世間には女性陣の輪に違和感なく溶け込める男性がいるが、それはたいてい、姉のいる弟だ。きょうだいの関係は家族の数だけあり、全体の男女構成や年齢差によってその形は違う。決して一般化できるものではないが、姉がいる男性、妹がいる男性、男兄弟の男性が醸し出す雰囲気にそれぞれ違う特徴があるのもよく言われる通り。

そこでハリウッドチャンネルモバイル版では姉を持つ男性にアンケートを実施し、普段あまり注目されない“姉と弟”の関係について考えてみた。

まず、アンケート結果は以下の通り。

【姉がいることで受けた影響は?】

・少女漫画はフツーに読む
・「りぼん」「なかよし」についている付録作りがうまくなった
・少女漫画を読んでいたので、ラブコメ映画は違和感なく観られる
・よく買い物に付き合わされたので、優柔不断な女性の買い物にも何とか耐えられるようになった
・小さい頃はままごとやお医者さんごっこなどのごっこ遊びを強要される。こっちはもちろん毎回患者役
・年が離れていて可愛がってもらっていたから、服や髪型を選んでもらってオシャレになった
・小学生のときちょうどチャゲアスやB’zが流行っていて、姉の部屋で聞かせてもらった。音楽を楽しむことを教えてもらった
・女性を見る目が変わった。美しさや色気だけを見るのでなく、人間臭さ(!?)を感じずには見られなくなった
・女性にはかなわないと知っている

【姉は「冷徹なシャーロック・ホームズ」!?弟の観察による姉の性格】

・冷徹なシャーロック・ホームズ
・面倒見がよくて恋愛にはうるさい
・弟を含む家族の前ではあけっぴろげ。裸族
・弟に対して究極に無関心
・弟にとってはミステリアス…というか絶対的に性格を隠されている
・めんどくさがり
・要領がいい
・頭脳明晰。現実的で常に損得勘定を考えている。かなりサバサバ、短気
・まじめで適当

【姉の至言・迷言…みんなの“僕の姉ちゃん”エピソード】

・「親を頼りにするな」
・「女を選ぶ時は一番最初に相談しなさい」
・「おにいちゃんが欲しかった」とよく言う
・「昔は弟ばかりが親に甘えるから、私は甘えられなかった」と言う。姉25歳頃のこと
・「弟ばかり甘やかしていて、私(姉)には全然優しくない」と両親に激怒していたらしい。大人になってからの話
・中学1年の時にめちゃくちゃ怖い3年の先輩から突然「お前、苦労してるな」といわれた。姉は何をしたのだ。
・顔が広いので上の人といざこざあったとき助けてくれた。頼もしいねーちゃん
・「(好きな男子のハダカを)拝まずに死ねるか!!」…ハッキリ言って意味不明の妄言です

■「姉と弟」考察

どの姉妹や兄弟とも同じように、姉と弟も年が近ければ近いほどライバル意識を燃やし、弟が姉に劣等感を抱くこともある。
姉の威力は絶大でなかなか乗り越えられないが、一歩外に出れば、家での修業が思わぬ強みに。

姉がいる男性は、幼い頃から姉の無茶振り、容赦ないダメ出し、横暴な振る舞いと理不尽に鍛えられているため、矛盾や曖昧なものに強く、強気に出ることをめったにしない。空気を読む力に長け、どこにいっても植物的な存在感で場に馴染む。
女性の扱いを心得ていると同時に、家の中をすっぴんや下着姿でうろうろする姉のおかげで、女性に対して無駄な幻想も抱かない。
そして本人に自覚があるかどうかは別として、下手すればガールズトークに参加できるレベルの感性を知らず知らずのうちに育んでいるのだ。

一方、姉の口癖は全国共通=「弟ばかりずるい」と「お兄ちゃんが欲しかった!」。弟への気遣いは皆無で、救いの手もめったに差し出さない。
思春期の頃はひどい喧嘩もするだろう。
しかし鬼クールな姉はいずれ、何もなかったような顔で弟に話しかける。彼氏にも会社の上司や同僚にも見せない顔で吐く毒舌と妙にリアルな本音、それを聞かせられるのは弟だけであると言っておこう