私は結婚して2年になります。28歳です。
 夫は32歳。会社員です。昔風に言うと『慶応ボーイ』。育ちの良い人です。
 お見合いで結婚しました。子供はまだいません。

 私自身は結婚前に2人ほどお付き合いがありまして、SEXもそれなりに経験してはいたのですが、実は正直あまり好きではありませんでした。
 相手が求めるから、仕方なくといった感じです。もちろん快感は感じていましたが、それほど燃えるようなものでも、とろけるようなものでもありませんでした。
 それは主人と結婚してからも換わりはありませんでした。

 結婚後も勤めは辞めず、専業主婦にはなりませんでした。
 それなりに自分の収入があった方が好きな事もできるからです。
 その私の職場に去年、転任してきた部長が、今の私の交際相手です。
 不倫です。部長にも奥さんやお子さんがいます。

 きっかけは会社の方の転勤の送別会の後、ちょうどその日は、主人の出張の日でした。  
 部長はお酒を飲まない人なので、車で送ってもらう事にしました。
 しかし、車の中で私が気分が悪くなったので、港の見える公園で休憩していったのです。
 そこで色々な話をしてるうちに、何となく艶っぽい雰囲気になってしまいました。

 やがて部長に肩を抱かれました。
 部長は「キス…していい?」と優しく聞いてきました。
 酔ってたせいもあって、私は目を閉じ、黙って唇を突き出しました。
 部長の唇が重なり、舌が入って来ました。私は反射的にその舌に自分の舌を絡めてしまいました。
 そのうち、部長の手が私の胸を触り始めました。私は「ダメ…」と、唇を離し、その手を掴んで離しました。すると部長は「あ、ごめんね」と、素直に謝ってくれました。
 ちょっと気まずい雰囲気、そして部長は「そろそろ行こうか」と言い、車のエンジンをかけようとしました。
 私は気まずさのままが耐えられなくて、また部長の胸に顔を埋めました。
 部長は優しく髪を撫でて、また肩を抱いてくれました。
 「最後にもう一度キス…したいな」部長がそう言い、私もまた応じました。
 さっきよりも長く舌を絡めあっていました。
 部長は巧みに舌を動かし、私の口の中を舐め回しました。
 私の体の奥が、物凄く熱くなってきました。生まれて初めて自分からSEXを求めているのが解りました。
 部長はまた胸を触ってきました。でも、今度は拒みませんでした。
 その様子が伝わったのか、部長はブラウスのボタンを外し始めました。
 もちろん夫の顔や声が脳裏によぎりました。でも、このまま流されてしまいたい…という欲求がそれを上回ってしまったのです。
 胸に空気を感じました。乳首に部長が吸い付いてきました。
 コロコロと飴でも転がすように、私の乳首を部長が愛していました。
 声を出さないように歯を食いしばっていました。
 やがて、部長の手がスカートの中に…私は…意を決して足を開きました。
 ストッキングが下げられ、下着の中に指が入ってきました。
 「すごく濡れるんだね…」部長が低音の響く声で、耳元で言いました。
 恥ずかしさで答えられません。ただ、もう声を殺す事はできませんでした。
 そして…
 「ここじゃ、いや…お願い」
 「他ならいいの?」
 「…お、お任せします…もう…」
 部長は私から離れ、エンジンをかけました。

 郊外のラブホテルに入りました。
 部屋に入った頃、私の悪酔いはすっかり醒めていました。
 「帰りたい」と、正直思いましたが、そこで部長に抱きしめられ、キスをされ、その思いは消えて行きました。
 部長は自分で服を脱ぎました。鍛えられた体、趣味は空手と言ってたのを思い出しました。夫よりも年上なのに、夫の方が数段たるんだ身体です。
 裸になった部長はベッドに入り「早く、おいで」と誘いました。
 覚悟を極めた私は、服を脱ぎ、部長の隣にもぐりこみました。

 キスを何度もされました。胸をもまれながら。
 私の陰部が潤いを増しているのが、ハッキリと解りました。
 部長の舌は主人よりも細かく、丹念に私を愛していきます。
 大切なものを扱うようなその愛撫、私は自分の身体が溶けていくような感覚に教われました。
 もう、声を我慢しませんでした。
 恥じらいも無く、夫以外の男性に身を任せて声をあげていました。
 「けっこう毛深いんだね」部長は陰部を触りながら耳元で囁きました。
 「は、恥ずかしい…いや…」
 「指を止めてもいいの?」
 「…とめないで……して…」
 自分から愛撫を求めるような事を言ったのも初めてです。
 部長の指が中をかき混ぜ始めると、もう、頭の中は何も考えられないほどでした。
 こんな快感があったなんて…そんな気持ちでした。
 「ね、見せて…」
 部長が顔を私の下半身に移動させました。
 反射的に足を閉じてしまいました。
 「いや…だめ…洗ってないし…」
 「いいんだよ…君のなら…見せて」
 部長が私の足を手で開き、私は両手で顔を隠しました。
 今まで、シャワーもせずにSEXをした事など無く、さらに言えば、主人は陰部を舐めるのがあまり好きな人じゃなかったのです。
 それが今は、汚れた陰部をさらけ出している…顔から火が出そうでした。
 「毛…すごく濃いね…それにこんなに濡れて…」
 部長はいやらしく言います。でもなぜかそんな言葉に身体が反応してるのが解りました。
 「オシッコの匂いが凄く溜まってる…蒸れた匂い…」
 「あぁ、嗅がないで…お願い…臭いから…やめて!」
 「臭いぐらいの方が興奮するんだよ」
 そんな卑猥な台詞にも、私の身体は反応してしまってました。
 部長は焦らすように、陰部には触れもせず、見て、嗅いで楽しんでしました。
 …汚れた匂いを嗅がれている…
 そう思うと、恥ずかしさが何故か、快感を呼び起こしてきました。
 「舐めて欲しい?」
 「あ…あ…な、舐めて…下さい」
 「じゃあ、言ってごらん…私の臭い所舐めて下さい…って」
 「そんな事…」
 「言えないならなめないよ」
 変態な言葉です…でも、私はついに言ってしまいました。
 「私の…く、臭い…ところ…舐めて下さい!」
 部長の唇が陰部に触れました。
 そして、女の一番感じる蕾を、唇でくわえ、舌先で責め始めたのです。
 「きゃあああああああっ!」
 悲鳴に近い、でも間違いなく悦びの声を叫んでしまいました。
 気が狂うのでは?と思えるほどの快感でした。
 私がはじめて知る快感。主人にも、以前の人達にも教えられなかった快感。
 その快感は膀胱を刺激しました。こみ上げる尿意を抑えるのに必死でした。
 何度も絶頂感が来ました。もう死んじゃうのでは…そう思えるぐらい。
 部長の舌は私の敏感な蕾を執拗に責め続けました。
 やがて、私はついに…夫以外に言ってはいけない言葉を自分から言ってしまったのです。
 「もう、来て…お願い…部長…来て」
 「ん?どうして欲しいの?ハッキリ言って欲しいなぁ」
 解ってるくせにとぼける部長に、私は叫ぶように言ってしまいました。
 「入れてっ!入れてください!」
 「何を?」
 「部長の…ペ…ペニスを…入れてくださいっ!お願いですっ!」
 部長はだまったまま、身体を起こし、ペニスをあてがい、ゆっくりと侵入してきました。
 
