取り急ぎ、その一人分を確認して欲しいと言うことと、あとの2人分は見ない方がいいかもしれないというアドバイスも受けた。

どちらにしても、あとの二人分はまだ完成していないので、その一人分だけ受け取り、一旦帰った。本当は、目の前で報告書を見ながら説明をしたいということだったが、私のメンタルが保ちそうにないので、一旦一人で見た後に、説明して下さいと言った。

私は、その封筒が怖かった。中を見てしまったら、いままでの17年間が壊れてしまう……。
どうせ今まで気がつかなかったんだから、このまま知らないで過ごした方がいいのかもしれない……そんな事を思いながら、会社に行き、社長室にこもった……。

1時間近く封筒の前で固まっていた私は、結局開封した。
最初にA4サイズの報告書が入っていて、その内容に私は目を疑った。優香の浮気の相手は、息子の同級生だった。

内容を見ると、関係を持って10ヶ月経過(推定)。優香の方が主導権を持ち、おそらく優香の方から関係を求めたと記載してあった。

そして、一枚のDVDには、二人の情事の様子が入っているそうだ……。

私は、その報告書を見ただけですでに相当凹んでいた。でも、DVDをPCにセットして、再生を始めてしまった。

再生が始めると、リビングのソファに座る男の子が映る。報告書に書いてあった内容だと、男の子は息子の同級生で、友人らしい。新藤康男という名前で、母子家庭、素行は悪くもなく良くもない、普通の高校生という事のようだ。

少し緊張気味にソファに座る男の子は、イケメンと言うよりは美少年という感じで、どこか中性的な感じがした。

『ほら、何してるの? 早く準備なさい』
優香の声がする。カメラに映っていないので声だけだが、いつもの優しい感じがなく、冷たい命令口調だ。
「ゴメンなさい、すぐ支度します……」
少し怯えたような康男君。優香の浮気相手のはずなのに、想像していたのと違いすぎて、怒りが起きない。康男君はすぐに立ち上がると、思い切り良く服を脱いでいく。こんな場面を見ると、やっぱり浮気をするんだなと、妙に冷静に思ってしまう。

康男君は綺麗な体をしていて、まったく無駄な肉がなく、男としては痩せすぎにも思える。でも、その中性的な顔も相まって、女性っぽい身体にも見える。

だけど、下着を脱いだ康男君を見て、一瞬息が止まる。それは、驚くほどの大きさだった。小柄で中性的な彼から生えているのが、悪い冗談みたいな、凶悪なペニスだった。
若さからか、そそり立って天井を向くほどのそれは、完全にヘソより上まで亀頭が行っている。太さも、ペットボトル? と、思ってしまうほどの太さに見える。
もちろん、動画を通してなので、かなり大きめに見えているだけなのかもしれないが、思わず嫉妬するほどの立派な男性器だった。

そして康男君は、全裸になると、カバンから何か取り出す。それは金属で出来た輪っかから棒が生えていて、その棒の先に、金属製のボールが二つ突いている感じの器具だった。
報告書には、Wボールコックリングと記載してある。写真だと、こんな感じのものだ。


康男君は、その輪っか部分を自分のペニスに通すと、かなりキツそうだけど根元まで降ろした。そして、慣れた動きでボールにローションを塗り込むと、自分のアナルに押し込んだ。
「ン、くぅふぁっ!」
康男君は、まるっきり女みたいな声をあげながら、そのボールを二個とも自分のアナルに押し込み、
「じゅ、準備、出来ましたぁ」
と、可愛らしく言った。

そこでフレームインしてきた優香。その姿は、下着サイトの外人モデルみたいだった。黒のブラに、黒のショーツ、そしてガーターベルトとストッキング。手にも、肘くらいまで伸びる黒のレースの手袋をしている。

優香は、その手袋の手で康男君のペニスを握ると、
『ふふw カチカチ。て言うか、もう白いのにじみ出てるわよw』
と言う。
「ゴメンなさい、うぅあぁ……」
レースの手袋で亀頭を苛められて、うめく康男君。
『でも、これつけたらイキたくてもイケないもんねw じゃあ、さっそく入れていいわよw』
優香はそう言うと、ソファに座り、大きく開脚した。

いつもの優香と、あまりにも違いすぎる姿に、これが本当に優香なのか自信を持てなかった。
そして、カメラに対して正面を向くような姿になったので、優香の下着が普通ではないことに気がついた。
それは、胸のカップ部分に縦に切れ込みみたいなモノがあり、乳首や乳輪が丸見えだった。そして、ショーツのアソコの部分は、同じように縦に切れ込みがあり、アソコが丸見えだった。

続きは 

ひとりでよがって、本腰を入れたら、ドツボにはまった、、、

  「ひとりよがり」も「本腰を入れる」もセックスのこと!?
   
最近はあまり耳にしなくなりましたが、落ち込んだ時や大失敗したときに「ドツボにはまる」と言います。
女性でも平気で使う言葉ですが、「ドツボ」とは何でしょうか? 
   
実は、「土壺」と書き、地中に置かれたり埋められたりした壺で、肥をためるもの、「肥溜め」のことです。
つまり、「ドツボにはまる」とは「肥溜めに落ちる」という意味です。
女性が「わあ、肥溜めにおちたー」とは、なかなか言えないはずです。
語源を知ってしまうと、使いにくくなるものでしょう。
性的意味が語源なのに、普段はそれに気がつかない言葉もあります。
   
   
  「ひとりよがり」とは、そのままの意味
   
セックスの最中に、女性がひとり気持ちよがって「ヨガリ声」をあげるのに、男性はあまり良くないときのことを、「ひとりよがり」と言います。
「ひとりよがりな女」といえば、ひとりでイキまくるのに、膣の具合が悪い女性ということになるでしょう。
転じて、マスターベーションの意味にもなります。
   
男性がよがり声をあげ女性がヨガれない状態も、ひとりよがりです。
テクニックに問題がある場合、そうなります。
   
男性はほとんど声をあげないのに、女性はやたらと声をあげるのは、男性と女性とでセックスの最中に使う脳の部位が異なるからだと言われています。
男性は物事を理論的に理解する分野を使い、女性は本能的興奮をつかさどる部分を使うそうです。
女性はセックスの最中には本能しか使っていないので、野性的に声をあげてしまうのでしょう。
  
   
  「本腰を入れて取り組む」って、何に入れるの?
   
女性に「本腰を入れて取り組め」などと指示をしたら、セクハラ扱いされても仕方がありません。
「真剣に物事をする」という意味に使われますが、もともとは、その「物事」とはセックスのこと。「腰をいれてセックスをする」という意味です。
女性にこの言葉を使えば、「真剣にセックスしろ」と言っていることになります。
   
「抜き差しならない」も性的な意味があります。
性行為の最中に部屋のドアをガラリと開けられて、抜くも差すもできない苦しい状態を指したのが語源です。
まさに、恥ずかしくてどうしようもない状態です。
  
「嫁ぐ」(とつぐ)という言葉もセックスに関係のある言葉です。
「と」には古語で「性器」の意味があり、「つぐ」は「接ぐ」ですので、「とつぐ」とは性器をあわせるという意味になります。
まさに結婚は、性器を合わせに行くこと、なのでしょう。
   
普段何気なく使っている言葉の中にも、性的な言葉はたくさんあります。
ひとりよがり、本腰を入れる、抜き差しならぬなどは、エッチな語源があるので、取扱い注意!?です。
   
   
   
 

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