駐車場の車の中で昼休みを過ごす。
ダッシュボードに足を乗せ、シートを倒し眼を閉じると
バタン
ドアが閉まる音で起き上がった。
ルームミラーに映ったのはモスグリーンのニットにデニムのダメージパンツ。
大きな胸が揺れんばかりに脳裏に焼き付いた。
この時間に出勤というわけでもないだろうに。
大きなバッグを手にもってそそくさと職場に向かう。
そのあとを何気に目で追いかけると、なかなかのバックシャン。
お父さんお父さん
ここは昼寝をするところじゃないのよ
お、おおう
すいません
気が付くともう夕暮れが職場の窓辺に迫っていた。
今日はイブか
まあ俺には関係ないな
ところで今日の昼休みに駐車場で見かけた美人は・・・
俺には関係ないが確か社長秘書の女ではなかったか
何かスポーツでもやっていたのかスタイル良好でかつ肉感的だ
いいものを見せてもらった
今夜のオカズにするか
帰り際職場の新人の男が数人の仲間らしき男と駐車場でたむろしている
今日は何かあるのか
とそこへ黒のジャケットで現れたのは社長秘書の女だった。
皆それぞれの車に乗り込むと金魚の糞のように連なって駐車場を出て行った。
明日でいいからきっと新人の男に今日のことを聞いてやろう
翌日お茶くみ場でコーヒーを入れながらやってきた新人の男にそれとなく探りを入れる
え
知らなかったんですか
社員研修の裏メニューで童貞専科
毎年イブの晩に開講されるんです
ええっ
あ
先輩は今日だって秘書の幸子さんがおっしゃっていましたよ
帰りがけ車に乗ろうとしたとき黒いジャケットのやけにこぎれいな女がこちらに近づいてきた。