 「あっ!」
 反射的に私が思った事は…違う…という事でした。夫とは違う。
 硬さ、そして重さを感じました。
 夫のペニスが「棒」なら、部長のペニスは「塊り」でした。
 熱く、硬く、重くて太いかたまり…
 それが私の奥の一番いい所に何度も、何度もヒットするんです。
 しかも、夫と決定的に違うのが、これは女性にしか解らないと思いますが、ペニスの
「傘」の部分の張り出し。これが部長のは凄かったんです。
 一番いいところにヒット。脳がしびれる快感。その直後、「傘」が中を引っかいて遠ざかっていく…その感覚は、またヒットして欲しいという気持ちにつながります。
 そう感じているとすぐにヒット、そして引っかき、ヒット、引っかき、ヒット、引っかき…その繰り返しは、私の中に波打つような快感を打ち込んでいきます。
 私は部長にしがみつき、涙を流して悶えていました。
 「ご主人とどっちがいい?」
 部長の非情な問いかけにも、即座に答えてしまいました。
 「部長です!部長の…いいっ!あぁ、もっとして…もっと!」
 もう、部長がスキンを着けてない事すら忘れ、私は快感の波に飲まれていました。
 こうなると女はもう「どうなってもいい」という気分になってしまうのです。
 
 私は何度も絶頂を迎え、何度も果てました。
 後でわかった事ですが、恥ずかしい事に失禁までしていました。
 部長は冷静に、射精の瞬間は外へ抜き、ティッシュの中に出していました。
 そのまま…私は部長に抱かれ、眠ってしまいました。
 夫が出張でなければ、こんな事にはならなかった…
 でも、この日から、私と部長の…肉体関係が始まってしまったのです。
 部長の変わった趣味にも…やがて私は応じる女になっていき…今に至っています。

部長とのはじめての情事から一ヶ月が過ぎました。

 この一ヶ月の間、二人きりで会う事も無く、メールや電話でのやり取りも無く、社内でも普通に仕事をこなし、普通に接していました。
 もちろん、夫との夫婦生活も二回ほどありました。
 あの…部長が与えてくれた、狂うような快感はありませんけど、いつも通りの安心できる夫とのSEXでした。ただちょっと私の感度は良くなった気がしました。
 そして心の奥には「もう一度…部長に抱かれたい」という思いがありました。

 そんな私と部長の関係に変化が現れたのは、その月の月末。

 詳細は言えませんが、毎月末には区役所に書類を提出する事になってまして、その書類には部長のチェックと、検印が必要だったのです。
 ところが部長が27日の水曜日から風邪で休んでしまいました。28日の木曜日も出社して来ません。提出日は29日金曜日が締め切り。
 そこで私が部長の家にお見舞いがてら、書類を持っていく事になりました。

 部長は会社で借りている賃貸マンションに一人住まい。いわゆる単身赴任です。
 中学生と高校生の息子さんが受験を控えているので、部長一人でこちらに転勤してきたんです。
 私は何か食べ物でも…と思い、途中でスーパーに寄り、そこの中にある馴染みのベーカリーでポテトサラダのサンドイッチと、牛乳を買っていきました。

 地図を見ながら辿り付いたマンションの駐車場には、部長のレガシィが停まってました。
 教えられたとおりエレベーターで5階まで行き、部長の部屋のインターホンを押しました。
 「鍵は開いてるから、入ってきてください」
 少し枯れた声で、部長が返事をくれました。
 私はドアを開け、部屋に入りました。

 部屋の中は綺麗に片付いてました。というより、あまり物がありませんでした。
 奥の部屋のベッドで部長が寝ていました。
 「いや、ごめんね、みんなに迷惑かけちゃって…」
 「いえ、無理なさらないで下さい…あ、これ済みませんが」
 私が書類を渡すと、部長は一通り目を通し印鑑を押してくれました。
 そして再び横になりました。

 「あの、よかったら後で召し上がってください」
 私はサンドイッチをベッドの横のテーブルに置きました。テーブルの上にはゼロ戦の本があり、男の人っていくつになってもこんなのが好きなんだなぁ…と、少し部長が可愛く思えました。
 「あ、ちょうどお腹空いたから食べようかな…今朝から食べてないんだ」
 部長がまた起き上がろうとするので、私は「あ、ダメです、横になっててください」と、サンドイッチの包装を解いて、部長の口元に持っていきました。
 「悪いね、ありがとう」
 私の手からサンドイッチを食べる部長。私は何だかとても愛しくなりました。
 「うん、おいしいよ…でも喉が痛くてね…やっぱりこういう時は流動食の方がいいのかなぁ…」
 「すみません、気が回らなくて」
 「いや、そんなつもりじゃないんだ、ホントにおいしいよ」
 部長は確かに飲み込みにくそうにしています。私は牛乳パックにストローを差し、飲ませてあげました。
 「大丈夫ですか?何か出来る事があれば、おっしゃってください」
 すると部長は微熱で潤んだ眼差しで言いました。
 「じゃあ、ひとつだけ…いいかな」
 「はい…」
 「そのサンドイッチ、君が噛み砕いて食べさせてくれない?」
 「え…?離乳食みたいに?」
 「そう、それなら飲み込みやすいかもしれない」
 子供の時、一番下の弟に歯が生えた頃…確かそんな事をしてあげた記憶がありました。
 「わかりました…」
 
 一度だけとは言えSEXまでした間柄です。私はなんの躊躇も無く、サンドイッチを口に含み、数回噛み砕いて…「はい、あーん」と、部長の口に吐き出してあげました。
 「うん…食べやすい…おいしいよ」
 部長はご満悦の表情です。私は心の中がポッと温かくなる気持ちでした。
 「もう少し噛み砕いてもらえる?」
 そういわれて私は、さっきよりも回数を多く噛みました。口の中でサンドイッチは本当に離乳食みたいに溶けていきます。
 「はい、あーん」
 今度はジュルジュルと溶けたサンドイッチが、部長の口に落下していきました。
 その時…私の心臓の鼓動が高鳴って来ました。
 …これ…なんとなく…エッチ…
 そんな気分になっていったのです。

 モグモグと噛み砕き、それを唾液と混ぜてグチュグチュ…そしてジュルジュルと部長の口に吐き出していく。
 モグモグ、グチュグチュ、ジュルジュル…この繰り返しに、何故か私は性的な興奮を感じていました。
 最後の一切れなど、ほとんど唾液だけでした。白く泡立ち糸を引いて落ちる私の唾液を見つめていたら、自分の乳房が張っていくのを感じました。でも、そんなのを悟られないように、必死に隠していました。

 食事を終らせて、私が帰ろうとすると、部長は「その引き出しにスペアキーが入ってるから、鍵をかけて帰って欲しい」と言いました。
 言われたとおり、私は鍵をかけて部長のマンションを後にしました。

 自宅に着くと夫からメールが来ました。
“友人と食事をして帰るから、今夜はいらない”。という内容でした。
 私はちょっと気が抜けました。でもさっきからの興奮がまだおさまっていません。
 リビングのソファーでブラウスの上から胸に触れてみました。心臓はドクドクしてます。
 私はボタンを外し、ブラジャーの中に手を忍ばせました。
 指先がコリコリしてる乳首に触れ、思わず声が出ました。
 その時、カーテンがあいてるのに気付き、私はカーテンを閉め、リビングの照明を消しました。自宅はマンションの8階。誰にも覗かれる事は無いとは思いますが…やはりこういうのは気になるものです。

 真っ暗なリビングで私は全裸になり、指を使って自分を慰め続けました。
 ソファーにのけぞり、足を開き、無我夢中で指を動かしました。
 絶頂に達する時、思い浮かんだのは夫の顔ではありませんでした…


 翌週。部長は元気に出社してきました。そして私のケータイにメールが来ました。
 “この間のお礼がしたい、今夜家に来て欲しい”という内容でした。
 私は少し迷った挙句、まず夫に“残業で深夜になるかも”とメールを送っておきました。実際に今までにも残業で深夜になる事もあったので、夫に怪しまれる事はありません。
 もうその時には、部長に抱かれる覚悟はできていました。
 というよりも……抱かれたい……と、思っている自分がそこにいました。

 午後6時半。私は部長よりも先に、部長の部屋にいました。スペアキーはこのための布石だったのかな?と、少し、してやられた気分でした。
 すごく喉が渇いて、買ってきたスポーツドリンクを何度も飲みました。
 午後七時頃、部長が帰ってきました。

 「おつかれさまです」私は部長の上着を脱がせて、ハンガーにかけました。
 すると部長は後ろから優しく私の肩に手を当て、「この間はありがとう、すごく嬉しかったよ」と、言ってきました。
 私の心臓が耳の中にあるのか?と思うほどの鼓動が聞こえました。
 部長は後ろから髪を撫でて…そっと抱きしめてくれました。私はその手に顔をすり寄せ、頬ずりして甘えてしまいました。
 
 もう…言葉は…必要ありませんでした…

 部長は私にキスをし、私もそれに応えて舌を絡ませました。
 「ね、また…この間みたいにして…」と、部長が口を開けました。私は一瞬戸惑いましたが、すぐに理解し、部長の口に唾液を落としてあげました。
 部長は目を閉じて、その唾液を味わうような仕草を見せ、それを見ていた私は、もう自分が押さえきれないほど熱くなっていきました。
 
 服を脱がされました。下着も…全て…
 部屋の明かりは消され、ベッドにあるスタンドだけでしたが、お互いの裸体はよく見えていました。部長の視線を私は身体に感じていました。

 ベッドの中で部長の唇が私の首筋に来ました。ゾクゾクする快感が背骨に伝わります。
 やがてその唇は…私の腋の下に来ました。
 当然乳首へのキスを期待していたのですが、私の虚を突く様な形で腋の下に…
 そんな所を舐められるのは初めてでした。
 そしてその日もシャワーはしてません。腋の下は汗をかき、体臭が溜まっていると思います。けれど部長はその匂いを楽しむように、鼻を鳴らし、舌を動かしています。
 「あ……そんな…ところ…」
 「気持ち悪い?」
 「いえ…き、気持ち…いい…です」
 淡いくすぐったさの中に、確かに快感が…私の知らなかった快感がありました。
 「僕はね…女性の匂いが好きなんだよ…君の身体はすごくステキな匂いがする」
 「恥ずかしい……」
 「ここに君の腋毛があっても、僕はうれしいよ」
 そんな事を言いながら、部長は腋の下を舐め続けます。
 「ふ…冬場なら…伸びてるのに…」
 「じゃあ、冬には楽しませてもらうね」
 
 次に期待通りの乳首を愛されました。やはり夫よりも丹念に、細かく、まろやかな舌使いで、私の乳首を交互に責めてきます。
 心の中に浮かんだ言葉は……上手……でした。
 
 乳首を責めつつ、部長の手は私の茂みへ。
 「陰毛が濃いのも大好きだよ、今日も凄く濡れてるね」
 「言わないで…あぁ…ぶちょ…う…」
 部長の指はワレメに沿って、上下に撫で続けてきましたが、その中までは入って来ずに、まるで周囲に潤いを塗りつけているような感じでした。
 ちょっとじれったい…焦らされるような気分でした。
 
 私の潤いは陰部全体から、股間の後ろの方まで…もうたっぷりと濡らしていました。
 そこで初めて、部長の指が敏感な蕾に触れてくれました。その時の悦びは、もう言葉になりません。あえて言えば「やっと触ってくれた」って感じです。
 「あああああああっ!」
 恥ずかしげも無く、声をあげました。
 すると部長は…
 「こういうの…ご主人はしてくれる?」
 と、耳元で囁き…次の瞬間…ズブッ!と…私の後ろの穴に指が入ってきました。
 「あっ!…そこ…そんな…だめ…です」
 最初の一瞬だけ痛みを感じましたが、自分でも驚くほどすんなりと、部長の指は根元まで肛門に入ってしまいました。
 そしてその中でクネクネと動かすのです。
 
 「どう?これ?したことある?」
 「な、無いです…こんなの…こんなの初めてぇっ!」
 私は大きな声を出してしまいました。今度もまた初めて知る甘美な快感です。
 「ご主人はこういうのしないの?」
 「し、しません、うちの人…潔癖だから、絶対にこんなのしません」
 「そう…ところで…どうかな?この感触…」
 指は肛門の中で動き続けています。まるで蛇が迷い込んだように。
 「いい…信じられない…いい…こんなの…あぁぁっ!」
 
 やがて部長は肛門に指を入れたまま…初めての時と同じように、私の陰部の匂いを嗅ぎ始めました。ある程度の覚悟はしていましたが、いざとなるとやはり恥ずかしいものです。
 「だめ…嗅がないで」
 反射的に言ってしまいました。でも部長は…
 「いいよ…すごくいい匂い…頭がクラクラして夢中になっちゃうよ」
 「嫌…」
 「嫌ならやめるよ…指も抜く…今日はここまでにするよ…」
 なんて意地悪な言葉でしょう。私は涙が出そうになりました。
 「どうしてダメなの?ねぇ…」
 「だって…汚れてるし…くさいから…」
 「そうかなぁ…」
 そう言うと部長は肛門の指を引き抜き…私の目の前でその指の匂いを嗅いで見せました。
 「ほら、平気だよ…こんな事もできる」
 あろう事か部長は、私の肛門に入っていた自分の指をしゃぶり始めたのです。

 「あ…あ……あっ!」
 強烈な恥ずかしさ…でも、何故か異常に私は興奮しました。自分の最も不浄なものまで愛してくれるこの男性の行為に、異常に興奮しました。
 歯科医の三男として育った夫は、清潔という事に凄いこだわりを持ち、女性の陰部も舐めたがらない人です。
 それに比べて部長は…私のこんな汚れまで愛しそうに味わってくれている。
 その時、私の心に浮かんだ言葉は……部長を…この人を愛してる、何でもできる……でした。
 
 すると初めての時に無理やり言わされてしまった言葉が、すんなり口を突いて出てきました。
 「わ、私の……く…臭い所……舐めて下さい!」

 私は部長に命じられるまま、逆の体勢で部長の顔をまたぎ、全てを眼前にさらしてしまいました。いわゆるシックスナインの体勢です。
 結婚前に経験はあったけど、夫とは一度もしたことの無い事でした。
 
 私は目の前に隆々と立っているペニスに、自然と口をつけました。
 その大きさは夫のものと、それほど違いはありません。でも、硬さと「傘」の張りは段違いでした。硬く、そして重さを感じるペニス。
 夫は私の陰部は舐めたがらないくせに、自分のペニスはしゃぶらせたがる人でした。
 正直言ってそんな態度が好きになれませんでしたけど、いつも仕方なく、フェラチオをしてあげていました。でも今は違います。
 部長のペニス…変な言い方ですが“どうしても口に含みたい”って気持ちになっていたのです。
 心の中で……ステキ…愛してる…ステキ…愛してる…そんな事を考えながら、夢中になって部長のペニスに舌を絡め、唇を動かし続けました。
 
 もちろん、部長もシャワーを浴びてません。男性の陰部の臭気が鼻を突きます。
 女性ほどでは無いですけど、男性の陰部もやはり匂うものです。でも、それさえも私にとっては興奮材料になっていました。
 そして…
 いつもコロンの香りが漂う夫のペニスが、なんだか貧相に思えてしまいました。
 私は部長のペニスに“オス”を感じ、自分も“メス”になっていきました。

 ひとしきりお互いを口で愛し合った後、私は四つん這いの体勢を命じられ、後から部長が入ってきました。
 「今日はちゃんと付けてるからね」
 でも、スキン越しにも部長の逞しさは伝わります。
 夫とのSEXでは…夫のペニスでは味わえない、野性的なオスの逞しさ。
 バックスタイルは屈辱的なものを感じて、それまではあまり好きでは無かったのですが、この瞬間から私は“征服される悦び”を知ってしまいました。

 淫らな言葉を無意識に発してしまう私…
 「これ…これぇ…これが欲しかったの…欲しかったの…ずっと…ぉぉっ!」
 「あぁ、いいかい?感じる?」
 「感じる!あぁ…ステキ…感じるぅっ!」
 女として生まれて本当に良かった…そんな思いが私を貫きます。
 「今度は上になってごらん…」
 部長はペニスを引き抜き、仰向けに、私は自分でそれを入り口にあてがい、腰を下ろしました。
 「あぁぁうううぅっ!」
 腰の骨に電流が走るような快感が、上になった時には来ました。
 もう、本当に夢中です。
 それでいながら、夫のペニスとの比較をしてる自分もいました。
 部長が喜びそうな台詞…「あぁ、主人のとは全然違う…比べ物にならない…部長の方がずっとステキ!」そんな事も何度も言っていました。
 事実だから、仕方ありません。

 やがて、私が何度かの絶頂を迎えた時、部長も果てました。

 そのまま眠って行きたい衝動に駆られましたが、部長の部屋で一緒にシャワーを浴び、化粧を整えて帰宅しました。

 自宅に入るときは罪悪感でいっぱいでした。さっきまでの幸福感が転じて一気に罪悪感になって襲ってきました。
 ……シャンプーの香りでばれないだろうか?……
 そんな事も考えました。
 意を決してドアを開けると、もう夫は眠っていました。
 
 リビングのテーブルには一人で飲んだ缶ビールと、カップ麺が残っていました。
 
 「ごめんなさい…あなた…ごめんなさい…私…浮気してきました」
 涙が溢れ、リビングでしばらくうずくまっていました。

 しかし…それだけの罪悪感にさいなまれながらも…でも、私の身体は…
 …部長を求めていたのです。


心の片隅で夫に対する罪悪感を抱えながらも、私と部長の関係は続いていました。

 二人が愛し合うのは主に部長が一人暮らししているマンション。
 毎週木曜日は夫が本社へ行き、帰りが遅く、時には泊まってくる事もあったので、その日は私と部長の愛し合う日になっていました。

 部長の部屋ではアダルトビデオもよく見ました。
 「人妻」「女子高生」「SM」どれもこれも少し嫌悪感を感じるぐらいで、そんなに興奮するようなものではありませんでした。
 ところが…その日見た「痴女」というジャンルは違いました。
 なんていうか、私の心の琴線に触れるものがあったようです。

 リビングの床に置かれたテレビ。私は食い入るように見ていました。
 画面には年下の男性を誘惑し、その身体をオモチャにしている女性の姿。
 SEXは男性が女性を翻弄する行為…そう信じていた私の概念は崩れ、異常な興奮をもたらしてきました。
 
 私の鼓動は高鳴り、呼吸は荒くなり、その表情の変化を見つけた部長は、床に座って見ていた私を後ろから抱きしめてきました。
 服の上から乳首を探り当てられ、私の呼吸はさらに荒くなります。
 「へぇー…意外だね、こういうの好きなんだ」
 「好きっていうか…あぁ…何だか…」
 「ふーん、いいんだよ…もっと興奮して」
 部長は私の右手を取ると、スカートの中へ導いてきました。
 「さぁ、正直になってごらん」
 私の指を下着の上から陰部に押し当てました。
 「そんな…だめ…です」
 「いいから…素直に…ね」
 耳元で優しく言われ、私は下着の上から自分の指を使って、恥ずかしい行為を始めてしまいました。部長の手が添えられたまま、私は指を動かしました。
 指先には熱い湿り気を感じます。

 「はぁ…あ…んっ…はぁはぁ」
 画面では女性が全裸で男性の顔に大きく足を開いてまたがり“お舐め!”なんて命令しています。
 「そう…正直に感じていいんだよ」
 「はぁ…はぁ…」
 「君だったら、どんな子をオモチャにしてみたい?」
 咄嗟に私の脳裏に浮かんだのは…
 「こ、高校生…可愛い子」
 「ふぅん、いやらしいなぁ…人妻が高校生をオモチャにするんだ?」
 「あぁ…いや…あぁ」
 指はさらに激しく…湿り気の上からこすり続けます。

 「何も知らない純粋なボウヤの顔に、あんな風にまたがるの?」
 「そ、そう…です…あぁ…ぁ」
 「でもさ…」
 と、その時、部長は私の手を掴んで、指先を私の鼻へ持ってきました。
 「こんな匂い…高校生が嗅いだら…驚くんじゃない?」
 ツーンと、いやらしい臭気が鼻に付き、私は顔をそむけました。
 「だめだよ、嗅いでごらん、自分の匂いだろ?」
 仕方なく私は目を閉じて、自分のメスの匂いを嗅ぎました。
 
 ちょっと甘さのある、でもはっきり言ってキツイ刺激臭。
 ブルーチーズに生魚を足したような臭気。自分の匂いとは言え、こんなに恥ずかしいものはありません。しかし部長はさらに…
 「ほら…舐めてごらん」と言ったのです。
 「あぁ、そんな…」
 「だめ、味わってごらん、僕が夢中になってる君の味だよ」
 私は思い切り目を閉じ、指をしゃぶりました。
 …塩辛い…これが自分の味?なんで辛いの?オシッコの塩気?…
 色々な思いが頭の中で交錯しているうち、私は何故か夢中で舐めていました。

 「いやらしいなぁ…でも、すごく好きだよ」
 そのまま私は四つん這いにされ、下着を脱がされ、後から部長の唇が陰部を舐め始めました。
 空中に浮き上がるんじゃないかと思ったほどの快感でした。
 部長の舌はピチャピチャ音を立て、陰部から肛門まで、丁寧に愛してくれます。
 …あの塩辛さを部長も味わってるの?あぁ恥ずかしい…オシッコの味なのに…
  そんな思いが脳裏をよぎり、でも、それがより興奮を高めました。

 やがて唇が陰部から離れた次の瞬間。
 「うっ!」
 私は目を見開き、のけぞりました。
 予想もしなかった突然の挿入でした。後から、動物のように部長が入ってきました。
 まだ私は裸にもなっていません。
 「きゃぁあああああああああ!」
 悲鳴に近い声…もしかして近所に聞こえたかも…と思うほど叫びました。
 でもそれは間違いなく、喜びの声です。

 ペニスが私の中で動く。奥の一番良いところに当たった時はズギューンッ!と、内臓から頭まで響くような衝撃。
 それが後退する時は、モゾモゾと内側の壁をかきむしられるような感覚。
 時には入り口付近で、浅く浅く焦らすように動き、また突然ズギューンッ!
 この繰り返し…私は夢中でのけぞり、口元からはヨダレさえ垂らすほどでした。

 何度も何度も私は絶頂に達し、気が遠くなるほどでした。
 やがて私が充分満足したのを確かめると、部長はペニスを引き抜き、私の目の前に持ってきました。
 「して…口で仕上げて…」
 部長の要求に応え、私はまだまだ乱暴なぐらいに張りつめているペニスを含みました。

 男性はよくフェラチオの擬音を「チュパチュパ」とか「ジュポジュポ」とか言うようですが、実際にしている女性の立場から言うと…
 「んぬっちゅ」そして連続音は「ぬっちゅ、ぬっちゅ」って感じの擬音です。
 カタカナよりも平仮名。粘り気のある柔らかい擬音です。
 口にいれた瞬間は「ん」
 それを唇で包んだ瞬間が「ぬ」
 すぅーっと唇を滑らせる時は「っ」
 そして傘の部分に来た辺りで「ちゅ」
 舌を動かせば「れろ、れろ」
 こうして書いていても、いやらしい気分になります。

 愛しい部長のペニスに、私は「んぬっちゅ、ぬっちゅ、れろ、れろ、ぬっちゅ」を続けます。
 部長の喘ぐような声が聞こえると、私はさっきの映像の主人公になったような気分でした。
 ……この人を征服している……そんな気分です。
 「ぬっちゅ、ぬっちゅ、れろ。れろ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、れろ、れろ」
 やがて部長の体が軽く痙攣したように、ビクッ!と動き…私の口の中に熱い液体がほとばしりました。


 部長と部屋で愛し合うようになって、私は色々な刺激を教えられました。
 チャットセックスなんてのも楽しみました。
 私が「痴女」的なプレイを好む要素があるのを知った部長は「イメージチャット」というサイトを開き、年下の男性との文字だけのイメージプレイをするように命じました。

 大学生の頃に小説同好会みたいな所で作家ごっこを楽しんでいた私は、これにハマりました。
 最初は部長に言われた台詞を書き込んでいたのですが、すぐに自分でも信じられないぐらいいやらしい言葉を、テンポ良く書き込めるようになりました。
 「ほらボウヤ、おねえさんの大事なところ…もう濡れてるわよ」
 「あぁ、見たい、見たいよう」
 「ほーら、お顔に座ってあげるわ」
 こんな文字の会話を楽しみつつ、部長の指で刺激される…興奮しました。

 また、イメージの世界ですから、色々な女性を演じてみました。
 時には実年齢よりもずっと上のおばさんとか、逆に女子大生とか。
 これも“変身願望”みたいなのが満たされる思いで、楽しいものです。
 今でもイメージチャットでは、色々な女性を演じて、よく遊んでいます。

 このイメージチャットに慣れてきた頃、今度はテレホンSEXにも挑戦しました。
 部長と全裸で抱き合いながら、ツーショットダイヤルに電話します。
 部長の部屋の電話は受話器を上げずに会話ができるので、内容は筒抜けです。
 相手の方には申し訳ありませんが、会話を聞かれることにより、より興奮しました。
 
 テレホンSEXでも、私は痴女です。
 「どう、おねえさんの陰毛…凄く濃いでしょ…見て」
 「あぁ…僕のおねえさん、大好き、旦那さんがうらやましい」 
 「バカね…うちの人よりも貴方の方がずっとステキよ…あぁ…して…お願い」
 部長の気配を相手に悟られないようにしながら、若い男性とのテレホンSEXを楽しみます。
 正直、自分の中に、こんないやらしい人格があったとは思ってもみませんでした。

 部長は部長で、若い男性とのテレホンSEXに燃えている私に嫉妬して、より濃厚な愛撫を仕掛けてきます。
 私も、夫を裏切っているにもかかわらず、さらに部長以外の男性と浮気をしている気分で、不謹慎な背徳感から、異常に興奮します。
 
 こうして私と部長のSEXは、よりディープな部分へと入り込んで行き、気が付けば私は、夫との生活が凄くつまらないものに感じていくようになったのでした。


部長とのSEXを経験した私は、確実に自分が変化しているのに気付きました。
 夫が求めてきても、なんとなく断ってしまうのです。
 でも、これじゃいけない…と、仕方なく3回に1回ぐらいは応じていました。
 もちろんそれなりの快感も絶頂感もありました。
 一度、夫が「お前…なんかエッチの時に凄い顔するようになったな」
 なんて言ってきた時には心臓をわしづかみされた思いでした。
 なぜなら、部長との関係が三ヶ月ほど経ち、夏ごろにはもう週に一回は体を重ねる生活…浮気を続けていたからです。表情も変化していたのでしょう。
 確実に夫との行為よりも回数は多かったです。

 さて、部長は自分を「匂いフェチ」だと言っていました。
 女性の体臭…特に腋の下や陰部の臭気に興奮してしまうようです。でも、それは実は私も同じ様なところがあったのです。
 高校生の頃、バスケ部のマネージャーだった私は、憧れのキャプテンの汗の匂いが漂ってくると、なんとなく気だるいような、下半身がムズムズするような感覚を感じてました。
 今にして思えば、私も「匂いフェチ」だったのでしょう。
 そしてそれは潔癖な夫には、決して求められないものでした。

 ここで「番外編(笑)」じゃないですけど、部長がなぜ匂いフェチになったのか?そのエピソードを書きたいと思います。
 部長が「書いて欲しい」と言ったので、少し書かせてもらいます。

 部長は小学生時代から空手道場に通っていました。先生だけでなく、その奥様も女性空手家で、ご夫婦で道場を運営されていたそうです。
 高校生以上・一般部は先生が。小中学生は奥様が空手をご指導されていたそうです。
 奥様は小柳ルミ子に似た人だったそうで、門下生は「ルミ子先生」とニックネームを付けて親しんでいたそうです。

 お二人とも昼間は学校の先生をされていて、半分趣味のような感じで空手を教えていたそうです。
 部長は、このご夫婦にお子さんがいない事もあって、すごく可愛がられたようです。

 しかし部長が中学二年生の時に、先生が交通事故で帰らぬ人となりました。
 その後は奥様・ルミ子先生が道場を運営していたのですが、さすがに一般部の指導までは難しかったらしく、道場は高校生以下専門になりました。
 
 部長は高校一年で黒帯を取り、他に高校生がいなかった事もあって、ルミ子先生の助手みたいな形で、子供たちを指導して、少ないながらもお小遣いももらっていたそうです。
 毎日の稽古の後、道場の戸締りなども任され、師範のようなポジションにいたみたいです。
 
 高校二年のある夜、部長がいつものように道場の戸締りを終え、奥の座敷にいるルミ子先生に挨拶言ったら、ルミ子先生は着替えの最中でした。
 女性は空手着の下にTシャツみたいなシャツを着るそうです。ルミ子先生はそのTシャツ姿だったそうです。
 部長は慌てて「すみません」と、座敷の外に出たんですけど、そこで中へ入るように言われました。

 汗にまみれたTシャツ姿のルミ子先生は…
 「ジン君(部長の当時のニックネーム)寂しいの…解って…」と、いったような感じで、部長に抱きついてきたそうです。
 当時三十代後半の未亡人。寂しかったのだと思います。
 そのまま部長はルミ子先生に愛の手ほどきを受け、大人になったそうです。
 女性空手家として鍛え抜かれ、腹筋も少し割れていたルミ子先生のヌードは、彫刻を見るようだったと言ってます。
 特に黒々と茂った下半身の陰毛に目を奪われたと言ってました。

 その日から部長とルミ子先生は、毎日のように稽古の後に愛し合っていたそうです。

 空手の稽古の後ですから、当然汗いっぱい。その時のルミ子先生の汗の匂いや、陰部の匂い…
 憧れの綺麗な女性でも、匂うところはやっぱり匂う…そのギャップが魅力として、部長の脳に刷り込まれ忘れられなくなったそうです。
 ある時部長が「ルミ子先生の匂い…僕…大好きです…汚れててもいっぱい嗅ぎたい」と、打ち明けたら、それからルミ子先生は、部長を焦らすようにSEXの時に、まず匂いだけを嗅がせるようになったそうです。

 ルミ子先生はエスカレートしていき、四つん這いの体勢で、自分の手でお尻を開いたりするようにもなり、部長もそこに漂う排泄臭を夢中になって嗅ぎ、興奮を高めていたそうです。

 部長いわく
「前戯の時は僕がMでルミ子先生がS、ペニスを入れると先生がMになった」そうです。
 
 また、ルミ子先生は私と同じように剛毛な人だったそうで、腋の下も冬は黒々としてたらしいです。
 それも部長のフェチになっていったようで、私の濃い陰毛にも凄く反応してくれています。
 こうして17歳のジン君は、アブノーマルな趣味を持つ少年に仕込まれていったようで、それから30年を経ても、やはり匂いや剛毛に感じてしまうそうです。

 さて…私と部長との不倫関係は半年を過ぎ、季節は晩秋になってました。

 この時期になると私は腋の下の処理をしません。それは毎年の事です。
 皮膚が弱いので、できれば本当は一年中したくないのですが、さすがに夏の間は身だしなみとして処理してます。
 秋から冬にかけて腋を処理しないのは夫も承知してる事です。ですからそこから浮気に結び付けられる事はありませんでした。
 
 正直…私はルミ子先生に対して勝手にライバル心が、ちょっぴり芽生えていたのかもしれません。
 八月後半からは腋の処理をしないようにしていました。
 おかげで10月頃にはもう、黒々とした腋の下ができあがりました。ちょっとでも腋に汗をかけば、数時間後には酸っぱい匂いが漂っていました。
 社内では服に香水をつけてごまかしていました。
 
 家では…そもそも夫はSEXの時に腋の下などに興味を持たない…ひたすら「おっぱい、おっぱい」というタイプなので、気にもされませんでした。
 自分の妻が浮気相手の為に腋の下を伸ばしている…そんな事は微塵にも考えない夫が少し哀れにも思えました。


 10月の後半から、夫は海外へ一ヶ月ほど出張が決まりました。
 今までにも時々こういう事はあり、少し寂しい気もしていましたが、今回は夫には申し訳ないのですが、心がときめいて仕方ありませんでした。
 正直、夫の出かける日を指折り数えたぐらいです。

 そんないけない私でも旅立つ前夜は夫との行為…ドラマチックな夜も、少しは期待したのですが、それはありませんでした。
 一ヶ月も妻に会えないくせに、前夜に体を求め来ない夫。
 もう、私の気持ちは完全に夫からは冷めていました。
 もちろんSEXだけじゃなく、それまでの日常の中での色々な出来事が積み重なった上での事です。
 あまり書いてもここの読者の方はつまらないでしょうけど、簡単に書かせて下さい…
 夫はいわゆるマザコン気質で、実家へ帰れば母親と買い物に出たり、映画を見に行ったりするのです。30歳も過ぎてるのに…
 私の目の前で「やっぱり母さんの料理が世界一だよ」なんて言われた時には、涙が出そうになった事もありました。

 部長に心惹かれたのは、決してSEXだけじゃなく、部長の性格的な部分が強かったと思います。
 サムライ的…とでも言言いますか、取締役やお客様や役所の人に対しても、ハッキリとものを言い、部下の責任でもきっちり自分で始末をつけ、みんなに好かれていた…
 そんな所があって、SEX関係になる前から惹かれていたのでしょう。
 だから最初の時も、唇を許してしまったのだと思います。

 さて、夫が旅立つ日が来ました。
 その日、土曜日の夕方。夫を空港へ見送った帰り…部長に空港まで迎えにきてもらいました。
 たった今…夫を見送ったばかりなのに…もう別の男に抱かれるのです。

 私と部長は高速道路に乗って街を離れ、とあるインターチェンジで降り、その近くのラブホテルに入りました。
 
 「脱いで…」
 部長の言葉に、私は服を脱ぎはじめました。
 「昨夜はご主人と…したの?」
 部長はビールを飲みつつ、私の脱ぐ様を見ながら聞いてきました。
 「…いえ…それはありません…本当です」
 「本当?証拠はあるの?」
 部長は少し笑みを浮かべて聞きます。
 
 「…しょ…証拠…は……これです…」
 まだ明りも消してない部屋で全裸になり、私は立ったまま部長の前で、恥ずかしい部分を広げて見せました。
 「あ、洗ってません!昨日は一度も…だから、夫の匂いも無いはずです…」
 うつむいたまま、私はテーブルに片足をかけ、部長の目の間に陰部をされけ出しました。
 身の潔白を、部長の大好きな匂いで証明したかったのです。
 部長は身を乗り出し、私の陰部に鼻を潜り込ませました。
 「うん…わかったよ…新鮮な君の匂いがしてる…君の…白い汚れもある…ごめんね…」
 信じてもらえて、凄く嬉しかったです。

 やがて部長も服を脱ぎ、私達は立ったまま抱き合い、キスを重ね、ベッドに入りました。

 「今日は…君からしてくれるかな…」
 部長の言葉に私はうなずきました。
 私が痴女ビデオに興奮する癖があり、それ以来、チャットSEXやテレホンSEXで、言ってみれば“痴女のようないやらしい台詞の練習”をさせられ、それを部長とのSEXにフィードバック…
 そんな事を何回かしてたので、私はすっかり男性を責める快感を覚えてしまい、部長もまた少年時代のMっぽさを思い出して来たようです。

 心のスイッチが入ると、私は自分でも信じられないほどの“痴女”に変身できるようになっていました。
 
 「あら部長、いけない人…こんなに硬くして…」
 ペニスを握りながら、私は部長に囁きます。
 「エッチですわ…この乳首も…」
 こういうキャリアウーマン的な、クールな口調が、部長は気に入ってるのです。
 部長の敏感な乳首を、私は舌で転がし、唾液を塗りつけてもてあそびます。
 「あ…っ…うぅっ…映子…くん…そこ…」
 「感じます?ここ?」
 今度は両手で乳首をつまんだり、転がしたり…そのつど部長は声を上げ、悶え狂っていく…その姿に私は興奮してしまうのです。
 あの“サムライ部長”が、今は私の思うがまま…

 腋の下も顔に押し付けます。
 汗ばみ、酸味の利いた匂いを放つ私の腋毛も部長のお気に入りなのです。

 「映子くん…お願い…だ…顔に…来て」
 私はその言葉を待っていたように、力士のようなスタイルで顔にまたがり、部長の鼻先に陰部を近付け…部長が興奮する台詞を口にします。
 「さぁ、部長の大好きな…くさい匂いが溜まってますわ…嗅いでもらえます?」
 部長は夢中になって嗅ぎまわります。
 初めは死ぬほど恥ずかしかったこんな行為ですが、慣れてしまえば、私にとっても物凄い興奮材料なのです。
  部長が舌を伸ばして舐めようとすると…
 「いけませんわ部長…まだ、おあずけですわよ、ほらもっと嗅いで下さい」
 私は自分の流す液体を指ですくい、部長の鼻に塗ったりもします。
 「あぁぁ、狂いそうだよ…」
 「いいですわ…狂って下さい」
 そこで初めて私は部長の顔に座り込み、陰部を押し付け、こすりつけ…自分のペースで快感を味わうのです。
 舌だけでなく、顔全体で陰部を愛してもらう…女にとってこんな幸せな快感が他にあるでしょうか…
 
 絶頂は何度も訪れました。
 耳の奥でキーンと耳鳴りがしていました。
 
 私は少し尿意を感じ、その場を離れようとしました。
 「どこへいくの?」と、聞かれ…その時は素に戻り
 「あ、すみません、ちょっとお手洗いに…すぐ戻ります」
 「……待って…ここで…してみてくれないかな…」
 「えっ?」
 そうなのです、部長は自分の口に出して欲しいと言って来たのです。

 部長の部屋で見たビデオにそういうシーンがあったので、そういう行為自体の予備知識はありましたが…まさかそこまで要求されるとは思いませんでした。
 「いいよ…本当にいいんだ…飲みたいんだ」
 「で、でも…そんな…ダメです」
 「お願いだ…どうしても飲んでみたい」
 「いけません、そんな事…ダメです、できません」
 「飲ませてくれないなら…抱いてあげないよ」
 部長はニヤリと笑いながら言いました。
 …私の負けです…

 さすがにベッドでは抵抗があったので、お風呂場に行きました。
 部長は床に仰向けに転がり、私はまた、顔にまたがりました。
 「いいよ…出して」
 さすがに部長の顔は見られませんでした。私は観念して目を閉じ、上を向き、尿意に任せてしまいました。
 せせらぎの音がして、熱いしぶきが私の足にもかかり、尿臭が立ち昇りました。
 部長の飲んでいる音が聞こえました。

 ……飲んでる…本当に飲んでる……変態……でも、私も…同じかも……

 そう思ったら、何とも言えない恍惚感に包まれました。
 恥ずかしさを越えて、気持ち良さに震えました。

 やがて流れが止まり、部長は陰部に吸い付いて残りの尿を舐め回しました。
 「あああああ!」
 その快感に私は悲鳴をあげました。
 そして…
 「ほら、ワンコになって」
 私は言われるがまま、ふらふらとお風呂場の床で四つん這いになり、部長を受け入れました。
 こうなると、もう、私も“痴女”ではいられません。
 ただの女です。夫以外の男のものに狂わされるメスになっていまます。

 
 そしてその時は…

 「ああっ!部長…なんか違う!違う!すごい!すごいの…ああっ!」
 私の尿を飲んだ後の部長のペニスの硬さは、今まで以上でした。
 「映子くんのおかげだよ…愛してる、愛してる」
 「私も…私も…愛してます…部長!」
 「今日のは一段と凄いよ、自分でもわかる…君のオシッコのおかげだよ」
 「ああああ、こ、こんなの…初めて…あああっダメ…もうダメっ!」
 挿入から一分も経たない内に、最初の絶頂が来てしまいました。

 そこで部長は一度ペニスを引き抜き、私達はシャワーを浴びて、またベッドに戻りました。

 ベッドではまた激しく愛し合いました。
 
 前から。後から。私が上になったり…
 もうケモノです。
 部長のペニスは衰えを知らず、野獣のように私を犯し続けます。
 私は自分が死ぬのでは…と思うほどの絶頂感を何度も味わいました。
 本当に無重力の中にいるような気分になるのです。

 「ほら…どう?ご主人より感じさせてあげるから」
 「あぁ、そんな…全然違います…あの人なんかとは…違うの…いいっ!」
 「僕の方がいいの?うれしいな」
 「いい…部長のが好き…部長の方がいい…いいっ…愛してます…ああ…ああああっ!」

 部長が達する瞬間、ペニスは引き抜かれ…私は部長の愛を口で受け止めました。
 私の尿まで飲んでくれたのです。これぐらいは当然に思えました。

 こうして私と部長の不倫は、新たなステージへと上がり、季節は冬を迎えて行きました。